雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

総合計画と創造力

2007-02-26 06:17:10 | 発想$感想
昨日の武雄市長物語、総合計画はまたまた面白い。

総合計画の是非について、樋渡さんの意見に120%賛成である
行政に限らず、企業でも総合長期計画などと大層なネーミングをつけて、分厚い計画書をいろんな部門を巻き込んで大掛かりに作りたがるものである。

企画部門に大勢人が居るところほど作りたがる。
計画を作ること自体が目的であり、作る時間を自分たちの仕事の時間に当てているのだとしか思えない。

出来上がった計画書を参考にして、それを見ながら仕事を進める人など極端に言えば皆無である。


私自身も、企画部門にいた経験はある。長期計画も造った経験もある。
然し、それは私ともう一人ぐらいの極僅かの人で造り上げている。

進むべき指針として、その方向とコンセプトが主体であり、それ以降事業は間違いなくその方向を歩んでいる。
当然のことだが、造られた計画は公に組織のなかで認められねばならない。

それらの計画は、何十年経った今も私の手元に残っている。
コンセプト主体に造られているので若し仮に間違っていたら、今でもそれは厳しくチェックされるべきだと思う。そのためにも残しているのだが。

然し、一般には10年前の実績は管理されているが、その計画を見たいという人は少ないだろう。


樋渡さんの、48枚の絵、それをカレンダーにする発想、非常に面白い。
自分たちの想い描いた方向を、4年間みんなで見つめて、チェックしながら更に進める発想は、現実の行政にも機能すると思う。

樋渡さんの創造力がいい。

「世の中には、原因のある問題と原因のない問題の二つがある。
原因のある問題は原因の追求、把握、対策という思考ステップで課題を解決する。

原因のある問題点の解決に必要な能力は、創造力とは呼ばない。
創造力の源泉はアイデアであり、思考ステップの特徴は絞り込んで考え続けるということである。」
と服部吉伸先生は言われている。

次々に、いろんなアイデアが出てくる。そのためには「絞り込んで考え続ける」=創造力、が必要である。 

これは必ずしもトップに求められた資質ではないかも知れない。
然し、企画と名づけるからには、企画部門には創造力は必須の条件であると思う。
若しそれがない場合は管理と呼ぶべきではないか。管理はそれなりに難しい機能である。

樋渡さんの「企画力」、そのベースにある 「創造力」 に今後も期待して見つめていきたい。
コメント (2)
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