林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

パピルスの舟に乗って

2007-07-07 | 歌の翼に

 

 ハワイから来たベッツィ&クリスと言えば「白い色は恋人の色」。
確かに良い歌だし、好きな歌でもある。
でも、B面の「パピルスの舟に乗って」は、もっと好きな歌だ。

    パピルスの舟には 孤独な夢をのせて
    どこか遠くに 行ってしまいたい
    名も知らぬ国では 名も知らぬ旅人に
    誰にも言えなかったことを 打ちあけてみたい
    パピルスの舟に乗って
    パピルスの舟に乗って

    あの人の言葉も 住みなれたこの町も
    すべて忘れて 独りになりたい
    パピルスの舟には パピルスの帆がひとつ
    誰にも知らせないで そっとふるさとを出よう
    パピルスの舟に乗って
    パピルスの舟に乗って

         作詞作曲郷伍郎 編曲 若月明人 歌BETSY&CHRIS
         (原詩は船だが、舟の方が似合うので勝手に変えました)

 二人の日本語は桑田君や永ちゃんより上手い。声は明るく爽やかである。
美しいメロディと、トロピカルなリズムに乗って、フルートが潰したような音色で絡む。
二人がそれほどの美人じゃなかったのも、良かったねぇ。

 この歌を知ってる人はいなかったけれど、勤務先の開店準備の時間に、この歌を流したら、とても評判が良かった。
毎朝の掃除や品出しに忙しい時間帯に、この歌を聞くと浮き浮きして、今日も一日頑張るぞ、という気分になると喜んでくれた。
 それまで、BGMは当たり障りの無いムード音楽専門だったが、歌声にはみんな驚いたし、新鮮だったようだ。
35~6年前の森男の先駆的構造改革は成功したのだ。

 68-Jトリオの「遠くへ行きたい」も名曲。だが、ちょっともの悲しい。
パピルスの舟は悲しいけれど、明るい。大体、パピルス、という響きが美しい。

 二人はアメリカ人だから、随分膨らんでしまって、また歌うかどうかは分からないし、化物はあんまり見たくない。
誰か、若い人たちがリバイバルして欲しいが、そんな女の子は絶滅か。
こんな綺麗な歌を、B面のまま埋もれさせてしまうのは勿体無い。 

同じように、家を出る歌がある。小椋佳の「木戸をあけて」です。
これも愛唱歌です。
   


人生めろめろ

2007-07-06 | 歌の翼に

 

教えて下さる方がいて、TV東京の「夏祭りにっぽんの歌」を見た。
オノレの行く末を見るようなのでナツメロは嫌いだけれど、本田路津子さんと島倉お千代さんは是非、と思ったからだ。
それで、始めから終いまで見てしまった。

............................ ふぅ。

花の色はうつりにけりないたづらに、である。
珠の声も転がり落ちけりいたづらに、である。文法なぞこの際どうでもいいわぃ。
のっけから橋から端まで、寄る年波を厚い化粧と派手な衣装で誤魔化して。どれが桜か姥桜。枯れ木も山の空騒ぎ。
日本の歌手は副業に熱心で、欧米に較べて日頃の節制と鍛錬が足りないのだろうねぇ。

で、監察医の如く二人の現実を直視した。

戦友と思ってるお千代さん、お身体お悪いのでは....。高音が伸びず、音程は乱れがち。人生めろめろ。
憧れの路津子さん、ゴスペルで伝道活動とか。声は嗄れ、音程はふらふら。手を合わせたくなったよ。
この際、お互いに容姿のことは言わないけどね。

三つ葉牡丹婆さんは先生になってしまい、後輩のだれそれのお行儀をあれこれ。歌じゃなく、お道徳番組なんだな。
センセセンセと持ち上げられる方も自分の体重考えなくちゃ。重いんじゃなくて、軽くなったんですよ。空っぽですよっ。

真夏の夜の悪夢を見てしまったが、ま、お互いさま、だろうな。
フルサトは遠くにありて思うもの。オモイデは、地面に沁みこませておくもの。
人生いろいろ、昔は昔、今は今。合掌。

