寒さが続く冬の夜はほっこりした音楽でも。
てな事で取り出しましたるは歌謡ポップ・フォーク路線の太田裕美の1980年の通算13枚目のアルバム、“12月の旅人”は如何?
このアルバムどこを切り取っても太田裕美。
舌足らずに聴こえる歌唱は好みの分かれるところだが、温かみがあって癒されるのではないか。
当初、アルバム・タイトルは“海に降る雪”だったそうな。
ところが大瀧詠一作の“さらばシベリア鉄道”がこのアルバムに急遽追加収録されアルバム・タイトルが“12月の旅人”に変更された。
(あまりアルバムのコンセプトばかりに気を取られ過ぎると、下手すれば地味な作品になってしまう可能性もありアルバム・セールスに響くって事から著名な大瀧詠一の作品“さらばシベリア鉄道”を急遽挿し入れたのではないかと...)
(そう考えるとジャケのアートワークの謎が解ける。表には太田裕美の写真のバックに何となくロシアの田舎の風景が写し出され、そして裏には何故か同じ太田裕美の写真のバックに夕暮れの駅の構内が! これってまさかのシベリア鉄道?)
まあ、私としても大瀧詠一の作品が収録されていたから買ってみたわけで、“海に降る雪”だったら多分そうなっていない一期一会のアルバム。
じゃ、お嫌いですか?
お好きです。キリッ!