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サッカーに興味のない人は、ピンとこないかもしれないが、イギリスのプレミア・リーグの強豪チーム、アーセナルが、11月29日のアウェイのリーグ戦の為、ロンドンから160キロ離れた対戦相手のホームタウン、NORWICHまで飛行機で向かう予定だとつい最近のネットの記事にあった。
なんでもNORWICHに向かう道路が工事中とのことで、短時間でストレスなしに目的地に行くには、チャーター機で向かった方が良いとの判断とのこと。実際に当日飛行機で向かったかは、その記事に書かれていなかったが、その程度の距離であれば20分弱の飛行で、もし、実際にチャーター機を使用したなら、非常にもったいない気もするが…
話は変わって、ロック・バンドも長距離を移動してツアーを行う場合は、チャーター機で移動する。特に、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンやウィングスなどの大物ミュージシャンが北米大陸をツアーした時、大型ジェットの前での記念撮影した写真が雑誌などによく掲載されていたのを覚えている。
今回紹介するアルバム、LIVE DATES(全米82位、全英はチャートインせず、但し、シルバーのステータスということで、英国では6万以上、10万枚未満の売り上げとなる)の表ジャケットには、中型の双発プロペラ機がジャケットに描かれ、 砂漠、ナツメヤシ、ラクダとピラミッドをバックに飛行し、裏ジャケには都会、ナツメヤシそしてサボテンがバックというイラストが描き込まれている。
世界中を飛行機で旅しながら演奏活動を行っているという印象を受ける。
実際は、READING、 CROYDON、NEW CASTLE とPORTSMOUTHのイギリス4地方都市の公演からの音源が採用されている。NEW CASTLEは少しロンドンから距離があるが、他の町はロンドンからそれほど離れていない距離なので、まさか、アーセナルのように短距離の移動に飛行機は使用するようなことはなかったと思うのだが。
ただ、このアルバムを手にした70年代初めには、そのような現実的な発想は浮かばず、 世界中を巡るライブ活動御苦労さんというイメージ だった。
ジャケのデザインをしたヒプノシスにまんまとやられてしまったのだろうか。
アルバムの中身はウィッシュボーン・アッシュの、スタジオ・アルバム4枚を総括した内容となっており、このアルバムだけで彼らの特徴は十分伝えられていた。とは言え、ボーカルが弱い。やっぱり彼らの魅力は、ベースが中心となって楽曲をコントロールし、それぞれが異なった音色の2本のギターのメロディアスなアンサンブルにあると言える。
そういった意味では、ウィッシュボーン・アッシュは爽快感もしくは清涼感溢れるインスト・バンド(ボーカルはおまけ)だと思う。
Wishbone Ash - Rock ´ N Roll Widow (LIVE DATES 73)
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