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全国各地の市民病院など公立病院の経営問題が浮上している。
私の住んでいる町三木市もご他聞に漏れず、市民病院の経営悪化から『財政危機宣言』を発表したのは、9月28日のことであった。
ところが、昨日は一転、統合市民病院を小野に建設することで、神戸大学、三木市、小野市が合意したと伝えられている。
神戸新聞などは紙面トップで伝えたが、その内容が一番詳しかったのは、議員の活動報告ブログであった。
そんな内容については、昨日ブログにアップした。
私は始めて聞いた言葉だが、
『マグネットホスピタル』について幾つかのブログがあった。
その中の一つだがこんな風に述べておられる。
「マグネットホスピタル」は、ご存知のとおり、
「患者・医師を引き付けて離さない、魅力ある病院」のことです。
と言われている。
『患者、医師をひきつけて放さない磁石のような病院』が出来れば万々歳である。
今は、『医師不足』が一番の問題であろうから、医者が集まれば自然に患者は集まってくるのかも知れない。
どのようにすれば医師が集まるのか?
それは責任もって神戸大学が考えるということのようである。
『病院のことで一番ネックになっているのは、医師の派遣である。診療スタッフについては、神戸大学は、派遣について明確に責任を持つことになっているのか?』
という議員の質問に対して、市当局は
『全国でもまれな提案であると受け止めている。
大学側から統合病院を建ててほしいという申し出であり、20診療科目を確保し医学部を卒業されるドクターの総合的な研修拠点病院を作りたいという大学側からの提案であるので病院を維持できる医師は、派遣できるものと考えている。』
と答えている。
推測するに
新病院については神戸大学系列の中核拠点病院として位置づけるためには、
診療科目は20科、
病床数は400床、
の病院を両市の負担で建設したら、
診療スタッフとして医師が80~100人程度(現状の三木・小野では71人)、看護師は400人(現状の三木・小野では331人)
は大丈夫集まるという計画のようである。
診療科目20科は、現在の三木市と小野市両病院の診療科目に産科を加えたもので、循環器・脳卒中・消化器・糖尿病・周産期と特化したセンター機能を持ち合わせたいとしている。
病床数は、一般病床350床、ICUーCCU(循環器集中治療室)10床、HCU(重症室)20床、開放型病床10床、人間ドック10床の50床を加えた400床を考えている。
医師数は、現状の人数に加えマグネットホスピタルとして整備することで研修医・勤務医が集まる。
そして、このような病院を作ることで、一番問題の三木市の『財政危機宣言』が回避されるか否かである。
これも少なくとも、市当局の見通しでは、現在持っている計画よりは数段よくなる見通しと言っている。
ただ、解決したわけではなく、今後更なる検討が必要である。
今まで、病院統合が纏まらなかったのは、建設地を三木、小野がそれぞれ主張したからだけではないだろうが、それも一つの問題点であったようである。
三木市は現在でも、小野の2倍もの病床数を持っている。また加古川の新病院も三木のすぐ近くに出来る。
医療の偏在化を避けるためにも、これは小野で当然と思っていた。
今回、三木市が折れて話が纏まったのだとすれば、それはまともな判断である。
夢物語ではなくて、
『患者、医師をひきつけて放さない魅力ある「マグネットホスピタル」』
が出来ることに大いに期待したいのである。