林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

毎日わいわい

2018-11-02 | 重箱の隅

樹木希林最期の出演3作品の一つ「モリのいる場所」は、洋画家熊谷守一とその妻の日常を描いた映画である。

画家は仙人暮らし。30年間、殆ど外出しなかったそうだ。
妻は夫にすこし不満はあるようだが、観音様のように何もかもを包み込む。

功成り名を遂げた洋画家夫妻の家は千客万来。
毎日、がやがやわいわい。家の中はごった返している。

山崎努と樹木希林の老夫婦役は絶妙である。
庭の昆虫や植物、それに暗がりが多い家屋内が美しい。

冒頭の昭和天皇、文化勲章を断られた長官、隣に完成した模型じみた高層マンションはどれも嘘っぽく、要らなかった。
熊谷守一の作品を随所に映し出して欲しかった。

映画を観終わったあとの余韻はない。
よくできた連続テレビドラマのような映画だった。

だが「日々是好日」よりは面白かった。

  

  熊谷守一作品はこちらをご覧下さい。

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日々是退屈

2018-11-01 | 重箱の隅

映画「日々是好日」を観た。
樹木希林人気で座席は埋まっていたが、退屈だった。

典子(黒木華)の24年間には、就活失敗・婚約解消・父急死などがあったが、物語の展開に活かしていない。
駅で号泣したり、大雨の片瀬海岸でずぶ濡れになり、渚に立つ父の幻に向かい「有難う」と絶叫する。
そんな行動を実際するだろうか。

武田先生(樹木希林)は人生訓めいた話を典子に度々聞かせる。
しかし「只者じゃない」と近所で噂される先生の過去が曖昧なので、利いてこない。

茶道具や茶室や日本庭園を拝見できると期待していたが、無駄だった。
横浜三渓園で大きな茶会が開かれた場面でも、ありきたりの和室に着飾った女たちが鮨詰めになるだけ。
武田先生と典子の家は鎌倉か藤沢にあるようだが、京都にすればもっと見せ場ができたはずだ。

  芸達者な黒木華と樹木希林を活かしていない、残念な映画だった。
  茶道をこれから習いたい人には参考になるかも。

  

  和菓子はこちらさまから拝借しました。

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戦場のカメラマン

2018-10-29 | 重箱の隅

駿河台大学の「駿輝祭」で、戦場カメラマンこと渡部陽一の講演会があった。
森生はこの人を知らなかったが、大変な人気で広い講堂は満席。壁際で立って聞く人も多かった。

講演の内容は、普段からよく聞く人類愛に溢れた話で、特に新味はなかった。
ただ、なるほどなぁ、と感じたことがある。

それは紛争地帯に入る際、必ず守ることである。

  案内・通訳・警護をする3人を同伴し、単独行動はしない。
  必ず取材行動予定を当該国政府に提出し、取材許可証を受け取る。
  先ず紛争地域の住民感情を十分観察し、住民と親しくなった後に取材を始める。
  そして引き返す勇気を持つ。

等々だった。それでも生命の危険に晒されたことがあるそうだ。

講演は大変分かり易かった。
ただし、歌うように間延びした話し方と、舞台狭しと動き回る動作が、余りにも大袈裟で見苦しかった。
今日の聴衆は小学生並み、と見做されたようで不愉快だった。

聴衆は講師の「名調子」に聞き惚れていたようだが、へそ曲がりじじぃは草臥れてしまった。
途中退席する人が何人もいたのは、同じように感じた人かもしれない。

質問歓迎と煽っていながら、3人しか受け付けなかった。

  

  最近、シリアで反政府勢力に拘束されれていたフリージャーナリストが、開放され帰国した。
   マスコミは英雄凱旋のように報道するが、彼の取材活動の実態はどんなものだったのだろうか。
   自己責任論で彼を非難するつもりはないが、そこが気になるところだ。

