NHKの特別番組「無縁社会~無縁死32000人の衝撃」を見てしまった。
こういう深刻なTV番組は見ないようにしているが、たまたま冒頭を見たまま、最後まで引き込まれてしまった。
今、血縁や地縁、会社の縁から切り離された人々が急速に増えているそうだ。言われるまでもなく、それはかなり実感していたことではあるが。
その結果は以下のとおりとか。
・誰にも看取られずに亡くなっている人が、急激に増えている。
・遺体、遺骨を引き取らない親族が増えている。
・無縁死は年間32000人にも達する。
・無縁死した人が大量に献体されている。
・無縁死を予想し、誰にも「迷惑」を掛けないように、葬儀などを生前予約する人が多い。
・30年後には男性の3分の1、女性の4分の1が、未婚のまま死を迎える。
・無縁死した人の後処理をする特殊清掃業者が増えている。
番組の取材に対して、「現代は誰もが無縁になる可能性がある」、と僧侶が言っていた。そのとおり、と思う。
放送の最後は暗く、ズシリと重い語りで締め括った。
安心して老いることも、死ぬことさえもできない社会。絆を失った人々は置き去りにされたままである。
救いも提案も無い、やりきれない内容だったが、たまにはこういう深刻な放送もいい。
政治家や宗教家がこういう社会の激変に着目せず、行動を起こさないことは、怠慢極まる、と思った。
昨年末には姉家族が家族葬を行い、大いに共感するものがあった。
ところが最近、別の情報で、家族葬どころか直葬が増えている、とも聞いている。
森生はいま、樹木葬や海や山に散骨することに関心がある。
自分はどうなるのか。また、どうするのか。死後、どうしてもらうか..........。
考えなくてはならない歳になっていた。
参考記事として「J-CASTニュース」もご覧下さい。
100220
この話題は同世代の友人から先日聞き、人それぞれどう受け止めるのか、自身でも考えさせられました。
核家族化と都市社会への構造変化は、経済が社会を牽引した時代には高い効果を発揮しました。いまや会社社会も崩れており、人間はどうコミュニケーションをとればいいのかという問題だと思います。
私は間もなく一人暮らしを始めるのですが、親戚との縁は時間が取れるようになり近年復活しました。
新しい時代の距離感というものを知覚と能動でどう認識するか、考え動けるうちはそれを物指しに生きていこうと思います。
いらっしゃいませ
「林住記」を始めたの理由の一つは 縁作りのため
ですから老若男女 どなたからのコメントでも歓迎致します
実家との縁は 昨年断ち切りました
若い人たちは家庭を持ちません 係累はやがて絶えるでしょう
無縁死は他人事ではありません
それでも 日常はなるべく面白く 愉快に過ごしたいものですね