CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

悍ましさ最強ジャケ大賞決定!

2022年03月13日 | URIAH HEEP

ユーライア・ヒープのアルバムのジャケ・デザインで悍ましさ最強を争うのはやっぱりこのアルバムとデビュー作の蜘蛛の巣男であろう。

1980年のアルバム、Canquest制作後オリジナル・メンバーかつバンドの大黒柱だったケン・ヘンズレーが脱退した事によってバンド結成時からのオリジナル・メンバーはギターのミック・ボックスを残すのみとなり、結局バンドは解散となった。

ミックは自身のバンドを結成するも、レコード制作となるとやっぱりヒープの大看板が必要ってことで、一時バンドを去った出戻りのドラムのリー・カースレイクを含めた新たなメンバーを集め新生ヒープを結成。

1982年に通算14枚目のスタジオ・アルバムは完成しアルバム・タイトル、Abominog(邦題は魔界再来)として世に出た。

ギャ〜、でっ、でっ、出た〜!

ケン・ヘンズレーが抜けたおかげで、新生バンドは思い切って芸風を転換。ハード・メタル系にポップな要素を散りばめた。

特にケンに変わって新たに加わったジョン・シンクレアのキーボード捌きはかってのヒープお得意の暗さが滲み出た時代のものとは違ってちょうどその頃アメリカで絶大な人気を誇ったジャーニーのようになんとなく明るさを感じた。

このアルバムはヒープと名乗っているが、ヒープと別物と考えた方がいいのかも、そしてジャケから滲み出る悍ましさを頭から排して聴けば結構イケるんじゃないのって思える。

ただこのジャケかなりインパクトはあるけどやっぱりアルバムの売れ行きに関してはかなり脚を引っ張ったとは思えるのだが…

悍ましさ最強ジャケ大賞次点はやっぱりこれ!ファースト・アルバムの蜘蛛の巣男

そして見事3位に輝いたのは、11枚目のアルバム、Innocent Victimの蛇か?マンガチックなイラストで描かれた蛇のドアップ顔がちょっととぼけた感じで悍ましさが若干薄まった。ただし蛇嫌いの人にとってはこれを大賞に押すかも。