私家版 北海道胆振東部地震ドキュメント

2018年09月08日 19時24分06秒 | ▼雑記

どうも、ren.です。
まだまだ物流は戻らず、店舗での買い物もままならないですが、近所のパン屋さんが営業を再開したりしています。

昨夕、電気が復旧してからは特に再停電もなく、とりあえず日常が戻った感じ。
ぶっちゃけ、ネットがどうとかより、夜に電気が点くことの安心感たるや。

さて、2日間に出来たことを簡単にメモにまとめたので、それをここに記録しておきたいと思います。
特に面白いことはありませんが、私が体験したことの覚書です。


9/6 03:08
寝ようとPCの電源を落とし、洗面所で顔を洗い、歯を磨く。
枕元に置く水をコップに注いでいたところ、身体を上下左右にシェイクするような揺れと、家がきしむ音、そして地鳴りをおぼえ、これは大きな地震が来たと直感する。
左手に水の入ったコップ、右手にミネラルウォーターのペットボトルを持ったまま、落下物のない洗面所の壁際に背中を押し当て中腰で揺れに耐える。
2階の寝室から母親が何か言いながら降りてこようとしたので「動くな!」と大声で声をかけた。

時間にしては1分もあったか、よく覚えていない。
とにかく、揺れが収まったので、台所に戻りコップとペットボトルを置く。
TVを点けて震度を確認。5弱。(※後に震度6弱と修正)

電子レンジの上においてあった、跳ね上げ式の蓋つきビンが食卓の脇で割れていた。
シンクとカウンターを飛び越えたらしい。飛距離2m。
とりあえず掃除機を持ってきて掃除。
父母が居間に合流。
他は仏壇のものが落ちた程度。

10分ほどしたところで照明が瞬き、そのまま停電。
父とふたりで家中の懐中電灯、卓上ランプ、ラジオなどを集める。
ダイソーライトはすぐに電池が切れたり、弱まったりした。
他にUSB充電器など、我が家の緊急時電池機器は単三電池を使うものが多いとわかる。

ガスと水道は問題なし。トイレも流せる。
一応、風呂桶や空ペットボトルに水を溜めておく。後になって見ると結構、水が濁ってた。
飲料水は買い溜めてあるミネラルウォーターが1箱以上ある。
問題は冷蔵庫・冷凍庫だ。

2階の自室の被害。
肩の高さにあるショーケースに飾っていた玩具類が倒れ、マグナ50のプラモが左ミラー折れる。
なのぶろいど・東方/ネギま等、倒れてちょっとだけ部品はずれる。
その上に置いてあった室内消臭剤が床に落ちてこぼれている。
棚の上にあったフィギュアのケースが倒れ、ポリニアンやfigmaが落下するも破損なし。
なのぶろいど・レンがバラバラになるも、すぐ直せるレベル。
戦闘機模型、F-15の左垂直尾翼、左着陸脚が折れる。
PCモニターが倒れている。
ダイソーケースに入れていた、なのぶろいど・けもフレ/RWBYは全部無事。

とりあえず、危なくないように足元から片付ける。
意外なことに、壁に飾っていたものはひとつも落ちていなかった。

同階にある納戸(書庫)の被害。
本棚の上に積んであった玩具等の空き箱類が下に落ち、それが巻き込んだ単行本も数冊落下。
同じく積んであったTRPGのボックスが落下。
それを片付け、埋まっていたセンサーライトを発掘。その後、階段や食卓の照明に活躍する。

アンテナの確認にベランダへ。
街の灯が全て消えており、雲間からオリオン座がはっきり見えた。
外に出ると北斗七星、カシオペア座、北極星などもきれいに見えた。
様子を見に歩いていたのか、2人の若者と会い「すごかったね」と声を掛け合う。
お互いライトは持っていたものの、顔など見えぬ。

ラジオで情報を聞くが、正直頭に入ってこない。
常に余震が続くが、ドンッと1回程度の揺れ。おそらく震度1未満。
5時ごろ、ひとまずやれることもないので仮眠をとろうとも思うが、アドレナリンが出ているのか、まったく寝られない。
朝刊届く。当然、地震の情報は無し。

夜が明ける、晴れ。
6時に起床。
朝食、ガス台で調理したトースト、ウィンナー、ソーセージ、コーヒー。
いつものメニュー。

自転車で近所を偵察に行く。
避難所指定されている小学校に行ってみたが人の気配なし。その後も何も機能しなかった。
10時ごろに家族で買出しに車で出かけてみるが、行列を見て無理だと判断し、すぐ帰る。