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往生際

2018-10-05 | 重箱の隅

元貴乃花親方は往生際が悪い。
今度は引責引退した日馬富士に対し、巨額慰謝料請求訴訟を仕掛けた。


貴乃花は偉大な横綱だったが、貴乃花親方は部屋を潰した、無能な経営者だった。
相撲協会を支持するつもりはないが、貴乃花親方に相撲協会理事や、改革者の資質はない。
何をどう改革したいのか、それが適切か。本人が人前で語らなくては応援しようがない。

依怙地な態度では、相撲協会で孤立するのは当たり前だ。
相撲界は改革しないから存在価値があり、改革しようがしまいが、衰退する限界集落である。
相撲は興行に特化するか、草相撲で残ればいい。

貴乃花が政界に転身する、という報道がある。
まさか、と思うがアイツが支配するあのムラのことだ。画策するセンセイがいるかもしれない。
現に、花田光司は自民党と接触しご機嫌である。

判官びいきで付和雷同する選挙民が多く、火の無い所に煙は立たない。

昼間のテレビは、相変わらず貴乃花に同情的である。
だが、もっと詳しく報道することが、他にいくらでもあるはずだ。
花田光司は、一人で相撲をとっていればいい。

  相撲協会は「貴乃花光司」の商標登録をしておく責任がある。
  
写真は文春オンラインから。記事もどうぞ。

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ヘンな天気

2018-09-28 | 重箱の隅

梅雨よりも梅雨らしい日が続いた。
夏日の後、突然寒くなり、今朝は見事な秋晴れ。ヘンな天気である。

しかし、ヘンな天気よりもヘンなのはNHKの天気予報だ。

  いまそら天気・あさそら天気・でかける天気かえる天気・いっぷん天気

日本語としてヘンですな。

天気は空のことだから「そら」は要らず「いまの天気」でいい。「朝空」は「アサラ」と濁れ。
それに「今の天気・出かける時の天気と帰る時の天気」そして「一分間でお伝えする天気」だと思うよ。

出かける時、帰る時は出勤時間と帰宅時間。朝と夕方のことだろうが、夜勤の人々には不適切である。
ブラタモリでタモリが「宇都宮に餃子以外に何がある?」と発言すると即座に「個人的意見です」と字幕が出る。
少数派にも気を配るなら「夜勤の方は別です」と言うべきだし、昼近くに出勤する人にはどうする?

数年前から「宵の口」という日本語を、曖昧という理由で「夜の始め」に替えた。
それなら明日の夜の始めは何時何分だぇ? 「局地的」とはどこのこと?


天気予報は、予報士だけが直接視聴者に伝えれば1分で済むものを、2-3人でガヤガヤ。
互いの個人情報を暴き合い、ダジャレを交え見苦しい。

ヘンなのは天気よりNHKだ。

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サマータイム

2018-08-08 | 重箱の隅

東京オリンピックの酷暑対策として、森喜朗が安倍にサマータイム制の実施を要望した
安倍は検討を自民党に指示。

森喜朗によると「サマータイムは東京オリンピックのレガシーになる」そうだ。

相変わらずのオリンピック・ファーストで、平均的な日本人の生活が全く分かっていない。
早起きしか能がない森喜朗らしい発想と妄想である。
安倍も安倍である。菅官房長官は慎重らしいが。

サマータイムは、オリンピック開催期間中、現行の時間を2時間繰り上げる。
経済効果が何千憶円もあるそうだが、経済的損失や国民の健康被害がどのくらいあるかも集計してもらいたい。

安倍が旗を振る働き方改革にもブレーキがかかるはずだ。
現在より2時間早く出勤しても、明るいうちに退社できるのか。会社の雰囲気で拘束時間が増えるだけである。
規定の退社時間に、経営者が空調を強制的に止めるなら別だが。

都は、街路樹剪定中止・路面耐熱舗装・ミスト装置など、酷暑対策を考えてはいる。
しかし所詮効果は限定的で投下費用は莫大なはず。都知事が推奨する打ち水なんぞはお笑い種だ。

