レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

極道戦争 武闘派

2024年03月15日 18時37分19秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「極道戦争 武闘派」
1991年 香港 115分
■監督:
 中島貞夫
■出演:
 中井貴一
 松山千春
 内藤剛志
 増田恵子
 永島暎子
 立花理佐
 奥村雄大
 ジョニー大倉
 内藤剛志
 三上真一郎
 稲川淳二
 中尾彬
 火野正平
 西岡徳馬
 野口貴史
 千葉真一
 丹波哲郎

●あらすじ
中島貞夫監督が、熾烈を極める抗争下で若者たちの友情を映し出した任侠ドラマ。
九州の小都市に本拠を置く神崎組が、徐々に他の組織を傘下に収め拡大していく中、
“武闘派”と呼ばれ影で活躍するふたりの若者の暗躍を描く。
中井貴一、松山千春共演作。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
中島貞夫監督・中井貴一主演のコンビで、1990年の「激動の1750日」が面白かったので
同じコンビ、同じテーマの本作も観てみたが、感想はイマイチだったかなあ。
「極道戦争 武闘派」と言うゴツイタイトルなので、強烈な極道戦争物を想像していたんだけど
全然そんな事はなく、どちらと言うと極道青春ロマンみたいな展開だった。
中井貴一と松山千春の二人の演技は熱くて格好良いんだけど、脚本がその熱さに応えていなくて
言うなれば、導火線に火が点いて爆発するぞ爆発するぞと、じりじりと盛り上げていったら
爆発する前に鎮火して終わっちゃったみたいな話。
まあ中井貴一と松山千春の二人は、ライフル持って大暴れするんだけど
やくざ映画って組織がメインみたいなところがあるから、この二人のライフル・アクションが何か印象に残らないと言うか
嘘っぽく映っちゃってるのが残念だね。
でもこの時代のやくざ映画も、雰囲気が良くてなんだか好きだな。
1990年頃じゃ、まだ丹波哲郎や千葉真一が出演していてくれているのも嬉しいし。
あと野口貴史が現役なのは、もっと嬉しかったりする。
まあ、やくざ映画のイメージが無い人たちのこういった役とかを楽しめる人であれば。
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女囚701号 さそり

2024年02月02日 22時16分10秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「女囚701号 さそり」
1972年 日本 87分
■監督:
 伊藤俊也
■出演:
 梶芽衣子
 横山リエ
 夏八木勲
 渡辺文雄
 扇ひろ子
 渡辺やよい
 室田日出男
 小林稔侍
 たこ八郎

●あらすじ
復讐に燃えるナミは、刑務所内で女囚たちから“さそり”と呼ばれ、孤立していた。
ある日、女囚たちの暴動が起き、ナミも巻き添えを食うが…。
私怨の物語を権力に対する公的な怨念へと昇華させた作品。
梶芽衣子の歌う主題歌「恨み節」も大ヒットした。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
梶芽衣子の代表作と言っても過言ではないかも知れない、名シリーズを観始めました。
まず内容の方はエログロたっぷりの低俗な内容。と言う紹介が一番ピッタリくるかもしれない。
何せオープニングから、沢山の女囚たちが全裸で階段を昇って降りるシーンから始まり
全裸の女囚が階段を昇る姿を、階段の下から看守がエロイ顔でニタニタと覗く顔のアップから始まるからね。
本編始まってからも、とにかく裸が良く出てくる。
他にはグロいシ-ンもちょこちょこあって、看守の目玉に割れたガラスが刺さる特殊メイクとかは
まるでホラー映画のノリだった。
そう言えばその直前のシーンでは、女囚が怒りのあまり鬼婆みたいなメイクと演出に変わってた。
と言った感じで、良い意味で全体的に自由に作っているなあと感じた。
だがベースとなっているのは、当時の洋画で流行していた女囚物を日本で作りましたって感じだね。
以下は女囚映画についてWikipediaに書かれた文章だが、ほぼ全ての要素が本作には存在しているからね。

女囚映画は、ポルノとして意図されたフィクション作品の一面も持ち、
刑務所に収監されている女性たちのエロティックな危難が描かれる場合もある。
柔軟なフォーマットと、1960年代の映画検閲(英語版)の緩和により、
映画製作者は覗き行為(裸にしての検査、集団シャワーシーン、キャットファイト)や、
性的ファンタジー(英語版)(レズビアン、レイプ、性的奴隷)、
フェチズム(緊縛、ムチ打ち、屈辱的行為)、サディズム(殴打、拷問、虐待)といった
より過激なフェチを描写することができた。

だけど洋画の女囚物を調べてみると、有名なタイトルの映画はほぼ本作より後に制作されているんだけど
そうなると本作の描写の方が、世界より早かったのかな?
それとも本作を作るにあたって何か参考になった映画があったのか、はたまた原作の描写がこれまんまだったのか。
まあその辺はさっぱりわかりませんが、それより一番驚いたのは、
本作で梶芽衣子がおっぱいを見せていたこと!
当時の東映に出演している女性は、ほぼ毎回裸にされるもんだと思っていますが
その中でも梶芽衣子だけは、脱いだシーンを見た事がなかった。
何せあの「仁義なき戦い 広島死闘篇」と言う、どう考えても女は脱げ的な思想に染まっていそうな映画に
やくざの情婦と言う役で出演していても、全く脱ぐシーンがなかったくらいだから
てっきり梶芽衣子は、裸NGの女優さんなんだと思っていた。
それが本作では脱がされるは犯されるはで、もう大変な事になっているから、観ているこちらもビックリだったよ。
でも気のせいか、極力裸が映らないように気遣ってもらっていたようには見えたけど。
まあそんなの置いておいても、梶芽衣子の眼力を凄すぎて格好良過ぎだった。
これは1970年代の女性アウトロー像の鏡になるなと、勝手に思ってしまったほどだった。

