レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗

2011年02月14日 23時05分38秒 | 西部劇

「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」
原題:IL BUONO, IL BRUTTO, IL CATTIVO/THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY
1966年 伊 160分
■監督:
 セルジオ・レオーネ
■出演:
 クリント・イーストウッド
 リー・ヴァン・クリーフ
 イーライ・ウォラック

●あらすじ
コンビを組んでお尋ね者の懸賞金をだまし取っていたジョーとテュコ。
二人はある日、逃走中の強奪犯が、20万ドルもの大金を隠した事を知る。
20万ドルを巡って、時には助け合い、時には騙しあいながら旅を続ける二人。
だがその金をねらって、セテンサという凄腕のガンマンがやってきた……。

★感想など
こちらも長い時間の割りに、それを気にしなかった作品。
但し面白さの割合は、ほとんどイーライ・ウォラックに尽きると言える。
このドル三部作を観ていて感じたのは、レオーネは新しく追加したキャラクター”のみ”描くと言う事。
他は徹底的におざなりである。
まず「荒野の用心棒」はイーストウッド単体の主演だったから、これは良し。
続いて「夕陽のガンマン」にリー・ヴァン・クリーフが追加されると、クリーフのみ描き
イーストウッドは前作で描いたキャラそのまんまで、何もいじっていない。
だからイーストウッドがクリーフに完全に喰われているとも評されているのだが
それでも「夕陽のガンマン」は脚本が抜群に面白かった。
そして、本作である。
こちらには今までの二人に加えて、イーライ・ウォラックが追加。
勿論彼だけ超イキイキと描かれている。
イーストウッドは最早居るだけと言っても過言ではないし、
リー・ヴァン・クリーフに至ってはほとんど登場しない始末だ。
こうやってドル三部作を観ると、そう感じたが、それでもこの三作は抜群に面白かった。
そう言えば、マカロニを詳しく書いた本を読んで、マカロニにはどんな映画があって
どんなスターが居たかという事が分かったから、早速このドル三部作を観たんだが
その作者は本作を超けなしてたんだよね。
だから観る前は不安で一杯だったんだけど(上映時間の長さとか)
観たらそんな感想は全然違っていた。
その作者はイーストウッドとイーライ・ウォラックを相棒と捉えていたから
劇中のイーストウッドの態度に納得出来なかったみたいだが、
私は観ている最中、別にこの二人を相棒関係とは見ていなかったので、イーストウッドには特に気にならなかったけどね。
相棒というより、この二人、単に相手を利用しあってるだけでしょ。
マカロニ・ウエスタンの世界では、その方がしっくりくる解釈だと思うけどね。
とりあえず、セルジオ・レオーネの作品が面白いのは分かった。
後二つ残っているが、どちらも三時間近くある作品だ。
だけど気にせず観れそうだ。
でもその前に「続・荒野の用心棒」観なくちゃな!
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夕陽のガンマン

2011年02月14日 23時05分06秒 | 西部劇

「夕陽のガンマン」
原題:PER QUALCHE DOLLARO IN PIU/FOR A FEW DOLLARS MORE
1965年 伊 132分
■監督:
 セルジオ・レオーネ
■出演:
 クリント・イーストウッド
 リー・ヴァン・クリーフ
 ジャン・マリア・ヴォロンテ
 クラウス・キンスキー

●あらすじ
「荒野の用心棒」に続いてイーストウッドが主演した、セルジオ・レオーネ監督によるウェスタン。
殺人強盗犯と、彼をめぐって衝突しあうふたりの賞金稼ぎを描く。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
マカロニ・ウエスタンの最高傑作と言われているが、それもうなずける程の面白さである。
上映時間は132分と聞くと長いが、観ている間は全然そんな事感じず、早く先が見たい見たいと思っている内に
あっという間にクライマックスになってしまう。
そんな感じで、とにかく理屈抜きに面白かった。
その要因となっているのは、勿論リー・ヴァン・クリーフに尽きる。
とにかく彼が格好いいんだわ。
イーストウッドは格好、キャラクターともほとんど「荒野の用心棒」と同じである。
しかしリー・ヴァン・クリーフは、とにかくイキイキとして格好いい。
ストーリーにも深く関わっているし、ニヒルな笑顔なんて最高にシビれる。
それと、観ているこちらの意表を次々と突いてくる脚本もお見事!
次の展開が予想と違うのばっかだから、観ていてドキドキする。
とにかくこれは傑作。
マカロニ・ウエスタンに興味がある人は、まずこれから観るべし!
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荒野の用心棒

2011年02月14日 00時04分56秒 | 西部劇

「荒野の用心棒」
原題:PER UN PUGNO DI DOLLARI/A FISTFUL OF DOLLARS
1964年 伊 100分
■監督:
 セルジオ・レオーネ
■出演:
 クリント・イーストウッド
 ジャン・マリア・ヴォロンテ

●あらすじ
二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に現れた凄腕のガンマン。
御存じ黒澤明の「用心棒」を西部劇に翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作。
当時、映画俳優としては鳴かず飛ばずだったイーストウッドを一躍トップスターに押し上げ、
監督レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ共に出世作となった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
本作からマカロニ・ウエスタンは始まったと言われている。
世界的に大ヒットし、マカロニ・ウエスタンの大ブームが巻き起こった辺りからも
マカロニ界の「燃えよドラゴン」と言っていいだろう!
実際今の目で観ても、安定した面白さがある。
ラストの対決などもひねりが効いているし、リンチされるイーストウッドの顔面なんて凄い事になってる。
やっぱりイーストウッドが画面に出ているだけで他とは違う感じがして、安心感がかなり高い。
オープニングのアニメは「荒野の1ドル銀貨」の方が好きだったけど、あちらは本作のパクリだから
言うなればこちらが元祖である。
とは言え突っ込み所もあり、街が小さいとか、悪党意外の住人がほとんど居ないとか
気になるポイントも結構あったりする。
まあそれは最初に出来たからゆえの低予算からだろうから、しょうがないだろうが。
とにかく有名なドル三部作の第一弾。
マカロニ含む西部劇をこれから観るのなら、必見なのは間違いないよね。
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