冷凍庫にあったアイスキャンディーとアイス最中を、溶ける前に家族で食べつくす。
やることも無く、携帯からブログ更新

近所に住むいとこが顔を出す。
わずか500mほどの差なのに、そちらは電気も通っているらしい。
近所の幹線道路が陥没して通行止めになっていることを知る。

携帯の繋がりが悪くなり、やがて圏外に。
どうやら近くの中継局の電源が切れた模様。
その後、いつの間にか直ってた。
正午までに友人たちの無事をメールで確認。

昼食、冷凍食品のピラフ。
電気も戻らないし、寝ないと身体がもたないので昼寝。気づいたら夕食時まで寝ていた。
寝ていた際に喉を痛める。軽い咽喉炎か、血痰が出る。

17時半、夕食。
鍋で炊いたご飯、インスタント味噌汁、シャケの切り身、冷食の枝豆。

日が暮れると特にやることもなく、ごろごろしながらラジオを聴く。
「どうぶつ図鑑」観たいなぁ。
ブログを更新

22時には歯を磨き、自室で就寝。
2時ごろに目が覚め、ラジオを聴いたりボーっとしたり。
残りご飯のおこげで作ったおにぎりを食べる。
4時ごろにまたウトウトしていたが、6時ごろには起きる。

9/7朝食。
メニューは変わらず。マーガリンが溶けてべとべと。
朝刊で厚真の山崩れの写真に衝撃を受ける。

自転車で偵察に。
車列があったので何かと思ったらセルフGSの開店待ちをしているようだ。
しかし、店に人影はなく、給油機も立ち入り禁止テープが張られていた。

9時ごろ、札幌駅付近にある祖母宅の様子を確認に、父と車で出発。

道すがらの風景。
交通量は、普段の日中と変わらない程度。
信号機は、ところどころ正常に動いている。
一部のネオンサインや電気掲示板、室内照明が点いているが、すぐ隣のブロックは停電している。
商業ビルの壁面タイルがはがれて下に落ちている。看板が落ちている場所も。
床屋では割れた鏡を運び出していた。
コンビニは営業しているところが多かった。GSは長い車列。
1階が脆性崩壊しかけて、サッシがはずれてブルーシートをかけられている家。
移動した範囲では警察の誘導などは見当たらなかった。

祖母宅は食器棚のガラス扉が開き、いくつかの食器が落ちて割れていた。
掃除したあと、把手に棒を使ってかんぬきにしておいた。
それ以外に目立った被害なし。

祖母の入っている施設へ移動。祖母は無事。
ここは9時半ごろに電気が復旧したらしい。
点いていたニュースを観て、なんだか久しぶりにTVを観た気分になる。

帰宅後、11時ごろ。自転車で偵察。
近所のスーパーにたこ焼きワゴントラックが来ている。
入り口に向けて50人ほどの行列。
その後、父母が買い物に行ってみたが、準備中で開店時間がわからない状態なので帰ってきた。

ブログ更新

昼食。
ラーメン。

食後にまた、自転車で偵察に。
近所の幹線道路の信号は、ぽつぽつと回復している。
道沿いの店舗も照明がついている。
もちろん"停電により休業"の張り紙。
郵便局はしまっていたが、銀行は営業していた。

ドラッグストアは開店していて20人ほどの行列。
父母が買い物に行くが、品がなかったので目薬と虫さされの薬を買ってきていた。

ごろごろしてすごす。
なんとなく、「神無」(桐嶋たける)を全巻読み返す。
昼寝。
水で洗髪。身体を拭く。

17時、夕食。
ごはん、冷食のローストチキン、芋とえんどう豆の煮付け、インスタントのわかめスープ。

17時半、食事中に唐突に家の照明が点く。
思わず「万歳!」とガッツポーズ。
とりあえず、ショートした電化製品がないか確認。

PCを点ける。問題なし。
ブログ更新
2日間のネット情報をたどる。

再地震に備えて、充電できるものは全て充電する。
携帯、充電池、タブレット、3DS。
「ハイスコアガール」を観て就寝。


思い出せる範囲では、こんな感じでした。
ほんと、災害とは他人事ではなく、いつか自分に襲い掛かるものなのだと痛感しました。

あと、ガラケーではろくに情報を集められませんでした。
地震後に、北電のツィッターで細かく電気の復旧状況も知らせていたことを知りました。
早くスマホに変えなきゃいかんね。

コメント
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