効果的な酷暑対策は、開催期間を涼しくなる10月に繰り下げることである。
それが無理なら競技は夜中に勝手にやるがいい。

あと2年もある。
IOCの言いなりになるのではなく、日本の都合を通すべきである。
森喜朗はさておき、五輪担当大臣はどこにいて、何をしてるのか。

もう2年しかない。
無報酬を言い訳にして、老害を振りまく森喜朗を引退させよう。
森生はじじぃでも、サマータイムに大反対です。

  文春オンライン「森喜朗の”生き甲斐”にどこまで付き合えばいいのか」をお読みください。

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あちこち

2018-08-07 | 重箱の隅

午後からあちこちで雷雨がある、と聞いていた。

だけど日中はグッタリする熱さで、雷雨どころか雨さえ降らなかった。

神奈川県では、新幹線が運転を見合わせるほどの豪雨が降ったとか。

茨城県や栃木県には竜巻注意報が出た。

あちは降り、こちは降らないのである。

あれれ、雨が降り始めた。少し涼しくなったようだ。

というわけで、昨夜は早く寝ました。

今朝、強い台風13号が関東に上陸する可能性がある、と聞いた。
可能性ではなく、恐れではないか。

冷蔵庫も金庫もカラになった。
さぁ、今日は久し振りに、あちこち歩いてみよう。

  写真は人生に旅心を勧めるこちらさまから拝借。

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猛暑から子供を守る

2018-07-21 | 重箱の隅

連日の危険な熱さは災害レベルだ。

全国で子供の熱中症が起きている。
愛知県豊田市では「毎年恒例」の校外学習で、6歳男児が熱射病になり死亡した。
男児は途中で何度も「疲れた」と訴えていたのに、である。

この事故に対し校長は「これまで校外学習で大きな問題は起きておらず、中止する判断は出来なかった」とバカを言う。

教育委員会課長は「高温注意情報発表後に全ての学校行事を中止するのは現実的に難しい」と逃げた。

この小学校の教室に、エアコンは無いそうだ。

校長室や、少なくとも教育委員会にはエアコンがあるのだろう。
災害時でも中止し難い学校行事とは具体的に何を指し、その理由は何か、などを朝日新聞記者は糺すべきだった。

現在、朝日新聞社が主催し、全国各地で高校野球の県大会が行われており、熱中症で搬送される高校生が多い。
選手は鍛えている。だが、普通の子どもたちに、中華鍋のような観覧席で、熱い応援をさせるなど沙汰の限りだ。

昨今の暑さは「過去に経験がない命にかかわる危険な状態」と毎朝聞かされている。
大地震や台風と同じ災害であり、殺人犯の逃走と同じような事件である。
石頭が多い学校や教育委員会には、警報が届いていないのか。

  教室は当然、避難所になる体育館にも空調設備が必要だ。
  事故が多いオスプレイの購入を1機減らすだけで、費用は捻出できるのではないだろうか。

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変な天気・日本文化の粋

2018-07-14 | 重箱の隅

  

  歯医者から帰ってきた10時。開けっ放しにしておいた猫額亭の室内は31度、湿度71%。
  炎熱地獄の外より、家の中の方がほんの少し涼しい。

いつもは我慢して1時頃から使うエアコンを、今日は特別に10時に点けた。
なにしろ国営TVでは「熱中症注意」と画面外に大書している。関東各都市は軒並み35度36度以上だ。

こう熱いと、細かいことにもケチを付けたくなりますな。

国営TV「おはよう日本」の天気予報がヘンなのだ。
高麗の里だって局地なのに、雷予報が全く外れているのはともかく、天気予報の言い方がヘンだ。

  「出かける天気 帰る天気」・「今空天気(いまそらてんき)」

なのである。
毎回「麻原彰晃・本名松本智津夫」と読むヒマがあるなら、「出かける時の天気・帰る時の天気」と言え。
出かける時間は個人個人で違うし、帰る時間も違う、というモンダイは棚上げしてですが。

