レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

アベンジャーズ/エンドゲーム

2020年07月05日 23時04分49秒 | SF/ファンタジー

「アベンジャーズ/エンドゲーム」
原題:AVENGERS: ENDGAME
2019年 米 181分
■監督:
 アンソニー・ルッソ
 ジョー・ルッソ
■出演:
 ロバート・ダウニー・Jr
 クリス・エヴァンス
 マーク・ラファロ
 クリス・ヘムズワース
 スカーレット・ヨハンソン
 ジェレミー・レナー
 グウィネス・パルトロー
 チャドウィック・ボーズマン
 トム・ホランド
 ベネディクト・カンバーバッチ
 マイケル・ダグラス
 ロバート・レッドフォード
 真田広之
 サミュエル・L・ジャクソン

●あらすじ
マーベル・ヒーローによって結成された“アベンジャーズ”の戦いを描くSFアクション完結編。
最強最悪の敵“サノス”によって人類の半分が消し去られ、アベンジャーズも崩壊。
だが、生き残ったヒーローたちは、大逆転へのわずかな希望を信じ再集結する。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
なんだこのクソ脚本は!
前作でサノスの圧倒的な力に敗北したアベンジャーズ。
遠い宇宙から戻ってきたキャプテン・マーベルと共にサノスの元に向かう生き残りたち。
そこには全ての石を破壊し、隠居生活を送っていたサノスがいた。
怒りにまかせてサノスの首をちょんぎるソー。
ここまでで開始から10分くらい。
前作の流れから本作は圧倒的に強いサノスにどうやって戦うのかを模索する内容と思っていたので、これにはビックリ。
話の方はそこから5年経ち、アベンジャーズの面々はすっかり心が折られていた。
「前回負けたしなー」(5年も経ってますけど)
「チームとしても負けたしなー」(5年も経ってますけど)
「仲間死んじゃったしなー」(いや戦いってそういうもんだろ)
てな感じで、酒びたりになってるソーとか、自分の心の傷を隠しながら強いフリをするキャプテン・アメリカ。
すっかり戦うことを拒否し現実逃避しているアイアンマンなど。
そんななか前作「アントマン&ワスプ」のラストで、どうやって量子世界から帰還するんだ?
と気になっていたアントマンは、何の説明もなく普通に帰還。
そこで過去に戻れる方法が判明すると、過去に戻って石を集める前のサノスを倒そう。
サノスに殺された仲間を生き返らそうと考え、実行に移そうとする。
この発想がハァ! ってなる!
今まで知ってるタイムトラベル物の中で、望まない未来を変えるために過去を変えようと言うのは定番だった気がする。
代表作としては「ドラえもん」とか「ターミネーター」かな。
でも過去の失敗が気に入らないから、過去に戻ってその失敗をなかったことにしようとしたものは無かった気がする。
先に言っておくけど「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は違うよ。
あれは過去は変えてはいけないが大前提だったはずだ。
過去をイジったら未来に影響が出てしまう。それがたまたま良い方に向かっただけ。
ただし別にあの映画の主目的はそれではないからね。
では何故過去をかえるためのタイムトラベル物がないのか?
それは人間なら誰しも過去に無くしてしまいたい失敗なんて山ほどあると思う。
だが覆水盆に帰らずと言うことわざがあるように、過ぎたことはやり直せない。
だからこそ過去の失敗を経験として反省し、未来に向かって改善していくのが人間のテーマと言える。
それが過去の失敗を無かったことにするのは、人としての成長を邪魔することにしかならない”悪”とも言える。
と言うかこのシリーズってようは戦争ばっかりしてるわけでしょ。
アベンジャーズの戦いによって死んでいった人たち(悪役、巻き込まれただけの一般人含む)も沢山いるわけでしょ。
そう言った自分たちが殺していった相手のことは何も考えず、自分たちの仲間が死んだらうじうじ。
挙句のはてに生き返らそうだと?
フザけんな!
「修羅の門」のボクシング編で、陸奥九十九がトーナメントで最初に戦った白人のボウヤが
自分の父親はベトコンに殺されてうじうじと言っていたのを、九十九が言った台詞。
「お前の父親は何人のベトナム人を殺したんだ。自分だけが悲劇のヒーローと言うのには付き合ってられない」
まさにこれだなと思ったね。
さらに言うと自分が負けたとか仲間が死んだとか、そんなのも普通にあることだと思うが
5年もそれを引っ張ってるって、立ち直れなさすぎじゃね。
まあこのシリーズもここまで繋げてきて盛り上がった割りには、最後の最後でミソ付けた感じだね。

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