「牡丹花」 速水御水画 山種美術館蔵
学生の頃、「不幸の手紙」というヤなものがあった。
この葉書を受け取ったら、決められた人数に同じ文言の葉書を出さないと不幸になる、という仕組みだった。
森男は葉書を寄越した奴を軽蔑して、葉書を出さなかった。
この頃、「不幸の電話」が盛んである。
今頃になって、あの頃の報いがきているのかも。
入院、呆け、諍い......と。時々、訃報。
電話をかけてくる方は、少しばかり肩の荷を下ろす。
聞いた方は握り潰すわけにもゆかず、不幸の電話を次に回す。
結婚、出産、新築など目出度いこと皆無のヨコミゾ・ファミリー。
幸福の電話はちっとも来ない。
だから夜遅くの電話には身構えてしまう。
下界ではチェーンメールが流行っているそうだが、知人や親戚はネット社会とは、実は無縁。CDのデータベース作ってる、なんて吃驚させるが、なに、たかがタイトル別一覧表である。
お陰で被害は無くて、幸いである。
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