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その後の仁義なき戦い

2024年01月28日 17時30分35秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「その後の仁義なき戦い」
1979年 日本 128分
■監督:
 工藤栄一
■出演:
 根津甚八
 宇崎竜童
 松崎しげる
 原田美枝子
 ガッツ石松
 松方弘樹
 小池朝雄
 成田三樹夫
 山城新伍
 金子信雄
 山崎努
 松尾嘉代
 小松方正
 宮内洋
 泉谷しげる

●あらすじ
監督も深作欣二から工藤栄一に代わり、いわば“仁義なき戦い”の番外編的作品。
暴力組織の内部抗争の渦の中で、翻弄される若いヤクザたちの
友情や裏切りなどその激烈な生きざま、死にざまを描く。
大阪に本家を置く、大暴力団・石黒組。
その石黒組の若頭が交通事故で急死した。
傘下の浅倉組と花村組は、空いた若頭の椅子を巡って対立が深まっていく……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「仁義なき戦い」とタイトルについていながら、本家シリーズとはかけ離れた内容から
「仁義なき戦い」のシリーズとして認めるか否かと言う、
まるでブルース・リーの「死亡の塔」をブルース・リー作品として認めるか否かのような論争を生んだ作品。
今回、意を決して観てみたが、個人的にこれは「仁義なき戦い」ではないな。
まず音楽が全然違う。あのテーマも流れないし、音楽担当が柳ジョージだし
劇中にダウンタウン・ブギウギ・バンドが出ているのもあって、ずっとそういった歌が流れている。
さらに最初からずっと松崎しげるのモノローグが続くし
主演三人が根津甚八、宇崎竜童、松崎しげるなので、全然やくざ映画っぽくない。
どちらかと言うと、70年代ヒッピー物語って風情だ。
一応松方弘樹、小池朝雄、成田三樹夫、山城新伍、金子信雄とオリジナルメンバーや
新から山崎努なども出ているが、ちょっと全然仁義っぽくなかったなあ。
これならタイトルから「仁義なき戦い」を外した方がしっくりくると思うが
それならそれで誰も興味持たなかったかもね。
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実録・広島四代目 抗争完結編

2023年10月09日 10時25分01秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「実録・広島四代目 抗争完結編」
2003年 日本 79分
■監督:
 市川徹
■出演:
 加藤雅也
 高知東生
 中村繁之
 東幹久
 松田優
 清水宏次朗
 坂上香織
 遠藤久美子
 梅宮辰夫
 松方弘樹

●あらすじ
人気シリーズの最新作「第三次抗争」編。
広島を一本化しようと結成された共政会会長の座は二代目である服部武から、
理事長の山田久へと引き継がれようとしていた。
そんな中、共政会を脱退している十一会では新たな問題が起ころうとしていた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いよいよ完結篇なんだけど、内容の方はほぼ「仁義なき戦い 完結篇」だった。
このシリーズって「仁義なき戦い 完結篇」の後の主役である、共政会四代目会長が主役のはずなのに
内容がほとんど「仁義なき戦い 完結篇」なので、全然主役感がなかった。
折角ここから四代目が主役になるところが楽しみだったのに、これじゃあ肩透かしもいいところだ。
そう考えると「実録・広島四代目」シリーズと謳っておきながら、内容がほぼ「仁義なき戦い」五部作だったのは
いいのか悪いのかと言った感じもあるが、このシリーズも結構面白いので、「仁義なき戦い」が好きな人なら。
でもオリジナルの「仁義なき戦い」シリーズも、また観たくなってくるなあ。
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実録・広島四代目 第二次抗争編

2023年09月07日 18時15分34秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「実録・広島四代目 第二次抗争編」
2003年 日本 80分
■監督:
 市川徹
■出演:
 加藤雅也
 高知東生
 中村繁之
 東幹久
 松田優
 清水宏次朗
 梅宮辰夫

●あらすじ
広島四代目へと昇り詰めた男の壮絶な戦いを描く実録シリーズ「実録・広島四代目」第2弾。
山村組と打越会による第二次広島抗争は、神戸の大組織が介入する代理戦争へと悪化。
しかしそんな中、打越会の植松が同組の安田と沖本に殴り倒される事件が勃発。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
実名による「仁義なき戦い」シリーズの第二弾。
今回は「仁義なき戦い」で言うところの、パート3「代理戦争」とパート4「頂上決戦」の話。
今回はもろに「仁義なき戦い」と話が被っていたため、両作の違いが浮き彫りになってしまったねえ。
こうなるとこちらは不利である。
何せあの超名作である「仁義なき戦い」を超えるやくざ映画なぞ、ありゃせんのですからのう。
まあ本作のテーマは次回作がメインとなるでしょう。
そこは「仁義なき戦い」でも描いていないところなので、大いに楽しみですな。
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