    花さそふ嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり 
                                       ..........入道前太政大臣

                                                            

 

挿絵は田辺聖子著・岡田嘉夫絵「田辺聖子の小倉百人一首」角川書店刊(87年初版)から。
ブログのネタ、てんこ盛りで素晴らしい。

挿絵の人物は、入道前太政大臣(藤原公経)と、前大僧正慈円です。

070706


住民税納付

2007-07-06 | 高麗便り

  やぶかんぞう

 怒りの住民税を納付した。納期限を数日過ぎてはいたが、一括納付だから、文句はあんめえ。

父宛に、しょっちゅう督促状が届けられたので、そんなものへっちゃら。
だが、延滞税率が年7.3~14.6%というべらぼうな延滞料を、色々ややこしい但し書きに基づいてふんだくるのは高利貸と同じ。納付期限に遅れたほうが役所はトク。
争いは元気の素。生甲斐作りとして、納付をすまいとも思ったが、暑苦しいので納付してしまった。

市では預金からの引落しを熱心に勧めるが、そんなら割り引けよ。
もともと税金は市役所職員が粗品を持って、戸別に集金すべきだろうが。
そうしたら、税金の辛さ有難さが分かるというのに、冷房の効いた市庁舎内で背泳ぎばっかりしてやがる。

悪口を書いたけれど、褒め言葉も書こう。

「奥武蔵エリア新聞」という無料週刊紙に、年金記録照会取次ぎが始まった、とある。当てにならないが、社会保険事務所職員の臨時相談窓口が出来る、ともある。
マスコミの尻馬に乗って所沢の事務所に行かないで助かった。やはり、待てば海路の日和あり、です。
リストラの嵐に巻き込まれて、厚生年金に出入りした時期があったので、調べて貰おう。

しっかり監視していたから森男は大丈夫だが、保険料の納付金額実績が要注意。
裏給与台帳を作って、会社負担分を社員に負担させる、つまり納付金額が所定の半分になっている場合がある。
こういうセコイ経営者が、センセイになって市役所に出没しているからご用心。

今回の騒動で分かったことは、センセイになるならともかく、平民は領収書や納付書を後生大事に死ぬまで、「ヤブカンゾウ」、ということ。

◎今、藪かんぞうの花盛り。繁殖力が強過ぎて、庭から土手に移植したもの。


羽賀研二君に

2007-07-06 | 床屋放談

  
           ▲岡田嘉夫・絵(「田辺聖子の小倉百人一首」角川書店刊 から)

    わたの原 八十島かけて 漕ぎ出ぬと
           人には告げよ 海人のつり舟     参議篁

 梅宮オンナさんとの誠意大将軍騒動は、ケッ!、だった。
だが、芸能ニュースを見て、羽賀研二君が可哀相になってきた。

 沖縄で米兵に捨てられ、母子家庭。極貧生活だった由。ハーフと迫害されたが、世間が変わり、むしろモテモテ。
勢いに乗って金儲けにも手を出して、ある程度は成功する。欲張り過ぎて失敗し、今や詐欺、脅迫容疑者だ。

 まるで、太陽がいっぱい、赤と黒の人。
別に、森男が被害に逢った訳じゃない。同情します。有栖川宮ご夫妻と同様です。

 今になって、したり顔で道徳論を振り回して危ない芸能記者達だって、羽賀君のお陰で散々稼いだはずだ。
得意絶頂の人が転落する。実に楽しく嬉しい。他人の不幸は蜜の味。
失礼ながら被害者だって同じ穴の狢。臭い飯10日も食ったら、勘弁してやろうよ。

 そして、「国民もうええよ賞」を差し上げようよ。

 出所したら森男のところへいらっしゃい。相談に乗って上げる。
君の美貌と運動能力と商才を以ってすれば、必ず復活し、復讐出来る。
だから、有り金全部持って、高麗の里へいらっしゃい。

