CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

地味だけれどいいね。

2021年01月13日 | West Coast Rock

1973年のアルバム、Crazy Eyesの後バンドの創設者であった大黒柱のリッチー・フューレイがバンドから脱退。

4人組となってPocoはどうなってしまうのかと思ったが、以外や以外それまでスティール・ギターの演奏専門だったラスティー・ヤングに責任感が芽生えたのか、曲を作ったりまたリード・ボーカルを取ったりと変化を見せグループとしてのまとまりもさらに強くなり、大ヒットとはならずもコンスタントに好アルバムを発表してきた。

そして前所属レーベル、エピックとの契約が切れABCレコードと契約し心機一転。

その第1作目が1975年のアルバム、Head Over Heels。直訳すれば頭が踵を越えるってことで真っ逆様の意。

即ち、それぐらいもう夢中で活動しているよ!ってニュアンスですかね?

収録された各曲、余計と思われたところは削りコンパクトに約3分程度の曲に編集。それまでのカントリー重視から少しばかりポップさも加わり親しみやすくなっている。

ティモシー・シュミット作のヒット曲、Keep On Tryin’にポール・コットンがカバーするスティーリ・ダンの幻の曲、Dallasなど聴きどころはいっぱい。そしてラスティーも歌ってます!

(ティモシー・シュミット作のKeep On Tryin’がアルバムのオープナー)

(ドナルド・フェイゲン-ウォルター・ベッカー作、DallasはサイドーBに)

もう少し派手にやれば第二のイーグルスとしてもっと人気が出たのではないかと…

しかしこの地味さが個人的には何とも味があり彼らの魅力になっているんだと思う。


あるレコード購入の思い出

2021年01月12日 | PROG ROCK

イギリスのプログレ系フォーク・ロック・バンド、Strawbsに結構思い入れがありまして彼らの出したLPよく集めたものです。

イエス加入前にリック・ウェイクマンが在籍していたことでマニアの方にはそこそこ知られていますが、70年代の一般的な洋楽ファンでも誰それ?ってなるぐらい知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない。(1975年にアルバム、Ghostを発売後来日公演を行い、そのコンサートに行けなかった私を含むマニアの方々は中野サン・プラザでのコンサートの模様を配信したNHKのヤング・ミュージック・ショーをテレビの前で観覧。ただ会場はやっぱり空席が目立っていたのを私は見逃さなかった。)

彼らの活動の歴史は1964年に結成した二人組のフォーク・デュオ、Strawberry Hill Boysから始まり、その後メンバーを増やしてStrawbsと名乗ってから現在まで現役で活動中という息の長いバンドであります。

私も彼らの存在を知らず1974年にとあるレコード・ショップで彼らの新譜、Hero And Heroineに目が止まりどんな音を出すバンドかも全く知らずにジャケ買いしました。

聴いてみますとプログレ系ロック・バンドで彼らの創り出す音楽に見事ハマってしまいました。

これに味をしめて彼らの過去のアルバムを地元のショップを探し回ったのですが見つかりませんでした。

まあこの手のバンドの場合、彼らを以前から知っているファンが一通り買ってしまうと店頭から消えてしまう程度の枚数しかプレスされませんから、通常初回プレスのみで売り切れれば廃盤扱いとなってしまいます。

仕方がないのでマニアでは有名な輸入盤専門のショップを友人から教えを請いそこに出かけると、ありました!

1973年作、Bursting At The SeamsのUK盤でした。

内容的には、1974年のHero And Heroineからメンバーを3人入れ替え新生Strawbsとして再スタートを切ったので少しばかり芸風は異なっていたもののイギリスのバンドらしさがよく出ていてまずまず。

ところで1974年ごろといえば変動相場制によって1ドル300円ぐらいで、今のレートから比べるとまだまだかなりのドル高=ポンド高、そのUK盤結構な値段だったような記憶が。

ただわざわざ電車2本乗り次いで都心のショップまで時間とお金をかけて買いに出掛けたので後には引けず購入と相成りました。

今なら出かけずとも通販でポチ!って手間いらずですが、あの頃はレコード1枚買うのにかなり力が入っていたような。

それ故あれから4−50年の年月が過ぎた今でもその時のこと結構覚えている。

人間労力を惜しむとダメってことですかね?