また、時間を正確に表すためと称し「宵の口」を「夜の始め」に言い換えたけれど、夜は何時から始まるのか。
時間を指定し「何時の天気」と言いたまえ。「いまそらてんき」は「いまの天気」で空は要らない。

もう一つ。
12日、フランスで「ジャポニスム2018」が開幕した。
国営TVのアナ氏は「日本文化のイキをフランスの人々に見てもらう」と原稿を読んだ。
森生は「ん?」と思った。

続けて開幕式の画面。
河野太郎外務大臣は、安倍晋三が読む予定だった式辞を、ハッキリ「日本文化のイキ」と棒読みした。
これは「日本文化の粋」、声を出して読むなら「スイ」なのではあるまいか。
スイとイキでは似ているようで別物である。

おそらく安倍が河野に代わったので、忖度役人が怠けて、フリガナを付けなかったのだろう。
河野が読み違えても、国営TVが忖度し、付き合う必要はない。

   日の丸・夏富士・波涛。意匠・色彩とも日本的で、いいマークです。

  以上、本日は土曜日。定休日ですが、何もすることがないので記事を更新しました。
  イキとスイの違いはご自分で調べてくださいね。

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お城めぐり

2018-07-02 | 重箱の隅

 高取城

NHK総合30日夜の「日本最強の城」は面白かった。

  フォトジェニックな3城
    彦根城 松本城 丸亀城

  トリック満載の3城
    伊予松山城 高取城 三島市の山中城

  トレッキングに最高の3城
    備中松山城 高取城 七尾城

それでもって最強は「高取城」だった。
何故これらの城が最強なのか、映像と解説が上手く結びつき、納得できた。
また城好きの出演者の話も面白く、いい番組だった。

 伊予松山城

だがここで重箱の隅を穿れば、すなわち、日本の城が話題なのにカタカナが多いこと甚だしい。
フォトジェニック・トリック・トレッキングであり、スペシャルなのだ。
これ、どれもに適切な日本語がありますよね。

伊予松山城では「罠」でいいのに「トラップ」を語り手が連発した。原稿がそうなっていたんだろう。
国営放送は視聴料を税金のように取り立てながら、日本語を率先して壊している。

  サッカーの「大迫はんぱない」を言いふらしたが、「半端ではない」が正し、「川島それはない」はそれでいい。
  別の番組での「両親との話し合いの場を持った」は「両親と話し合った」でいいのではないか。
  国営放送には「放送用語委員会」があるらしいが、こんなことでいいんかい?

 名古屋城

あら捜しはさておき、名古屋市は名古屋城の天守閣を木造で再建する。豪華絢爛な本丸御殿は最近完成した。

国宝・名古屋城は空襲で消失し、戦後、コンクリートで再建したが、古くなり大地震で倒壊する恐れがあるそうだ。
詳細な設計図があるので、敢えて木造で再建し、名古屋市民の誇りにするのが狙いらしい。
建設費や維持費は、入場料収入で元が取れる目論見が妥当なら、誠に結構なこと。

ところがこの木造再建名古屋城に「エレベーターを設置しろ」という声がある。
障碍者福祉方面の人々です。
これには敵わない。

現代の3強は、障碍者福祉・個人情報・男女平等(......いやLSBTかな?)だからね。

富士山に登りたい。でもエスカレーターで登ろうとは思わない。
人にはできることとできないことがある。それでいいんではないだろうか。

  それでも名古屋市は、エレベーター無しでゆくらしい。
  森生
は名古屋市を応援します。

    しゃちほこ

  写真は上から、ニホンタビお城めぐりFAN和田フォトギャラリーwithnewsさまから。

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ピーター・ラビット

2018-06-14 | 重箱の隅

映画「ピーター・ラビット」を観たが、期待し過ぎだったようだ。
イギリス湖水地方の風景がふんだんに見られる、と楽しみにしていたのに、背景はごく限られた場所だった。

粗筋は分かり易い。
小動物を愛する若い女性画家と、潔癖症の都会の青年との葛藤は、予想どおりに展開する。

実景の中で、擬人化して跳ねまわる兎ほか小動物の動きは実に巧い。
激しい動きや微妙な表情は、大袈裟な演技をする人間の役者以上である。

古びた石造りの建物や室内もいい。

  

