今日のいろいろざっき

昨夜はTVで初めて「崖の上のポニョ」を観たren.です。
まあ……これはアカデミー賞のノミネートは逃すだろうなぁ(w
「千尋」はまだ、オリエンタル情緒が海外でも受けただろうけど。

個人的には、「ぽんぽこ」以降は、どれもいまいちなんですけど。
あ、「耳すま」はある意味、別格。

一連のジブリ作品の中でも、子供向けに作られている印象の「ポニョ」。
やはりこれは、いまだに「トトロ」が最も人気があることへの、アンチテーゼなのだろうか。
スタジオとしても、監督としても、20年前の作品に負けたかないだろうし。
スポンサーの日本テレビとしても、ポスト「トトロ」は必要だろうし。
だとすれば結果としては、思惑通りなのかな。

「トトロ」も「ポニョ」も、子供の視点と大人の視点では、見え方が違う作品だと思います。
特に「トトロ」は大人になればなるほど、その良さが分かる気がします。
実際、以前は高評価が理解できなかったもの。
さて、「ポニョ」はそういうところがあるでしょうかね。
メイとポニョは、イメージ的にも符合しそうなところがありますが。
まあ、前評判どおり、リサが一番かわいかったんですが(w

そういえば、言われていたほど「ニーベルングの指輪」は、意識されてなかったですね。
ポニョの本名がブリュンヒルデだったり、津波のシーンのあたりで音楽が「ワルキューレの騎行」をモチーフにしていたところくらいでしょうか。
あ、でも、人間と人ならざるものが出会い、世界が崩壊するのも、ある意味そうか。
どう考えても、スタッフロールの背後は、地獄絵図だし(w

うーん……そうなるとやはり、よく言われるクトゥルフ神話っぽい感じもするなぁ。
半魚ポニョはどう見てもインスマスの深き者だし、グランマンマーレってハイドラかハスターだろ。
つまり、フジモトは邪教団の魔術師だな。
妙な薬を作ったり、召還も使うし(w
月というモチーフも、よくクトゥルフ神話では使われるものですよね。

まあ、デイケアハウスの老人達が走り出したとき、映画「コクーン」も思い出しましたが。
一晩のうちに全てのことについて理解し過ぎだよなぁ。
まさかあのまま、不老不死の存在になって、宇宙に旅立たないだろうな。

……もしかして、こういうねじくれた見方がというのが、大人の楽しみ方だったり?
ぐぅ、ジブリめ、やるな！(w