レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

三代目襲名

2008年11月15日 22時32分23秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「三代目襲名」
1974年 日本 96分
■監督:
 小沢茂弘
■出演:
 高倉健
 松尾嘉代
 安藤昇
 渡瀬恒彦

●あらすじ
昭和12年。山口組二代目・山口登に反逆した大長八郎を殺害した同若衆・田岡一雄は懲役8年の判決を受け京都刑務所に服役していた。
その後間もなく山口は浅草に於ける興行の縺れから敵対する荒政組の手に掛かり落命するが、
死を目前に控えた彼は「三代目は田岡に」と言い残していた。
同18年、恩赦により出所した田岡は公民権を持たぬ為に兵役に付くことが出来ず悶々とした日々を送る。
終戦直後、不良外国人達の専横を目の当たりにした田岡は、次々に復員して来るかつての同志たちと自警団を組織。
翌年には正式に山口組三代目を襲名して全面対決の姿勢を見せた。

★感想など
前作「山口組三代目」の正統な続編。
田岡夫婦は同じ役だが、二代目組長の山口登役が丹波哲郎ではなくなったのが残念。
だがナレーターの酒井哲が、「仁義なき」を思い出していい感じ。
映画としては後半の戦闘シーンが、まんま「仁義なき」なノリだが、
こちらはほとんど戦争映画とも言える程である。
映画としていよいよこれから盛り上がってくる時に、本作は終わる。

本作の後、全国展開する時代を描く続編「山口組三代目 激突篇」も製作予定であったが、
山口組に利益供与していると警察の捜査を受け、製作を断念したためこの作品が最終作となった。
三作目が出来ていたら猛烈に面白かっただろうに、大変残念である。
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山口組三代目

2008年11月15日 22時07分59秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「山口組三代目」
1973年 日本 102分
■監督:
 山下耕作
■出演:
 高倉健
 松尾嘉代
 菅原文太
 丹波哲郎

●あらすじ
大正三年、徳島の寒村で生まれた田岡一雄は幼くして両親と死に別れ、神戸の叔父に引き取られる。
高等小学校を卒業し、川崎造船に見習工として働くものの、仲間をかばい、退社の憂き目に。
無為な日々を過ごしていたある日、同級生であった山口組二代目山口登の弟・秀雄と再会し、山口組のゴンゾウ部屋へ連れて行かれる。
この日から一雄の放浪の生活が始まる。
喧嘩の強い一雄は、ゴンゾウ部屋でも一際目立つ存在となり、「クマ」の異名をとる。
ゴンゾウでありながら数々の出入りに活躍する一雄に目をつけた二代目は、舎弟頭の古川松太郎に一雄を預ける。
古川の家で正式に若衆としての修行が始まった。
一雄にとっては、子供の頃の苦労に比べれば大したことでもなく、二年の月日が流れ、一人前の扱いとなり、アパートへ移り住むことに。
昭和八年、待遇改善を要求して起こった海員争議に、会社側の依頼で労資調停の仲介に入った二代目が、
組合側の人間に怪我をさせられる事件が勃発する。

★感想など
日本最大の暴力団の組長として頂点を極めた、山口組三代目組長・田岡一雄を主人公にした映画。
本人の自伝を基にしているからか、登場人物も実名でバンバン登場する。
描かれている内容も、ほぼ実話なんだろうな。
そう考えると、ホント良くこんな映画が作れたと思う。
時代性も大いに関係しているだろうが、今後こういった映画は二度と作られないんだろうな。

さて本編だが、時代背景が戦前から始まるので、「仁義なき戦い」風な感じではない。
観た事はないんだが、高倉健主演の任侠映画ってこんな感じなのかなと思った。
映画が始まってから苦しい少年時代から始まる為、自然と主人公を応援したくなってしまう作り。
以外と本作では出世しないので、早く幸せになって欲しいと感じたもんだ。
そういった意味では、やくざ映画というよりは、悲痛な青春ストーリーとしての趣きが強いような。
あと、周りを固める脇役陣が豪華な布陣。
二代目組長役の丹波哲郎は流石の貫禄だし、「仁義なき」で明石組組員を演じていた
山本麟一とか遠藤辰雄が山口組組員として登場するのも嬉しい限り。

また菅原文太がふり幅が大きい役を演じていて、大活躍している。
「仁義なき」な演技もするし、「トラック野郎」な演技もするしで大満足。
東映やくざ映画のファンなら、必見と言えるでしょう!
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