  上記和歌現代語訳(田辺聖子先生による)

      はるけき大海原に
      あまたの島々は点々と浮かぶ
      島から島へと漕ぎめぐりつつ
      私は流人島へ追われていったと
      都のあの人に伝えておくれ
      釣り舟の漁師たちよ
      伝えてよ 愛する人に

   なお、小野篁(おののたかむら)は奇怪な伝説に彩られた人物。
   この和歌は職場放棄をして、天皇に叱られて、隠岐の島に流されたときに作った。
   許されて後、参議、今の閣僚級に抜擢された。
   有り余る才能を持て余して、世間とソリが合わなかった、由。

   なんか、羽賀研二君に似ていますね。


南国の夜

2007-07-05 | 歌の翼に

 

蒸し暑い夜には裕ちゃんの「南国の夜」です。

  月は輝く 南の
  遥かなる夢の島よ
  星はきらめき 微風
  囁く耶子の葉蔭に

  淋しき ギターの調べ
  さざ波 寄せるなぎさに
  思い出つきぬ 常夏の
  恋しき あこがれの国

       作詞 駿河あきら 作曲 A・LALA 編曲 バッキー白片 歌 石原裕次郎

子供の頃、向かいの邸宅では夜な夜なお兄さん達が集まって、ハワイアンの練習をしていた。
むせび泣くようなスチールギターは、良かったなぁ...........。

大人になった頃、ウクレレが流行っていた。
森男も一丁前に買いこんで少し弾いたけれど、流れ流れて無くなってしまったよ。
似た柄のアロハは去年買った。
もぅワイキキ行きの元気は無く、湘南海岸で十分だけれど湘南も遠い。

暫く前の夜11時頃、NHKに矢沢永吉おじさんがご出演!
「...... my love 」、と繰り返す歌を歌っていたが、な、なんと、ハワイアン風じゃないか!

ギンギンギラギラの印象だった永ちゃんも、ハワイアン回帰なら嬉しい。

裕ちゃんの「南国の夜」は漢字が難しい。
でも歌は優しく、易しい。

このレコードの収録曲は、他に、小さな竹の橋の下、珊瑚礁の彼方、ブルー・ハワイの3曲。
3曲は英語で歌っているけれど、裕ちゃんの発音はカタカナ読み。
単語も易しいので義務教育中退程度の森男にも分かる。

 

天下の永ちゃんも歌ってる。ハワイアン、復活しないかなぁ......。
そして「.....my love」って歌、シングルCDなら買いたい。

♪そもそも矢沢永吉が歌った「.....my love」。
なんと言う歌だったのだろうか?


掃き出し窓

2007-07-05 | 床屋放談

 「役どころ」 針すなお(6/5朝日新聞から)

 こう暑いと、思庵に長々と籠って世を憂いてはおられぬ。
兼好法師は、家は夏向きに、と書いたそうだが、猫額亭を建立するときは、嬉しくて、資金が足りなくて、厠に掃き出し窓をつけ忘れた。
 昔の家には標準装備だったのに、最近はすっかり姿を消してしまい、空気が対流しないので、熱気が籠ってしまう。

 アベ氏が防衛大臣に小池ひまわり女史を任命した。
二人とも、してやったり、と考えてるのだろうが、おばさんたち、舐められんなよ。

 大臣就任の慌しい時に、お召し物を取っ替え引っ換え、ファッションショーをやっているばかり、防衛方針や世界情勢について、誰も質問しないから、答えもしない、と呆れているキャスターがいたが、それで良いのです。
 アベ氏の狙いは、ファッションショーなのです。難しいことを聞かれて、余計なことを喋ったら、また騒ぎになるのです。

