林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

旅する建築家

2019-12-06 | 拍手

 新国立競技場

森生は数学が苦手で、建築家になるのは諦めました。
それでも話題になった建築は、新旧和洋を問わず見物に行ったものです。

1569憶円もの税金を使い新国立競技場が完成した。
巨大化したオリンピックに反感はあるけど、隈研吾が設計した新国立競技場は見てみたい。

黒川紀章・磯崎新・安藤忠雄・・・・。
多くの有名建築家の発言や文章は頗る難解ですね。当たり前のことをわざわざ難しくする。

ところが隈健吾は分かり易い。そして威張らないので「くまさん」と親しまれている。
いま、隈さんは世界中から引っ張り凧。東奔西走しているようです。

 日本平夢プラス

11月25日付朝日朝刊は「文化の扉」頁で、隈研吾特集をしました。
それによると、隈さんは、

  そつなくヒットを打ち続けるイチロー的建築家(二川由夫・GA JAPAN

  構造は鉄・ガラス・コンクリを主体にし、仕上げに木・竹・石など自然素材を活用、
  周辺と調和し、様々な外力を受け入れる柔軟な「負ける建築」を唱える万能建築家(藤森照信

  自己主張せず、目立たない、屹立しない設計をする建築家(上野千鶴子

  他の設計事務所やゼネコンと協業できるので、大量の仕事をこなせる建築家(二川由夫)

そんな隈さんでも売れない時期があり、地方回りをする時期もあった、とか。
その頃の代表作6件は、高知県梼原(ゆすはら)町にあり、隈建築の「聖地になっている由。

 梼原町役場

森生はこれまでに二人の有名建築家に関わったことがあります。
皇居・新宮殿を設計した吉村順三先生と、「安曇野ちひろ美術館」の内藤廣さんです。

  吉村先生は最晩年だったので直接会話ができなかった。
  だけど先生が設計した音楽堂の什器備品の大部分は、素人の森生が選びました。
  ダメが出て、やり直したのは玄関マットだけでした。

  内藤さんには鳥羽のリゾート村開発でお世話になりました。
  隈さんと同じように、謙虚なお人柄でしたが、バブルが弾け、構想は何一つ実現しなかった。
  しかし鳥羽市浦村の入り江のほとりにある「海の博物館」は内藤さんの設計です。

  
  写真はグーグル画像検索から。
  191206



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4 コメント

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建築 (金鷲亭)
2019-12-06 09:28:00
このところ取り込み中でご無沙汰ぎみですが,建築の話とあって一言。檮原の雲の上のホテルは,以前「美の巨人たち」で見てから,行きたいリストの上位に載せたまま・・。
本日のお話で森生さまの新たな側面を知ることができました。細部まで神経を注いで空間をつくり上げる背景がわかったような気がします。先日のご自宅の椅子,飛騨由来では? 違うかなあ。

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競技場 (小肥り)
2019-12-06 11:44:07
国立競技場が完成したらしいけども
見学できるんですか。そしたら是非行ってみたい。
山手線の新しい駅も隈さんの設計だと聞きました。
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耐久性 (森生)
2019-12-06 16:37:08
金鷲亭さま
戦後の建築は 老朽化による取り壊し建て替えが目立ちますね
この記事には書かなかったけれど 隈さんの建築も その点が疑問です
修理も困難だと思います

椅子はご想像のとおり 飛騨家具です
新築祝いに貰ったものですが 30年経ち クッションを新品にし ゴム部分を木製に交換しました
苦情を言ったわけではないのに
交換は耐久性が想定外の劣化だったので 無償でしてくれました
家から飛騨高山までの運搬手配と料金は 会社が負担してくれました
今時珍しい 良心的な家具メーカーです
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見学 (森生)
2019-12-06 16:52:42
小肥りさま
あれだけ巨額の税金を注ぎ込んだ施設ですから 見せないはずはありませんよ
但し 目立たないように こっそりやるかも

大嘗宮10億円 も公開しました
ただ 報道では大変な行列で 見学は諦めました
あれ 伊勢神宮でやれば その後のいろんな行事が省略できたのに と思います
国費負担は当然でした

ゲートウェイ...... ヤな駅名ですね
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