シングル・ヒット狙ってません。その2

2021年01月11日 | CSN&Y

このお方も全くと言っていいほどシングル・ヒット狙ってませんね。

御歳75歳になっても創造意欲は衰えずガンガン新作を世に出し続け、こっちが付いていけなく置いてきぼりの状態。

そうニール・ヤングさんです。

所属レーベルのリプリーズも売れ行き関係なしにもう勝手にやってよ! とお手上げ状態の放し飼い。

ニールの場合、彼の作風は大まかに分けてカントリーやフォーキーな郷愁を誘う癒し系サウンドとクレイジー・ホースを従えて歪んだ爆音ギターを引きまくる二通りに別れる。

もちろん細かく言えば、かってテクノ打ち込みとかジャズ調の奥の細道に入り込んだこともあるが…

今回は従来と一味違うニールが味わえる2002年に出したアルバム、Are You Passionate?

Booker T & MG's をバックに60年代R&B調に仕立てられている。 (ただし2001年の9月11日に起こったテロに関するLet's Rollとクレイジー・ホースがバックのGoin’Homeだけは従来のロック・サウンドで例外となるが)

その効果なのか2曲を除いてはニールにしては全編何となく明るさを感じられる摩訶不思議なアルバムではないか!

コロナ感染拡大で空虚で閉塞感漂う今日この頃であるが、早くこの苦境に打ち勝ち再び明るい気持ちで青空を眺めてみたいものだ。

(ゲート・ホールド・ジャケの内側は全面青空!)

何事にも情熱を持って生きていける生活を取り戻したいね。

Are You Passionate?

Yes, I am. キリッ!

てな感じでね。


シングル・ヒット狙ってません。

2021年01月10日 | BRITISH ROCK

三連休故、時間的な余裕がありレコード棚に長きに渡って眠っている普段見逃しがちなLPを掘り起こすのは結構楽しい。

本日はよく天才ブルー・アイド・ソウルの何たらって形容詞のついたこのお方、スティーヴ・ウィンウッド。

彼の名前を冠した初ソロ・アルバム、Steve Winwoodはメンバーだったトラフィックが解散した3年後の1977年にようやく世に出た。

(ジャケのアート・ワークも結構地味目。サイドー1とサイドー2に少々長めの各3曲が収録されていて、じっくり聴いていただきたいって事ですかね。)

その前年、Stomu Yamashita、Michael Shrieve、Al Dimeora、Klaus Schultzeらと組んだスーパー・バンド、Goで張りのあるボーカルを聴かせていただけに、このアルバム結構期待を持っていた。

(オーストラリア編集の2枚組CD、Go Sessions。Go、Go Liveと Go Tooの3枚のアルバムが全て収録された優れもの)

まあGoと比較すると少々地味な感は否めないが、初ソロという事で派手さを抑えた落ち着きが感じられこれからどうなって行くのか楽しみと期待があったような…

てな事で夜が更けて行く。

明日もお休み!

ラッキ〜!


昭和歌謡ポップ・フォーク

2021年01月09日 | JAPANESE

寒さが続く冬の夜はほっこりした音楽でも。

てな事で取り出しましたるは歌謡ポップ・フォーク路線の太田裕美の1980年の通算13枚目のアルバム、“12月の旅人”は如何?

このアルバムどこを切り取っても太田裕美。

舌足らずに聴こえる歌唱は好みの分かれるところだが、温かみがあって癒されるのではないか。

当初、アルバム・タイトルは“海に降る雪”だったそうな。

ところが大瀧詠一作の“さらばシベリア鉄道”がこのアルバムに急遽追加収録されアルバム・タイトルが“12月の旅人”に変更された。

(あまりアルバムのコンセプトばかりに気を取られ過ぎると、下手すれば地味な作品になってしまう可能性もありアルバム・セールスに響くって事から著名な大瀧詠一の作品“さらばシベリア鉄道”を急遽挿し入れたのではないかと...)

(そう考えるとジャケのアートワークの謎が解ける。表には太田裕美の写真のバックに何となくロシアの田舎の風景が写し出され、そして裏には何故か同じ太田裕美の写真のバックに夕暮れの駅の構内が! これってまさかのシベリア鉄道?)

まあ、私としても大瀧詠一の作品が収録されていたから買ってみたわけで、“海に降る雪”だったら多分そうなっていない一期一会のアルバム。

じゃ、お嫌いですか?

お好きです。キリッ!


真冬の天体観測は室内でいかが?

2021年01月08日 | PROG ROCK

今日は昨日よりバリ寒い!

冬型の気圧配置により日本海側は大雪だが太平洋側は空気も乾いて雲ひとつ無い冬晴れとなる。

そんな日は夜空に満点の星が光り輝く。

そう言えば、先月木星と土星が400年ぶりに大接近するというニュースを見た。

生憎どの方向で光り輝くのかの予備知識がなかったが肉眼でも見られるとの事だったので、何気に見上げた空に周りより少し目立って光り輝く星が!