 熱中症になりそうで、長ったらしい新聞記事は頭に入らない。あれこれめくっていたら、傑作漫画!アベ氏の美しい狙いを、見事に看破した。

 また家を作るなら、掃き出し窓は必要だ。
アベ氏も背広着たまま官邸の厠で思案したらしく、目が腫れぼったかったわぃ。
官邸や内閣にも、掃き出し窓が必要だな。


雨が空から降れば

2007-07-04 | 歌の翼に

  あの頃の路津子さん

    雨が空から降れば
    オモイデは地面にしみこむ
    雨がシトシト降れば
    オモイデはシトシトにじむ
    黒いコーモリ傘をさして
    街を歩けば
    あの街は雨の中
    この街も雨の中
    電信柱もポストも
    フルサトも雨の中
    しょうがない
    雨の日はしょうがない
    公園のベンチでひとり
    おさかなをつれば
    おさかなもまた
    雨の中
    雨の日はしょうがない..........

     (作詞別役実 作曲小室等 編曲深町純 歌本田路津子)

 雨が降っても、この歌を聴くと、雨の日も悪くないな、と思う。
寿退社した本田路津子さんの、透明な明るい声を聴くと、元気が出る。

 この歌詞のトボケタ味わいと、シュールな発想は大好きだ。
公園でお魚釣っちゃあマズイんだけど、雨の中なら誰も見ていない。しょうがない。
旋律は極めて美しい。エレキギター付きの編曲も良い。

 この歌は難しい。路津子さんのような歌唱力が無いと、ガタガタになる。
白鳥英美子さんも、森昌子さんも戻ってきた。
お子さん大きくなったでしょ。路津子さんも、帰ってきて。

「雨の日」 森男  

ところで、「雨の日」はしょうがないが、「原爆投下」はダメ、と
この歌を天声人語氏は紹介している(7/3)。

なお、作詞の別役実先生は劇作家の先生なら「べっちゃく」と読むらしい。高知県に多いとか。
劇作家の別役先生は「不条理劇」が多いそうなので、この歌詞もその一つかも。  


一周年感謝セール

2007-07-04 | じゃじゃ馬馴らし

  暦イラスト 氏原忠夫

 気が付いたら7月だった。
早いもので、ブログを始めてもう1周年だ。
始めたのは暑い盛り、の記憶があり、正確には月末に始めたようだが、今既に猛烈に暑いので、1周年である。ま、その日になっても忘れているだろうから、思い出した今日が1周年である、とする。

 始めるきっかけはNHKの「趣味悠々・中高年のパソコン講座」で、カンタンカンタンと繰り返していたし、呆けの進行予防にもなるだろうと始めてはみた。
 だが、ボケの進行は止まらないどころか進化し、目は悪く、肩は凝り、足腰は衰え.........南無阿弥陀仏である。

 艱難辛苦、やっとここまで辿り着いたが、ブログ会社のお仕着せに頼っていては、独自性なんて出せやしないから、読んで下さるお人もいない。記事の内容ではない、「goo blog 」 の所為である、とする。
(本当は事務局の方に大変お世話になってます。有り難うございます。)

 それにしても、飽きっぽい性格なのに、1年間よく続いたものではあるな。
パソ野郎が怠けた日以外は、阿呆陀羅教を毎日投稿した。流行の言葉で言えば、自分を褒めて上げたい、んだな。

 でも、こういう陰湿なお遊びに毎日毎晩付き合うのは身体に毒であり、世間様への悪影響は無いにせよ、一種の愉快犯だ。
それに、そろそろネタ切れだ。少しは仕入れをしないと。

 また、画像選びが面白いので、勝手気侭に掲載していたら1300枚にもなって、最早整理不能状態。ウッカリ再使用してしまう恐れもある。既にあったかな。

 そんなこんなでこれからは、「林住記2」とでもして、別ブログに新規開店しようかな、とも思う。が、それもまた面倒だし......。
まあ、暑いことだし、毎日投稿は止めて、気が向いた時にまとめて投稿することにします。

 えっ、画像の暦、曜日が違うんじゃないかって?
そんな細かいこと、どうでもいいじゃありませんか。毎日が日曜日なんだから。
ねっ。


辞任解任しょうがない

2007-07-03 | 床屋放談

 

