カトリックの強いポルトガルではイースター1週間前の日曜日はパルムサンディと呼ばれるミサと行列が行われる。
キャンプサイトから近くて大きなパルモ教会は1年に一日この日だけ開かれ、ミサとこの教会から行列が始まる。
日曜日の午後4時から開始されるとのことで、友達のメアリーと出かけた。彼女は子供の頃カトリックの学校で学んでいたからパルムサンディも知っていて、キリストがこの日、十字架の上で死に1週間後に蘇ってきたことから復活祭が行われると言う。
何時もは広大な駐車場になっているパルモ教会の広場には、乾いたラヴェンダーの花茎が敷き詰められ、行列はこの花を踏んで出かけてゆく。消防士の一団も今日は行進の一部に加わるらしい。写真を採ったら大喜びしていた。
パルモ教会の中は祭壇側の天井から両脇はロココスタイルのデコレーションがなされ、中には9体のキリスト像やマリア像が飾ってあった。
教会の周りもローカルのポルトガル人から観光客までたくさんの人達がパレードを待っている。4時半過ぎ教会の左上の3つの鐘が鳴り出し、十字架を持った若者に続き、次々信者のグループらしい人たちが行進して行き、数人の成人男子が肩にかずいた受難のキリスト像が次々運ばれてきた。
どの像の足元にもきれいな生花が飾られている。ここではオペラ、カヴァレリア・ラスティカーナの復活祭の音楽がなったらどんなに盛り上がることかと思ったけれど、受難のキリストでは望めないこと。
9体の像が運ばれたあとから吹奏楽団が続き、周りに辛抱強く待っていた人たちがぞろぞろとその後に付いて坂道を降りていった。私達はこのまま帰ってきたからこれらの像がどこに運ばれたか知らない。
でも1週間後にお城の近くにあるサンタ・マリア教会で復活祭のミサがあるからこの教会へ行ったのではないかと思う。