冬型の気圧配置による強烈な寒波来襲!
ホント、身が縮こまる様な寒さである。
もともと冬の寒さには強かったと自負してきたのだが、長年の東南アジアでの生活や近年スピード・アップした老化現象からなのか寒さにはめっきり弱くなった様な。
そんな時このアルバム・ジャケに映された夢幻とも思える砂漠の遥か彼方、夕暮れ時だろうか駱駝を連ねて行進する砂漠の隊商でも眺めていれば少しは寒さも和らぐだろうと思いきや、やっぱり寒い!
1972年、新サンタナ・バンドによるサンタナ名義の4枚目のアルバムが、Caravanserai(隊商宿と訳せばいいのか?)。
デビューから前作Santana IIIまでのラテン・タッチの芸風から当時は使われていなかったフュージョンもしくはプログレ風とでも言うべきか、一旦解散しバンド編成を変えてまでマンネリを避け新しいものを追求する姿勢は潔く好感が持てる。
虫の音から始まるこのアルバム、今までと違ってなかなか歌モノが出てこない。
4曲目になってようやく歌モノが登場するのだが、その後もインスト・ナンバーが続くという構成で全く別モノのサンタナの印象ではあるが、特に違和感はなく自然に曲が繋がっていく様が中々のもので、別に歌モノいらね〜って当時感じましたね。
カルロスとこの後グレッグ・ローリーと連れ立ってバンドから脱退しジャーニーを結成するニール・ショーンらの2本のギターは熱くそして心地よく良く鳴っているではないか!
そう、ジャケを眺めるだけでなく、中身を聴けばきっと暖かくなりますって!
いや、やっぱり寒い!
まさかのSQサウンド!