 窮マが辞任した。解任や罷免ではない。
アベは残念がったが、辞任を承認した、とぶら下がり取材で、窮マは言った。

 辞任理由は、九州弁で国民に誤解を与え、選挙戦で自民に迷惑をかけるから、と窮間は笑顔で言った。誤解してるのは窮マ自身だろうに。選挙が無ければ居座るつもりか。

 辞任とは、自ら職を辞す。
解任とは、不都合不行き届きがあって、任期途中に職を解く。
退任とは任期を全うして職を離れる。

 アベは窮マを解任出来なかった。むしろ、またも庇った。
辞任を受け入れたのは、支持率が30%内外に落ちたからだ。
しかも、窮マが辞めたい、と言ったんだからね、と他人まかせだ。

 しょうがない、は天災の場合。
窮マやアベは、「どうしようもない」屑。
こんな屑、ビキニ環礁に埋めて、美しい国にしよう。

                  ▲画像は「チョロQ博物館」様のご許可を得て、使用しております。


新弟子にどうぞ

2007-07-03 | 床屋放談

  応募者多数

 大相撲名古屋場所の新弟子検査は、応募者がいなかったため中止になった。
新弟子検査は年6回の本場所前に行われるが、検査基準ができた36年以降、入門希望者がいないのは初めてのことで、

   はっけよい、困った困った

なんだそうだ。
 大相撲の人気低迷に伴い、応募者の減少傾向は止まらず、今後もこういうことがありそうだ、と秀ノ山親方は話している。

 何も、そんなに困ることは無い、と思うよ。女の入門を認めればいいじゃないかい。
人口の半分は女だし、近頃、女の方が元気がいい。体格だって、大したものだ。
相撲は神事? シンジランナイ。

 男が入門しなくなったのは、そもそもヘナチョコが増えたのが原因だが、本当は尻を出すのが苦手らしい。女だったら、Tバック、平気だ。お客だって喜ぶと思うよ。
 この際相撲協会は、カタカナ四股名、相撲甚句ロック、花柄褌、モヒカン髷、ラタトゥーユチャンコなど、改革を断行したらいい。

 第1検査の体格基準は身長173cm以上、体重75kg以上。相撲協会は応募者数拡大を目的に、体格基準が緩やかで体力検査も加味する第2検査を導入している。
これだと、身長167cm、体重67kg以上で○。

  大阪府知事(ふうちゃんのHPから)

 差し当たって、次の大阪場所では、土俵になんとしても上がりたい太田房江府知事を勧誘したらどうだろう。ふっくらふうちゃん、合格ですよ。

 ところで、大阪府の財政について.....。
 
   森男 ふうちゃん、景気はどないですねん?

   知事 食い込むばかりや

   森男 下品ですんません。


まりや様へのお詫び

2007-07-03 | 林住期

  返信、お待ちします。

 評判のすこぶる良い、竹内まりやさんの「人生の扉」について、嫌味を書いてしまった。(→6/11「般若波蜜多まりや様」、「扉を開けるまりや様」、その他まりや様連作)
 まりやさん、ごめんなさいね。

 冷静に反省してみると、あの嫌味は、順風満帆の人生を送り、これから迎える老後について、あまりにも楽観的肯定的に歌い上げるものだから、ひねくれ森男は jealousy を感じていたんだねぇ。
それに、日本語が不自由で、思っていることを上手く書けなかった。

 朝、「どんど晴れ」で不愉快になっても、夕方の「愛しの座敷わらし」で嬉しくなる林住期のある夕方、「座敷わらし」に、人生の扉を78回も開けた澄代さんの述懐が出ていた。
まりやさんとは一回り年上の森男は、一回り年上の澄代さんの思いの方が深くて、ずっとピッタシで、共感しました。

 そこで、小説をそのまま転載してしまいます。
聡明で優しいまりやさんなら、きっと平均的高嶺者たちの life door を、開けなくても分かって下さる、と信じている。
 なお、登場人物についての解説は、澄代さんを中心に、この小説の末尾に記入しておきますね。