しかし、動物たちの動きは目まぐるしく騒々しい。
野菜づくりが趣味なご隠居に対する乱暴狼藉は目に余り、急死するほどだ。
森生はロンドンからやってきた、相続人である青年に同情した。


更に、音楽が大音量で喧しく、腹に響き心臓に悪い。
始めから終わりまで、予告編のようで、
人間の俳優たちは「ご苦労さん」だった。

そういうわけで、湖水地方ののどかさを楽しむどころではなかった。
だいたい、水辺の風景は全く見られなかった。

  

森生は毎日、湖水地方の風景を楽しんでいる。
電柱・看板・プラスチック・コンクリートなどで溢れた、日本の田園風景とは大違いの美しさである。

あちらが成熟国家なら、日本は発展途上の未熟な国だ、と思っている。

その証拠として、最近の風景を以下に並べてみました。







毎日見ている湖水地方は、小さい旅館が広告主になっている(?)下記のサイトで見られます。
お気に入りに追加して、お楽しみくださいね。

  http://lakelandcam.co.uk/

 

なお、原案にしたビアトリクス・ポターの「資料館」▲が、比企丘陵の「こども動物自然公園」にあります
林住記には、過去記事が2本があるので「ビアトリクス
・ポター資料館」で検索して下さい。

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雨の日に新聞を読む

2018-06-11 | 重箱の隅

雨が降っている。朝日新聞は休刊である。
積んでおいた新聞を読んだ。国会や晋三など
不愉快な記事が多い。
ただ一つ、いい記事があった。

  
福岡市で悠々と暮らす中本博雄さんだ。

このひと、森生と同じ80歳。なんという違いだろうか。反省。
とにかく偉い。こういう人に総理大臣や財務大臣をお願いしたいものです。
詳しくは写しをご覧ください▼

  
可愛い盛りの5歳の女児を虐待し、餓死させた両親。

父親にとっては女房の連れ子、母親にとっては実の娘だった。
女の子が早朝4時に起き、書いた両親への「謝罪文・反省文」は涙なくして読めなかった。

1歳の男児には、里親を見つけてやって欲しい。
畜生道に堕ちた両親は、殺人罪で処罰しろ。

  
紀州のドン・ファン覚醒剤急死事件。
ドン・ファン氏宅は悪趣味の極み。「4000人の美女に30億円貢いだ」とは笑わせる。
氏の人生に、滑稽と悲哀を感じる。

殺人犯は想像できるが、ここには書きませんよ。

  
日曜「エンタメ地図おすすめ3冊」欄に分からない言葉があった。
東雅夫の肩書「アンソロジスト」と、山野博史についての「トリュフハンターの面目躍如」である。
この欄を執筆する東氏も、作家・門井慶喜氏も、わざわざ分かり難くしないこと。

  新聞休刊日は週に1回あっていい。

  

  記事は8日朝日新聞朝刊から。
  絵は週刊文春から。

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健康シニア褒章

2018-06-06 | 重箱の隅

長寿いきがい(イキチガイじゃない)課から「健康シニア褒章のご案内」が届いた。
介護保険を利用せず、定期健康診査を受診したので「賞状と記念品を授与する」そうだ。
就いては、賞状と記念品の授与式を行う。8時45分までに会場へ来い、と。

カチンと来たね。
だいたい「賞状」とはなんだ。
介護保険を利用しなかったとは、税金を使わなかったということだ。

賞状ではなく「感謝状」にしなくてはいけない。
上から目線だけど「表彰状」ならまぁいい。

それに「授与」とは、神社のお札売場のようだ。市長は神さまかぇ?
ここは「謹呈」とか、せめて「贈呈」くらいにすべきではないか。
あるいは「進呈」や「差し上げます」でもいい。

