タヴィラの町を流れるジラウ川の北側の海岸までの散歩道は左右に塩田が広がる。もう1ヶ月近くも雨が降っていないから、冬の間はってあった海水が干上がり、あちこちに白く塩が広がっている。一夏中海水を入れては乾かしまた入水しを繰り返して、塩が厚く積もったところでブルドーザーで塩と砂をかき集める作業が行われる。
これは気温40度を超える夏仕事で、今はところどころに集めた塩と砂の山が捨ておかれている。
ほんの少しだけ海岸までの散歩をと思って出かけたが、海岸にフリーキャンピングの車がたくさん駐車しているのを見て、亭主は海岸線の道無き道を塩田へと向かった。元は砂浜か海底だったところが干上がって雑草が生え、今まで見たことのない変わった花が咲いていた。葉が一切なくてどんな植物なのか興味がある。
何の動物の骨かは判らないがまるで墓標のように砂に突き刺してあり、周りにかわいい桜草のような花が咲いて墓標を飾る。遠くの砂浜であさり取りをしている人達が見える。私達の隣のキャンパーのフランス人はこのあさりをせっせと採ってきてお昼にフランス人のパーティーを開いているが、砂をかんでいるはずだから砂取りが必要なはず。
塩田のあぜ道をゆくと塩田中に動物の足跡がいっぱいついていて、野犬が歩き回ったらしい。
塩田は平坦で遠くのタヴィラの町がはるかに見える。
海鳥が群れて餌をあさっている塩田や野の草花が咲き無駄れるあぜ道を行き、結局2時間半も歩きまわった。
砂浜に打ち上げられていた古い木の根っこと野の草を集めてきて、キャンパーのそばに生花を飾った。