どうも、ren.です。
故人である爺ちゃんの家で面白いものを発見しました。
昭和20年代の情報誌のファイル。
爺ちゃんは銀行員だったので、もしかしたら店舗においていたものだったのかも。
多少は紙端に傷みがありますが、押入れにしまわれていたため退色はほとんどありません。
状態は結構いいんじゃないかな。
スキャンは難しいので、いくつか写真に撮ってお見せしましょう。
まず、「画報 近代百年史」(国際文化情報社)。
昭和26年 7月発行の第1集から昭和27年 12月発行の第18集まで。
1850年(嘉永3年)~1950年(昭和25年)まで、国内外の歴史的写真や図版を集めたもの。
「アメリカ 南北戦争」 奴隷の土地か自由の土地か
「下関戦争」 占領された前田砲台
「自殺飛行隊(スイサイド・プレイン)」 神風特別攻撃隊
「東京裁判 判決下る」 東条被告に死刑宣告
時代背景的に、やはり各時代の戦争の写真記事が多いですが、相撲や芸術、風俗の記事もあり、こんなのも。
「ストリップ日本」 吾妻京子 26歳
お次はこちら。
「歌舞伎座月報」
昭和27年7月号~昭和28年2月号。
こちらは歌舞伎座が出版した歌舞伎の専門誌。
歌舞伎役者の写真や、演目の内容解説、コラムといった今のアイドル雑誌や趣味雑誌と大差ない感じです。
今では伝説的な自転車である、大日本機械工業・光自転車の「さくら日本号」の広告。
あまり歌舞伎に詳しくないので、個人的にはこれに一番心躍りました(w
最後に「国際文化画報」(国際文化情報社)。
昭和25年 通巻第14号~昭和28年 通巻第43号。
こちらは当時の国内外の風俗・文化雑誌ですが、戦時中の回顧録記事も多いです。
「原爆」 広島に炸裂の瞬間 爆心地より9kmの距離から撮影された写真
「官製新聞記事原爆とは書けず」 「ソビエト参戦はさすがに重大視」 当時の新聞記事
「終戦」 この日東京湾天高く 秀霊富士はひときわ秋空に栄ゆ
「マ(マッカーサー)元帥 日本を去る」 爆音に消える"蛍の光"
個人的に目に留まった記事たち。
「ヘリコプター時代」
やがて太陽をさえぎり空を曇らすヘリコプター万能時代にならぬとは誰も保護し得ないであろう
「困難なナイアガラ瀑布の撮影も ヘリコプターで易々として成功」
当時はヘリコプターは最先端技術として、こんなにもてはやされていたんですねぇ。
「朝鮮水域護る米海軍」
「スターリン重戦車の正体はこれだ!」
「これが戦艦大和だ!」
妙にメカ系記事が多いのは、いつの時代も男性の憧れだからか、単に雑誌編集者の趣味なのか(w
ちなみに、特徴として記事の文章やキャプションの多くに英訳が付されています。
ちょっと面白い記事たち。
「夏が来ます どれを選びましょう」 1951年の最新女性水着コレクション
「神のユーモア」 なぜか熱帯魚の図版(w
この他にも号によっては仏像や能面の特集や、黒田清輝などの当時最新の芸術の紹介などがあります。
味(あぢ)の素の広告。
というわけで、かなりの冊数があるため、詳しく読むのは無理ですが、ぱらぱらめくっているだけで、今でも、いや、今だからこそとても興味深いです。
最後にひとつ。
これは「デスニー氏」だから、大丈夫だよね(w