通知は式の10日前に受け取った。
土日を挟み式の6日前までに出欠を申し出なければならない、というのも気に入らない。

80爺には病院の予約もあれば、昼食会の約束もある。
庭仕事も残ってるし、朝の気分も重要だ。

対象者は80・85・90・95歳で、合計44人いるそうだ。
いきがい課から、出欠確認の電話を寄越すべきではないか。
雨が降ったら送迎バスを出すのかなぁ。


それに、集合時間を指定しながら、終了時間が分からない。
昼飯を出すのかぃ?

森生はね、もともと「式」というものがが大嫌いなの。
代表者2名が、市長から賞状と記念品の授与を受ける、そうだ。
当然、市長や複数の市会議員の「祝辞」もあるはずだ。

こんなご案内は放っておけばいいけど、市に問い合わせることにした。

  その結果は.......。
  多分、明後日にご報告します。

  

  80歳が79歳になるのなら、目出度いし嬉しい。
  79歳が80歳になったことなんか、ちっとも嬉しくないよ。いつの間にかそうなったんだから。
  記念品が純金製の盃か現金なら、出席してやってもいい。

  銅製翁面はこちらさまからお借りしました。

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暖房器具を終う時

2018-04-25 | 重箱の隅

朝、居間の温度は摂氏20度。これがこの頃の平均温度だそうだが、真夏日の後の20度は寒い。
昨夜は風呂の後、湯冷めを防ぐためにエアコンを点けた。

そろそろ5月。暖房器具を終う時である
だけど、こう寒暑が激しく入れ替わるようでは、まだ終うわけにはいかない。
そもそも暖房器具は、終うのが厄介なのだ。

猫額亭にはハロゲン、遠赤外線など5台の暖房器具がある。
どの器具にも共通して、熱源に直接手が触れないように、器具の前面に金属の防護柵か網が付いている。
あの防護柵、きゃしゃなのに、非常に外したり嵌めたりがしにくいですね。

埃を綺麗に払ってから収納したいが、着脱の困難さを考えるとうんざりする。

そういうこともあり、今年はまだ暖房器具を終えないでいる。
メーカーさん、何とかなりませんかね。

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新宿駅地下迷宮

2018-03-13 | 重箱の隅

俯瞰図が好きである。特に地下街は上下階関係が加わり、複雑になるのでわくわくする。
だから俯瞰図ほか図面が沢山載っている「新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか」は面白かった。

だがこの本、何か物足りない。で、その理由をいろいろ考えてみた。

この新書は、東京生まれで駅が大好きな一級建築士と、沖縄でゲームを製作している人の共著なんですね。
二人は自分の足で、地下街を徹底的に歩き、地下街の構造を調べ上げた。それは偉い。
しかし、その間に、地下街を管理運営する人々に取材した気配や形跡がない。
364万人を捌くのは、構造だけでないはずだ。

オタク二人の報告書、という感じだ。そこが物足りないのだった。
本の題名も「1日364万人をさばく新宿駅」が正しい。「なぜ」の部分が欠けている。

  

じじぃは新宿駅地下街を何度も通過しているが、昔、青梅街道だったという「角筈ガード」なんか知らなかった。
この本を読み、このガードを潜り、「思い出横丁」を徘徊して、いろいろな発見があり、愉快だった。

この地下街で迷ったことが無いのは、広大無辺な地下街の一部しか通過したことがないからだった。
この本を手にしながら、地下街の隅々を探索するのも面白いだろう。

欠点はあるけれど、暇を持て余しているじじばばに、お勧めできる新書です。

  この本のお求めはこちらへどうぞ。
  挿絵はアイルミネ通販の新聞広告の一部分です。
  下の目がどこにあるか、ご存じですか?

  280313