南ポルトガルの4月は野の花も1-2月とは全く違う花が見られるようになる。
道端に咲く名前も知らない小さな花やピンクのヒルガオ、1-2月に満開だったアーモンドの花が終わった後でもうふっくらとしたアーモンドの実が大きくなりつつある。ラヴェンダーの花はピンクか紫色との固定観念を打ち破る黄緑色のバタフライラベンダー、花はほとんど香りがしないが葉はラベンダーそのもの。
コルク樫の花は綺麗とは言いがたいがここから大きなどんぐりが出来る。野生のグラジオラスは荒れ地や畑地に無造作に生えていてこの派手な色がどこからでも目につく。
道端の雑草にもこんなかわいい花が咲く。オリーヴの花はこれから咲くと言ってもこの花、ほとんど目につかないが6ヶ月以上をかけてオリーヴの実が実る。
これらはどれも小さな雑草でほとんど目につかないうちに消えてしまう。
ピンクの花は白のシスタスと同じ仲間だが花の大きさはずいぶん小さい。
大きな木一面に咲き誇るこの花、今まで見たことがない。
ポルトガルのいたるところで見かけるビワも4月がシーズン、でも実はあまり大きくならない。この実がびっしり付いているいちじくはポルトガルの特産、乾燥イチジクがおみやげになっている。さすがに温かい国だ、4月半ばに帰国して我が家の庭のいちじくはまだ芽も出ていなかった。
レストランの前庭を飾るこのコスモス、コスモスといえば秋の代名詞みたいなものなのに、全く季節感を失わせる花だ。
細い木に咲いているこの花、サクラのようでもありそうでないような気もする。誰か知っている人がいないものかしら。