Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2014年の越冬旅行ーカステロ・マリーム(Castero Marim)

2015-04-03 11:58:48 | キャンピングヨーロッパ 2014-2015

 

 

この所アルガーヴは熱波が押し寄せて毎日30度を超える暑さ、3月30日も早朝から朝日が暑い。帰国まであまり日もないから今日は電車でポルトガルとスペインの国境へゆくことにした。国境の町はヴィラ・リアルだがここは昨年2回も来て海岸をモンテ・ゴードまで歩いたりした。でもまだカステロ・マリムへは行ったことがない。

 

スペインから入国するとまずはカステロ・マリムを通ってヴィラ・リアルへ着く。何時も通りすぎるのに道端に堂々と聳える2基の城塞を見ながら先を急ぐ。

今日はゆっくりお城を見てみようとヴィラ・リアルの駅で電車を降りた。土曜日の脱水状態で懲りたから、すぐ近くのスーパーへ行って水1.5リッターとクロワッサン4個を買ってリュックに入れた。

  

 

カステロ・マリムまで車がビュンビュン走る国道を歩いて30分ほどだが、途中の道端に細い自転車、散歩道を見つけそちらへ折れた。すぐに水がたっぷりの大きな川沿いになり、そこから塩田が広々としている。遠くにフラミンゴが餌をあさっているのが見える。塩が濃い水は赤茶色をしている。

 フラミンゴは臆病な鳥らしく、私達が近づくにつれ少しづつ塩田の中央へ動いて行き私達と10メーター以上も間をおく。それにしてもここの塩田の広いこと、遠くにメイン道路と橋が見えてきたので、私達が歩いている道のそばを流れる川があの橋の下を流れているのだろうと思った。ところが橋が近づくと、道は全く反対方向に向いていてそばには運河が淀んでいる。ずいぶん遠回りしてやっとメイン道路に辿り着いた。

  

道路の向こう側の牧場に山のようなオレンジが捨ててあり牛たちは見向きもしない。

一体どんな理由であんなにたくさんのオレンジを捨ててあるのだろうか?オレンジを収穫するのに人手も時間もかかっただろうに、出荷する費用が出せなかったのだろうか?などどいろいろ考えてしまった。それにしてももったいないことだ。

  

橋からカステロ・マリムの町まで約2km、水とクロワッサンで2時ごろまで歩いたから疲れきって町中のカフェでサンドイッチとコーヒーを注文した。

このサンドイッチが小さくてまずく、亭主はがっくり、レストランが見つからなかったのだから仕方がない。

  

町のメイン道路は2基の城塞の間を通っていて、古い城しか開いていなかった。

新しい城は改装中だとのこと、また来年来てみなければなるまい。

 

古い城塞は2重構造に成っていて、外壁は13世紀クリスチャンのアルフォンソ3世によって造られたものだが、内側の高い塔を持つ4画の城はムーアによって作られ、いずれも近くの港の防御のためだったという。城の中の1室には発掘されたツボや、容器のかけらなどが展示されている。

  

4隅の高い塔から見る景色は息をのむほど素晴らしい。東側には広々と塩田が広がりその向こうは大きな川を挟んでスペインのアヤモンテ(Ayamonte)の町並みが白く見える。その北方にはスペイン・ポルトガルを結ぶ高速道路と橋が見える。

 

城から南方面にはヴィラ・リアルやモンテ・ゴードの高いホテルがはっきり見える。

 

 

城下町は小さいながら綺麗で、特に城の南に面する小さなチャペルが素晴らしい。

 

城壁内の小さな教会では、イースターのためのミニチュア人形や景色をセットしたものを見せていて、キリストが処刑される丘の上なども上手に再現されていた。

 

帰りに見かけた崖下の五本の柱が崖の上のチャペルの一部であることを知った。

 

疲れきって駅に辿り着き一時間以上も電車を待ったが、やっと来た電車を見てがっくり、よくもこれだけ落書きしてと腹が立ってきた。

コメント
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