今日は昨日よりバリ寒い!
冬型の気圧配置により日本海側は大雪だが太平洋側は空気も乾いて雲ひとつ無い冬晴れとなる。
そんな日は夜空に満点の星が光り輝く。
そう言えば、先月木星と土星が400年ぶりに大接近するというニュースを見た。
生憎どの方向で光り輝くのかの予備知識がなかったが肉眼でも見られるとの事だったので、何気に見上げた空に周りより少し目立って光り輝く星が!
きっとそれじゃないかと適当に判断してトウシロの天体観測は無事終了。
後で調べると日の入り後南西の方向に見え、その後時間で西の地平線に沈むって事だったらしいのでどうも違う星を見ていたみたいで…
本日は特に冷え込む夜なので室内で観測!って事で取り出しましたるは世界に誇るシンセ奏者、冨田勲の1976年の(日本盤LPは1977年)ホルスト作The Planets(組曲惑星)でも。
堅苦しい印象のクラシックも富田先生の手にかかればプログレ感覚で全編サクッと聴けちゃう。
ただ21世紀の今PCとソフトが有ればさほど難しくは無い作業も、当時アナログ・シンセの時代にテープとその他色々な機材を使ってオーバー・ダブを何重にも施し、さらにホルストは当時この組曲に関して編曲を認めていなかった高いハードルもあり、このアルバムを完成させるのに先駆者故の多大な労苦があっただろう事忘れず心して拝聴しなければならない。
えぇ〜と、Mars(火星)、Venus(金星)、Mercury(水星)、Jupiter(木星)、Saturn(土星)、Uranus(天王星)にNeptune(海王星)。
あれ? ひとつ足りない! 第九惑星Pluto(冥王星)が無いね。
小学校の理科の時間にテストに出るかもって太陽系の惑星の名前と位置関係を“水金地火木土天海冥”って必死で暗記したのに…
調べてみるとホルスト作の原曲は1913年に作られ、冥王星はのちの1930年に発見されたから冥王星の曲は無いんだとか。それに2006年に冥王星は太陽系惑星から準惑星に格下げされたから、もう冥王星いらね〜って事らしい。
そして中学校時代には、The Planetsの中の最も親しみ易いJupiter(木星)のテーマ曲が、6時の部活終了の合図としてよく校内に流れていたのを懐かしく思い出す。
てな事で、本日は室内で“郷愁”を観測しました。キリッ!
富田先生の4作目、The Planets。
何気にアメリカのクラシック・チャートで1位獲得って、編曲を頑なに拒んだホルスト家もこの快挙には納得したのでは?