ルネッサンスというプログレ・バンドが英国にある。つい最近結成50周年ツアーなんてやっていたので、非常に息の長いバンドである。
元々ルネッサンスは1969年、ヤードバーズのメンバーだったキース・レルフとジム・マッカーシーが中心となり、キースの妹ジェーンや後にストローブスに加わるジョン・ホーケンらによって結成されたバンドで、ヤードバーズの路線とは全く異なるフォーク・ロックにクラッシックがかぶさったプログレ系バンドだった。
デビュー・アルバムは創設メンバーで録音されたが、その後キースらが抜けてバンドが分裂状態になり外部のミュージシャンを入れてなんとかセカンド・アルバムを完成させたものの、1972年の3枚目のアルバム、Prologueではメンバー総入れ替えで第2期ルネッサンスとしてスタート。
本日はその第2期ルネッサンスのアルバム、Prologueでも。
ジャケのデザインはヒプノシスによるもの。これは一体何を意味するのやら。浮遊する未来の海上都市?
攻撃的なシンセやメロトロンが飛び交ういかにもプログレって感じではなく、結構抑えめで叙情的な味付けのサウンドで、ボーカルの紅一点、アニー・ハズラムの透き通った癒しの歌唱がバンドの売りですかね。
Kievなんてタイトルの曲もあって、これを聴いていると早く戦争終わって欲しいと願うばかりである。