雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

JALの再生対策をみて思うこと

2007-02-08 06:24:18 | 発想$感想
われわれの年代にとっては、JALは日本を代表する優良企業であった。

何となく国営企業というイメージはあったが、それ故に体質的にはいろいろあっても、経営状況が問題になるというのは考えられないことであった。

そのJALがいつの頃からか、経営的にも問題がささやかれたり、全日空との競争力に差が生じてきているとか、本当にイメージ面でも差が出てきたと言われだして今日に至っている。

部外者なので、本当のところ何が問題であったのか解らぬが、
イメージの悪化が原因で客離れを起こしたとするなら、その対策、「優良なイメージの回復」は非常に難しい問題であるだろう。


あの御巣鷹山の大事故の翌日、私はJALに乗ってロスまで出張している。
流石に空いてはいたが、事故の翌日であってもJALが危険という印象など微塵もなかった。

航空機を選ぶとき、どんなことが選択肢になるのだろうか。
所要時間は同じ、食事などの機内サービスも幾らか違うが決定的な要素ではないだろう。
安全、これは大きい。危険度、然しこれは陸上の車の危険度に比べたら、確率的には非常に安全な乗り物である。
料金はかなりの要素にはなるが、幾ら安くとも選ぶ航空会社群の枠外のものは歯牙にもかけなかった。

枠外の航空会社の内容を知っていたわけではない。何となくその会社に持っていた印象である。
そういう意味で、若しJALの印象がそのように劣化している場合は、その回復はなかなか骨が折れると思うのである。


昨日、JALは今後の対策を発表した。
4300人の人員削減をする。
10年度の目標、営業利益880億円。
社長の給料を年収960万円にする。それは部長の水準である。
10年度までに復配する。
「結果が出なければ辞める」と受け取って頂いて結構。

西松社長のこの発表はインパクトはある。人は一瞬立ち止まって振り返る。

安全とか、事故対策とは直接関連はないが、
私は「第一歩を成功の道筋の方向に踏み出した」と思う。

退路を断って、難しい目標を掲げ、苦難な道だが懸命に歩こうという決意表明は、人の心に訴えるものがあるはずである。

航空機を利用する人たちだけでなく、航空機を余り利用しない一般の人たちに対する対策こそ肝要である。

何故なら、イメージとは一般大衆が造り上げるものである。

まず、一般大衆が「よく頑張ろうとしている、応援をしようか」と何となく思ったら、それは脈があると思うのである。

不二家には、それが見えない気がする。

コメント
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