 

・澄代 78歳。夫を亡くし息子一家に同居。最近東北の田舎に引っ越してきた。
     生家は長野の豊かな呉服商。女学校に在学中、没落。
     末弟の六助を東京の親戚に養子にやったのは自分の女学校を続けるため
     だった、と自分を責めている。

・六助 小学校に入る前に、東京大空襲に遇い、養子先家族もろとも行方不明になった。

・史子 息子の嫁。しっかり者。夫との仲は冷えている。
      町から遠く不便で、古く大きな家には住みたくはなかった。
     高校生の長女と小学生の長男がいる。

・晃一 息子。先が見えて来て、田舎暮らしに憧れたが、通勤が大変でちょっとゲンナリ。
     妻や子供たちにはこの家への引越しは反対されたが、澄代の賛成で決めた。

 なお、座敷わらしを見た人間は、今のところ澄代と孫たちだけである。

 話変わって。

 まりやさんや、お客様の「返信 coment 」は大歓迎です。元気が出ます。

  ♪・・・ 読まれないこの記事 それでも書かせて
      永遠の思いをこめた 森男からの投稿
      魂に届くように


山開き

2007-07-02 | 床屋放談

  「富士」 片岡球子

 富士山は山開きだった。今年は残雪が多いそうだ。
富士山は世界遺産に登録を申請しても、なかなか認められない。
その理由は、ゴミに埋まってる、ことだそうだ。
 そうだろうな、と思う。

 地元の人々、特に役所や業者が何故世界遺産登録に執着するかと言えば、観光の活性化、つまり金儲けであろう。
観光の活性化を頭から否定するつもりはないが、現在の民度を考えれば危ないことである。観光客のお行儀も悪いし。
大抵の観光地が、活性化を掲げて、醜悪な施設を作ったり、大規模な景観の破壊を行っている。わが町日高の巾着田など、彼岸花の季節には、それはそれは酷いものであり、更に施設を加える計画がある。

 TVでドイツのロマンチック街道やフランスのプロバンス地方を紹介していた。
地域住民の意識を含め、実に見事なものである。
まだまだ民度は欧米に劣っている、と認めざるを得ない。
 日本では、大勢の人々で混雑し、薄汚い露店が集まり、拡声器で音楽を流していないと、何にも無いじゃないか、なぞと言う。

 富士山の山開きで、新聞記者に感想を述べた人がいた。

 「初めて来たけど、すごくきれい」

だそうだ。足下のゴミを見ていないね。それとも昨日だけ大掃除したのかな。
 よく見る山小屋風景なども、欧米のそれに較べて全く見苦しい。
欧米に観光や視察に行く人は大勢いるが、一体何を見て帰ってくるのだろうか。
山開きの前に、目を開いて欲しいものである。

 

 全部で9基ある古墳の内の一つ、稲荷山古墳。「県立さきたま史跡の博物館」HPから拝借。

 石見銀山遺跡が紆余曲折の末、世界遺産に登録された。行田市の「埼玉(さきたま)古墳群」も後に続こうとしているそうだ。
案の定、地盤沈下が指摘される地元経済にとって世界遺産は活性化の起爆剤になる、と商工会議所は言い、市と県は既に260万円もかけて大型看板を設置した由。

 富士山も「さきたま古墳群」も、世界遺産なぞに登録されない方がいい。

                    「手」 森男


花の色は

2007-07-02 | 床屋放談

  朝日新聞から

 あちらのおなごはどうもなあ.......。

 シャラポアさん、素敵ですよ。素敵ですが、テニス、もう止めて下さい。お願いします。
あの美しいお顔で、ごっつい肩幅で、雄叫び、いやメタケビあげてラケットをぶん回す。
まさに、肉食動物ですね。
 卓球愛ちゃんなら可愛い。シャラポアさんは怖い。
ファッションモデルでも、十分通用するガタイ、優雅に使って下さい。

