「その男ヴァン・ダム」
原題:JCVD
2008年 ベルギー/ルクセンブルク/フランス 96分
■監督:
マブルク・エル・メクリ
■出演:
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
フランソワ・ダミアン
ジヌディーヌ・スアレム
●あらすじ
金銭トラブル、娘の親権争いは勝ち目無し、仕事は風前の灯・・・。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムはロサンゼルスの喧騒から逃れ、故郷ブリュッセルへと向かう。
気力も失せ果てているのに、残高不足で現金も引き出せない。
嵐を逃れ休息を求めて来たはずが、とどめの一撃に見舞われる。
娘の親権裁判の担当弁護士が、費用を早急に払わなければ弁護を降りると宣告したのだ。
エージェントの交渉でギャラの前払いが叶い、ヴァン・ダムは郵便局に現金を引き出しに向かう。
ところが郵便局に入るや銃声が鳴り響き、ヴァン・ダムの後ろでドアは閉ざされた。
強盗団が郵便局を襲撃したのだ。そしてそれは、ヴァン・ダムの長い長い一日の、ほんの幕開けに過ぎなかった。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
そもそもヴァン・ダムは何でこんな映画に出演したんだろうか?
大作「エクスペンダブルズ」に悪役として出演するよりも、
こんな映画でもいいから、主演したいと言う事かねえ。
本作のヴァン・ダムは、徹底的に格好悪い。
と言うか、ヴァン・ダムをコケにし過ぎだろこれ?
ヴァン・ダム嫌いの俺ですら、この映画のヴァン・ダムの扱いにはむかついたくらい。
これがコメディのつもりだとしたら、まるで笑えない。
悪意とコメディは全然別物だと解って欲しいね。
途中に出てくるヴァン・ダムの独白は、映画なんだかリアルなんだかの境界線が非常にあいまい。
あそこは結構評価されているみたいだね。
あの独白が全て本当の事だとしたら、ヴァン・ダムの事を一気に好きになれるんだがなあ。
まあ本作を観ていて、とにかくヴァン・ダムに同情的な気分になったよ。
現在観るもののストックにヴァン・ダム物が3本程あるから、とりあえずその辺を観て
少しは気分を変えたい感じ。
そう言えば、本作でヴァン・ダムが語るジョン・ウーの話とか
セガールの話とかは、リアルっぽくて笑えたけどね。
でも一番笑えたのは、冒頭に登場したチャック・ノリス・ジョークかな。