日曜日朝9時に英国銀行の前のストック・エクスチェンジで友達3人と集まる予定にしていた。電車の関係で20分早く着いたので、見ればすでに30-40人の行列が出来ていた。
英国銀行はその名もバンクという地下鉄の駅の前にあり、
その前には旧ストック・イクスチェンジの建物(まるでギリシャの神殿を思わせる)
と斜め向かいにマンション・ハウスがある。マンション・ハウスもオープンハウスで見られるが、8月に予約しなければ入れない。
9時までに集まった友達3人とはじめの50人のグループにはいって、英国銀行の内部へ導かれた。実際見せてもらえるのは銀行の脇入り口と廊下、中庭を通って二階の応接間や周辺だけそして博物館なのだが、入ってみてあまりの大きさに改めて驚いた。面積も広大だが、高さも相当高い。
内部は撮影禁止のため素晴らしい廊下のモザイクを写せなかったのが心残りだった。ローマ時代のモザイクに良く似た細かな色石をアレンジしてローマ時代から現代に至るまでのコインのデザインが多いとの事。長い廊下一面のモザイクは芸術作品そのものだった。
又ドアを通ってすぐのところにある大理石の像は、18世紀に作られたウイリアム3世の立像でローマの軍服をまとっている。当時はローマ人の真似をするのがステータスだったらしい。
この銀行内部を案内してくれたガイドのおじさんは非常にユーモアにあふれ上品なジョークが次々で決して飽きさせない。昨日のホワイトホールのおじさんとは何たる違い。
豪華な室内装飾や、高価な陶器セットなども展示されていた。
ガイドの説明では、英国銀行は世界で第二に古い(1795年)と言うことがわかり、一番古いのはスイスだとのこと。ナルホド・・・
金塊を計る重量計なども見て最後は博物館へ。博物館の一番のセールポイントは一箇所に飾られている金塊で長さ30センチほど、7Kgの重量で片手で持ち上げるのが難しい。
あんなに重いものだとは知らなかった。価値は9月半ばの時点で453,000ポンドだという。
映画などで金塊を山積みにした車や銀行強盗などいとも簡単に金塊を持ち上げたり、動かしたりしているが、あれは全く嘘だらけ。実物を見たことの無いシナリオライターに違いない。
とにかくこんな重い金塊がこの銀行の地下に470,000本も眠っていると言う。想像がつかない。約10分ほど奥の部屋で偽札についての短い映画と説明があった。この銀行ではお札の印刷はしていないとの事だった。
十分堪能して、銀行の前に出てみるとあまりに長い行列で、英国人の気の長さに感心した。
朝一番にここに来たなんてすごくラッキー。
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