日本語だと「蛆虫療法」ですが、それでは誰も読んでくれません。
そこで上記のようなカタカナ表記のタイトルにしました。
以下は新聞で小さな記事を読み、ビックリした話題です。
糖尿病や動脈硬化で血管が詰まり、組織が腐る壊疽(えそ)。
これに罹ると、足や首を切断しなければならない恐ろしい病気です。
それを蝿の幼虫、蛆虫を使い切らずに直す療法を「マゴット・セラピー(maggot therapy)」という。
無菌培養した蛆虫を傷の周辺に置くと、2~3日で蛆虫が壊疽した組織を食べ尽くす。
蛆虫の分泌液には殺菌効果や組織の再生を促す作用があるそうだ。
あんな不潔なものが、実は清潔で役に立つ、とは驚きだった。
日本医大再生医療科の初代部長に就任した宮本正章准教授。
教授はマゴット・セラピーの確立を目指すそうです。
因みに、サナダムシを自分の腹中に愛称をつけて飼っている回虫博士がいる。
回虫が花粉症やアトピー性皮膚炎や喘息を防ぐ物質を分泌している、とか。
他にも、ヒルに血を吸わせ関節リウマチの疼痛を改善する、という話もある。
ミツバチに刺させて、という療法もあるようだ。
そういえば、西丸震哉は敗戦後の食糧難の頃。
集めた蛆虫を乾燥。砕いてフリカケにし食べてみた。
香ばしくて、とても美味かった、由。
蛆虫の成分は栄養価が高く、駆除は資源の浪費である。
と西丸先生は論じていた。
また、映画「夜の河」で主役を演じた山本富士子さん。
不倫相手が研究するキイロショウジョウ蝿を友禅柄にした和服で、
話題になった。
ま、ヒトやムシをその姿や住むところで差別するのは良くないこと。
せめて今日一日くらいは、生きとし生けるもの全てを愛しませう。
猫額亭に棲息する森生も、蠅程度には役に立ってますよね。
........ナヌ? 五月蝿い?
▲切り絵は安野光雅著「がまの油・贋作マッチ売りの少女」(岩崎書店)より。
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