1970年のステファン・スティルスのデビュー・アルバム、日本じゃシングル・ヒットをかっ飛ばす洋楽ポップ・バンドやシンガーと比べると一般的なリスナーには少々地味な存在だったかも…
(この赤いキリンは一体何を意味するのだろうか、一説には別れた恋人に対するシークレット・メッセージだとか?)
(日本の一般的リスナーを代表する私としては当時このレコードを購入するには至らず、1995年の再発CDで後追いでした。)
ただアメリカではこのアルバム・チャートの3位まで行ってかなり売れたみたいだけど。
ギターうまいし、特にアコギ、カントリー・ブルースなんか弾かせたらそのテクニックはピカイチで、さらにキーボードも達者ときている。
てな事で、遅まきながら日本の一般的リスナーを代表するこの私がこのアルバムをじっくり聴いてその素晴らしさについて探求してみることに。
実はこのアルバム数曲を除いて、イギリスでレコーディングされたそうな。イギリス在住の有名どころのミュージシャン達、ジミヘン、クラプトンにリッチー(リンゴ・スター)らが客演している。特にジミヘンのギターはコレだなって一発で認識でき、スティルスのキーボードとの掛け合いやジミとクラプトンとの比較など盛り沢山な内容で中々楽しいではないか。
またゴスペル調のコーラスはアメリカのスタジオでオーバ・ダブされたのかな? クロスビー&ナッシュ、ジョン・セバスチャン、リタ・クーリッジ、ママス&パパスのキャス・エリオットら豪華メンバーのゴスペルチックな分厚いコーラスは迫力あり!
そしてさらに発見したのはジャケに記載されたDedicated to James Marshall Hendrixの文字が気になる。ジミヘンとスティルスは当時かなり仲が良かったらしく、このアルバムが発売される数ヶ月前にジミヘンが天に召され、ジミはそこにいた!って感じで、追悼の意を表したのだろうか…
今日の一言、
このアルバム、渋いを超えてスンバラシ~って結論に達しました。