ミラノの中心地は大聖堂(ドゥモと呼ばれる)の有るところ。ミラノで3泊した宿がこの大聖堂まで40分から50分で歩いて行けるところに有って、市内だから設備は大したことはないのに値段は非常に高いところだった。
月曜日の朝はパトリックが出勤した後、3人で歩いてこの大聖堂へ行った。通りを歩いている人もみなマスクをしている。
入場チケットを買うところは長い行列、屋内に入ったところでまずはワクチン証明書を調べられ、聖堂内と屋根に上がるエレベーターのチケットを買った。
聖堂への入り口で並んでワクチン証明書を見せて入場可。
この聖堂内部の床が色大理石で作られた模様が素晴らしい、何度見ても感激する。
四方の壁を埋め尽くすステンドグラスを見ると、いつも思うのは宗教はいつの時代も貧しい人を搾取して、すごい芸術作品を残したものだ。
屋根へ上がるエレベーターは聖堂の後ろの入り口から入る。ここでもワクチン証明書を見せて初めて中に入れる。小さなエレベーターで4人しか乗れない。
数年前ポールとこの大聖堂へ来たときは、屋根へ上れることを知らなくて、ここへ来た日本の従姉や、ロンドン滞在の日本人の友達から、ここが一番素晴らしかったと話を聞いていた。
エレベーターを使わないで階段を歩いて上がると料金は安くなるので、若者たちが息を切らせて上ってきた。
石で作られた建築物でもやっぱりいつも改修、補修が必要で、いつ来てもどこかを治している。
この白い石は補修後の石で、上の写真の部分だけ石の交換するのも大変な工事だろうと思う。
石像の向こうに見える四角い建物が、ミラノで一番醜い(アグリー)な建物と言われている。
石造りの建築物でいつも見られるのが、こんなおどろおどろした醜い動物の飾りで英語ではガーゴイルと呼ばれる。これらは日本の鬼瓦と同じような役目と考えられる。
屋根からの下りにはエレベーターがなく狭い石造りの階段をせっせと降りなければならない。約3分の1くらい降りたところで、キャーと叫び声を聞いた。降りながら角を曲がったところで、イタリア人の中年のおばさんが倒れていた。
言葉は通じないけれど、左足首をくじいた様子。さてどうしたものか?ちびデブの重そうなおばさん、私一人ではどうしたって持ち上げられそうにない。そこへイタリア人の家族連れがやってきた。そこの娘さんと2人でやっとおばさんを立ち上がらせて、その家族のお父さんがおばさんを支えて、私に行きなさいと言ってくれた。
地階に降りるまで相当の階段を下りてきて、あのおばさん足が使えないのにどうするのかと心配。それでセキュリティのお兄さんのそのことを伝え、彼は無線で誰かに連絡していた。
さて大聖堂の広場の左横に立派なショッピングセンターがある。世界のブランド物のファッションや靴バッグなど、有名店がズラーと並んでいる。
天井も内装もどれも素晴らしい。
特に気に入ったのが大理石の床模様。ここでもさすがローマの末裔、モザイクにかけては世界一だと感心する。
数年前ポールと来た時、中国人の観光客がこのモザイクの上にべったりと座り込んで、異様な眺めだったのが忘れられない。このコロナ禍でただ一つ良かったのが中国人団体観光客が一人も居なかったことだった。
ミラノの大聖堂、懐かしいです。
今は亡き父を連れてイタリアに行った時、教会や美術館で絵画の破れた部分や絵の具が剥がれた所が透明のテープで修正されていたのにびっくりしました。もう随分昔の話になりますが、現在は如何でしょうか?
パリの歴史的建造物は薄汚れて灰色なのが、2年前に行ったウィーンでは建物が真っ白で、教会や美術館もメンテがしっかりされていました。街のあちらこちらで工事が行われていましたけれど、費用は何処から出されているのでしょうね?
玲子さんのブログを読んで、旅人さんは今直ぐにでも、海外に行きたくなりました。
ミラノはヨーロッパからは一番行きやすいところですね。ミラノと言えば大聖堂しかめぼしいものが無いような。
お父様は喜ばれたでしょうか?
石造りの建造物も壊れてくるのですね。だからいつもメンテが必要なのでしょう。まだ全部は終わっていませんでした。
海外旅行はまだ大変です。日本へ帰られる息子さんのためにも気を付けてくださいね。