Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ーレストラン・サイクリスタ

2015-03-29 12:56:59 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

私達が12月末にこのタヴィラのキャンプサイトへやって来て、昨年とは正反対の丘の上にキャンパーを停めた頃は、周りのキャンパーはスエーデン人が多かった。彼らは2月初めに次々ポルトガルの西やスペインの南のキャンプ場へ移動して行き、代わりにフランスのキャンパーが辺りを占めた。

昨年からフランスのキャンパーは彼らの昔の植民地だったモロッコへのキャンプが難しくなったため、物価の安いポルトガルへなだれ込んだ。

このタヴィラのサイトでも全体の半数以上がフランスのキャンパーで占められているが、ワイルドキャンピングしているキャンパーはほとんどがフランス人。彼らはモロッコでも水さえ確保できればどこでもワイルドキャンピングをしていて、キャンプ料金や駐車料金の出費を嫌う。ポルトガルの各田舎町の空き地に無料駐車して一冬過ごそうとする人たちが多い。

 

毎週金曜日出版の英字新聞によれば、このようなキャンパーが集まっているところは、その町村の経済を豊かにするとのことで喜ぶ人もいれば、ゴミやトイレの始末をしない人が多いため、嫌う住民が多いとのこと。実際このサイトで見ていてもフランス人はゴミの分別を一切しない。ワインの瓶も水のプラスチックボトルも紙も全部ゴミ箱に捨ててそれで終わり。自分勝手な人や公共観念が発達していないのかもしれない。

 以前から不平不満の声が上がっていたが、とうとう警察が取り締まりを強化して、各地のワイルドキャンピングのキャンパーに罰金を課し、追い払っているとのことだった。

 3月に入って私が親しくしていたイギリス人やオランダ人たちが次々帰国や移動し始め、ラジオ体操も今では2人だけになってしまった。周りのキャンパーのフランス人たちも次々帰国し始め、英国車は私達だけだったのに、最近急に5台も英国車が増えた。新しく知り合った人たちとはまだ一緒に食事や体操などするはずもない。こうしてみると一番仲よくなれるのが何語でも話すオランダ人だとわかる。

  

3月の初めの晴天のある日、午後から空一面にうろこ雲が広がり、夕方にはうろこ雲に夕日が反射して素晴らしい夕べになった。どうしたらこのようなうろこ雲が発生するのか知りたいものだ。

  

321日は私達の結婚42年目の記念日で、お昼近くにタヴィラの町の高台にあるCamera Obscuraへ行った。ここは水のタワーを改造して、天井に360度回転するカメラを取り付け下の大きな受け皿状のスクリーンに外界が映し出されるもの。ローマ橋を歩いている人や、道路に車が走っているのがよく見える。

海抜100メーターだから一応どこよりも高く北方面には車の通る橋、鉄橋、国道125号線と3つの橋が見下ろせる。とっても良く出来ており感心した。2年もタヴィラにいながら今回が初めてだった。

 

  

ここをでたのが12時半、昼の白っぽい三日月が中天に浮かんでいた。この日も青空だから、タヴィラの純白の建物がどれも明るく輝いている。

川縁の公園の高い木の枝と電柱にたくさんの運動靴がぶら下がっている。これもアートだと言うのかしら。

  

この川縁の国道125号線の下のレストラン・サイクリスタで、結婚記念日を祝うことにした。ここは2月末タヴィラに来てくれた友達夫妻と行って素晴らしい焼き魚を楽しんだ所でこのお昼も焼き魚を注文した。前回よりは小さい魚ながら,2匹に名前を知らない白身魚とモンコいかの炭焼き、湯でじゃがいもにサラダ付き、ワインで乾杯した。一人分が10ポンドくらい、この地では普通の値段だけれどイギリスでは到底望めない。それに新鮮な魚がない。帰国前にもう一度来ようと話し合いながら満足して帰ってきた。

 

町のスクエアにもレストランがいっぱいで、たくさんの人達が食事を楽しんでいるけれど、彼らはきっとサイクリスタを知らないんだろう。

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