 子供の頃、鎌倉駅裏の横山フクちゃん邸の隣に、鎌倉ローンテニスがあった。
借金してテニスやってるのかと思っていたら、いいとこのお嬢様お坊ちゃまが優雅におプレイするのだった。
天皇さま皇后さまも、おうらら若い頃はいらっしゃったったた。
上流社会は憧れだった。

 シャラポアさんは、森男の見果てぬ夢を壊してしまった。ファッションモデルとして、雄大なお身体、楚々そお~っと使って下さいよ。
 今度、日高市に来たら、意見してあげよう。ぶっ飛ばさないで下さいね。

  6/30朝日朝刊から

 秋葉原で6月29日に、60歳から85歳までの盛りは過ぎた大姥桜たちのファッションショーがあった。
なんて可愛らしいのだろう。まるでサクラチルようだ。
 やっぱ、沢庵を召し上がってる撫子が好き。花は撫子、姥桜、.....です。

    花の色は うつりにけりな いたづらに 
           わが身よにふる ながめせしまに   小野小町


しょうがないのか?

2007-07-01 | 床屋放談

  「原爆の図」(部分) 丸木位里・俊

 窮間防衛症の「原爆しょうがない」発言。
爆弾発言だが、発言途中ヤバイと思ったのか、しどろもどろの湿った発言だった。

 このアホ窮、アメリカに対して突っ張っていた。
ところが、機密漏洩事件以来、アメリカにへらへらしている。
多分、CIAに薄汚い機密を握られたんだろう。

 原爆を落とされなかったら、当時の軍部はあと暫く降伏しなかったろう、とは思う。
だが、しょうがない、では直ちに辞職するしかしょうがない。
言葉が足りなかった、と言うなら、言葉で生きる政治家の資質が無いのだ。
誤解とか、真意が伝わらず遺憾とか、アホ窮はアホな言い訳するだろう。

 例によって、アベ氏は饒舌に庇った。長崎の選挙民は答えを出すべきだ。

 朝、民放では大きく放送された。
NHKの7時のニュースはほんの僅か、後の方でやっと報道だ。
放送命令を、こっそり出されたんじゃないだろうか。


暑中御見舞

2007-07-01 | 風に吹かれて

  キューピーちゃん、おへそ取られないでね。

 最近の記念切手、美しくないですね。
これって、郵政民営化の弊害の一つではないか。
けれども、国際文通週間記念切手は、まだ相変わらず良い線行ってる。

 その国際文通の06年分3種類を買い忘れて、東京中央郵便局へ行った。
ここなら、何でもある、と期待していたのに、無い。何やってんだ郵政省。もう無いか。
ここでは、記念切手の古いものを沢山揃えて、シート単位で売っていたのを、殆ど止めてしまって、極めて残念である。

  05年は持ってる。

 その代わりに、面白いものを見つけた。
「e カード」という変な名前のCM付き50円官製民営葉書です。
およそ30種類くらいあって、実に楽しい。不二家のペコちゃんは既に完売だ。
こういう試みは大いにやって欲しいけれど、宣伝なんだから、50円ではなく40円くらいに値引して売って貰いたい。

  展示見本では全身像だったのに....。

 東京中央郵便局は東京駅丸の内南口の真ん前、丸ビルは斜向かいの一等地にある。
昭和を代表する名建築と、聞いたような気がするが、昭和は殺風景です。
駅前の低層ビルで郵便物の集配をするのは勿体無い。
間もなく超高層ビルに替わるだろうが、記念切手売場は復旧して、同じ場所に残して下さい。

 「e カード」は暑中見舞いに使おう。
暑中とは夏の土用の18日間。太陽暦で立秋(8月8日頃らしい)の前18日間だそうで、春秋冬にも土用がある、なんて知らなかったよ。立春立夏立秋立冬の前だそうだ。

 太陽暦はともかく、森男暦では、とっくに暑中で、おそらく10月まで続くだろう。
だから、数少ない「林住記」の御読者様に、

    暑中御見舞い申し上げます。