2月15日以来一度も雨がふらず、晴天が続いていたが天気予報では明日から天気が崩れると聞いて出かける準備を始めた。
何時も同じ通りでは面白く無いと新地開拓のつもりで国道125を西に1.5kmそこのラウンドアバウトから右に折れてサンタマーガリータへむかった。
国道125号の道端はもうすぐ終わりを迎える春の花が咲き乱れている。あざみのピンクもこう集まって咲くととっても可愛い。
通りの脇に1軒だけ素晴らしい花盛りの庭があった。オレンジとレモンも庭の飾りの一部になっている。
そしてこのトランペット・フラワーは1月に満開でその後花は完全に終わってしまったのに、また3月に入って多くの蕾が付いて2回めの満開を迎えている。
ポルトガルの街角にはこのようなマリア像のタイル飾りが見られる。サンタ・マガリーダの村を過ぎてなおも北へ向かっていったところで、高速道路が見えてきた。このあたりの道端には白い野生のアイリスが満開。タヴィラの道路脇にもところどころ白いアイリスが咲いていたがここほど密生していない。そこに右に折れる道があり、道路標識バランコ・デ・ノーヴァを亭主が覚えていた。
この間空の滝へ歩きに行った時、滝近くの4つ角にこの道路標識が有ったと言う。ということはこの道を行けばまた水のない滝にたどり着けるだろうと予想した。
ほとんど車も通らず人影も見かけない田舎道をたどると道端の野の花が色とりどり、空は青いしなんてラッキーな人生だろうと一人喜んでいる。
バランコ・デ・ノーヴァはみかん畑の広がる谷間に住居が数軒集まっている静かな村で、ここでも番犬が吠えるばかりで人影は一人も見えない。
この村から滝への4つ角は近くて、この前亭主が見かけた2匹のカワウソをもう一度見ようと足音を忍ばせてほとんど水の流れのない橋の袂へ行った。たまり水が淀んでいる縁の葦に大小の亀が4匹も日向ぼっこをしていて、カメラを構えた途端4匹とも落ちるようにダイビングしてしまった。やっと小さいのが息切れしたように水面に上がってきて、葦の上に登ろうとあがいていた。
帰りの道端に去年も今頃満開だったミニ・アイリスが満開で、この高さ10-15cm丈のアイリスは道端にてんてんと生えていて楽しみながら見て歩く。
途中の野原に羊飼いが羊と山羊の群れを放していて、この野生の菜の花を山羊が嬉しそうに食べていた。このあたりの山羊は立派な角を生やしている。