★私の母は102歳だが、今年から近くの『特別養護老人ホーム りんどうの里 』に入れて頂いている。
その特養さんから先日、家族会の案内を頂いた。
何人参加されますか? とか、昼食を出してと書いてあったので、てっきり家族と入居者との『昼食会』だと早合点して、
これは妹たちを誘った方がいいと、集合を掛けたら明石と鈴蘭台にいる妹二人が参加してくれたのである。
特養施設、りんどうの里の玄関、なかなか立派である。
行ってみたら、『家族会』とは、入所者との会食会ではなくて、
会議室での議題に従っての施設側と家族側の『懇談会議』だったのである。
今日の議題は、『感染症』と『食事形態』についてで、
一つは、こんな資料を使って、
もう一つの食事形態は、実際に提供されている食事の状況を実際に4種類持ち込んでの説明などだった。
これが実際に提供された、昨日の普通の昼食である。
材料やカロリーは全く同じものだが、
一番左は材料などを刻んで歯の悪い人にも食べやすくした『きざみ食』
真ん中は、ミキサーにかけた『ミキサー食』
このミキサー食は、普通の健康な人にはちょっと食べにくいのだが、飲み込む力が無くなるとこのような流動食にしないとダメなようである。
そのサンプルが出されて食べてみたが、『味がナイ』という感じである。
それを工夫して幾らか、食べやすいように研究中の『ソフト食』が一番右のモノである。
60人近い入居者のうち、『きざみ食』が20人、『ミキサー食』が10人、約半分おられるそうである。
★そんな生活状況を家族に知らせて、いろんな理解を得たり、家族側からの要望なども聞くということで、年に3回、このような家族会が開催されているようである。
施設側の『広報活動』で、家族側とのいい関係づくりが目標なのだと思う。
会議の内容も立派だったし、そのスタンスが立派だと思った。 参加料無料で昼食をご馳走になってきた。食後コーヒーもデザートもついたホテル並のサービスである。
母は、このりんどうの里には、ショートステイでもう10年近くお世話になっているので、施設長の方も事務局の方とも面識もあり親しくさせて頂いている。
この施設への入居は、もうずっと以前から申し込みだけはしていたのだが、何分母の介護度が『介護1』のために入居資格がなかったのである。
それが昨年夏、ちょっと足を悪くして、山陽病院に入院したのだが、いままで病院など無縁であった母は、入院した途端におかしくなってしまって、『介護5』と言う最悪のレベルになってしまったのである。
一挙に順番がトップになって、今年入居してお世話になっているのだが、勝手知ったところに戻ってきて、いまは幾らかは歩けるくらいにまで回復したのである。
ただ、昨年あたりから、だんだん目が見えにくくなって、いまは1メートルぐらいに近づかないと、私なども判別できないようである。
お陰さまで、食事は普通食を頂いているようである。
★会議が終わってから、ロビーで母と話をしてきたが、いま着ているチョッキを妹が持って来てくれたのに、『ちょっと派手ではないかとか』、
女は、何歳になっても女である。
妹が『似合ってるよ』と言うと納得するのだが、とてもこんな会話は 、私には出来ないので、
家族との食事会と錯覚したので、わざわざ妹たちに来て貰ったのである。
菓子折りと、お茶なども持ってきてくれて、大いに助かったのである。
★会議の時に質問したのだが、
入居者の男女の比率は、女性が圧倒的に高く80%で、全国の平均もそんな比率だとか。
男への介護は、家庭で妻がすることが多いのだろう。
然し、日本人の寿命も高くなってきて、介護をする人の年齢が高くなってしまっている。
とても家庭では、この施設がやっておられるような手厚い介護は、出来ないように思う。
仕事として、他人がおやりになるので、話し方一つとっても上手である。
肉親では、とてもああは行かないと思ったりする。
『りんどうの里』は家から5分も掛らないし、綺麗だし、
母はいつも『ここは食事がいい』と言うし、幸せな晩年だと思う。
103歳の方が最年長者だということである。
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