林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

雨に歩けば

2009-12-03 | 高麗便り

レギンス(股引)を穿いたので、氷雨の降りしきる坂道を上って公民館へ行った。
用事は印鑑証明書を貰うことと、大事な書類を3枚ゼロックスさせて貰うことだった。

この町はスーパーが逃げ出してからは、ゼロックスする場所が無い町である。
雨で誰も来ない事務所では、3人の市職員が熱心にオタノシミ中だった。

「ゼロックスを使わせて下さいね」、と頼むと、「.......????」
ゼロックスを日本語で分るように説明するのはかなりむずかしい。それでも、

  「はいはい、コピーですね?」

と。なんだいなんだい、この頃「ゼロックス」は死語かよ。
「ご飯」と頼むと、「ライスですか?」というネーチャンと同じだね。

  「コピーは市の社会福祉協会に登録してある団体に限り......................」

「要するにイッパンはダメ」、なのだった。
わざわざ氷雨をついて坂道を上ってきた先輩に、ゼロックスを使わせるのも福祉じゃないのかぇ? コンビニなら1枚10円だから、使用料と紙代くらいは払えるよ。

することが無い機械と3人は、冷え切ってるようだった。
市はカネが無いと言いながら、機械と3人を遊ばせている。何百枚もなら仕方が無いが、空いてる時の僅か2~3枚なら、有料で使わせたらどうだぃ、このアホ。

長い坂道を下り、コンビニで用を済ませ、長い坂道を帰ってきたら、1時間少し。
レンギス穿く必要がないほど身体は温まっていた。
これは、職員と住民に対する福祉、と言えなくもない。

当市では印鑑証明書1通200円です。
封筒は不要、と断ったのに、値引きしなかった。やい、高過ぎるぞ。



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