きっとそれじゃないかと適当に判断してトウシロの天体観測は無事終了。

後で調べると日の入り後南西の方向に見え、その後時間で西の地平線に沈むって事だったらしいのでどうも違う星を見ていたみたいで…

本日は特に冷え込む夜なので室内で観測!って事で取り出しましたるは世界に誇るシンセ奏者、冨田勲の1976年の(日本盤LPは1977年)ホルスト作The Planets(組曲惑星)でも。

堅苦しい印象のクラシックも富田先生の手にかかればプログレ感覚で全編サクッと聴けちゃう。

ただ21世紀の今PCとソフトが有ればさほど難しくは無い作業も、当時アナログ・シンセの時代にテープとその他色々な機材を使ってオーバー・ダブを何重にも施し、さらにホルストは当時この組曲に関して編曲を認めていなかった高いハードルもあり、このアルバムを完成させるのに先駆者故の多大な労苦があっただろう事忘れず心して拝聴しなければならない。

えぇ〜と、Mars(火星)、Venus(金星)、Mercury(水星)、Jupiter(木星)、Saturn(土星)、Uranus(天王星)にNeptune(海王星)。

あれ? ひとつ足りない! 第九惑星Pluto(冥王星)が無いね。

小学校の理科の時間にテストに出るかもって太陽系の惑星の名前と位置関係を“水金地火木土天海冥”って必死で暗記したのに…

調べてみるとホルスト作の原曲は1913年に作られ、冥王星はのちの1930年に発見されたから冥王星の曲は無いんだとか。それに2006年に冥王星は太陽系惑星から準惑星に格下げされたから、もう冥王星いらね〜って事らしい。

そして中学校時代には、The Planetsの中の最も親しみ易いJupiter(木星)のテーマ曲が、6時の部活終了の合図としてよく校内に流れていたのを懐かしく思い出す。

てな事で、本日は室内で“郷愁”を観測しました。キリッ!

富田先生の4作目、The Planets。

何気にアメリカのクラシック・チャートで1位獲得って、編曲を頑なに拒んだホルスト家もこの快挙には納得したのでは?

 


暖かさ重視でコレでも聴けば?

2021年01月07日 | AMERICAN ROCK/POPS

冬型の気圧配置による強烈な寒波来襲!

ホント、身が縮こまる様な寒さである。

もともと冬の寒さには強かったと自負してきたのだが、長年の東南アジアでの生活や近年スピード・アップした老化現象からなのか寒さにはめっきり弱くなった様な。

そんな時このアルバム・ジャケに映された夢幻とも思える砂漠の遥か彼方、夕暮れ時だろうか駱駝を連ねて行進する砂漠の隊商でも眺めていれば少しは寒さも和らぐだろうと思いきや、やっぱり寒い!

1972年、新サンタナ・バンドによるサンタナ名義の4枚目のアルバムが、Caravanserai(隊商宿と訳せばいいのか?)。

デビューから前作Santana IIIまでのラテン・タッチの芸風から当時は使われていなかったフュージョンもしくはプログレ風とでも言うべきか、一旦解散しバンド編成を変えてまでマンネリを避け新しいものを追求する姿勢は潔く好感が持てる。

虫の音から始まるこのアルバム、今までと違ってなかなか歌モノが出てこない。

4曲目になってようやく歌モノが登場するのだが、その後もインスト・ナンバーが続くという構成で全く別モノのサンタナの印象ではあるが、特に違和感はなく自然に曲が繋がっていく様が中々のもので、別に歌モノいらね〜って当時感じましたね。

カルロスとこの後グレッグ・ローリーと連れ立ってバンドから脱退しジャーニーを結成するニール・ショーンらの2本のギターは熱くそして心地よく良く鳴っているではないか!

そう、ジャケを眺めるだけでなく、中身を聴けばきっと暖かくなりますって!

いや、やっぱり寒い!

まさかのSQサウンド!


コーラス重視で

2021年01月06日 | AMERICAN ROCK/POPS

音楽だけでなく映画のプロデュースなども手がけるマルチな才能を持つルー・アドラーによってダンヒル・レーベルが1964年設立された。

そして1965年にダンヒルからデビューしたThe Mamas & The PapasによるCalifornia Dreamin’(夢のカリフォルニア) の大ヒットによって一躍人気レーベルとなり、その後スリー・ドッグ・ナイトやグラス・ルーツなど今で言うAOR路線の良質ポップスを提供してきた。

本日は2001年に出た彼らのアンソロジー的な2枚組CD(All The Leaves Are Brown)で人気絶頂時の1966年から68年に出た4枚のオリジナル・アルバムとシングルを網羅したなかなかの優れもの。

その彼らも1968年頃解散の危機となり、契約履行のために数合わせとして1971年5枚目の最終アルバムを出して解散。

The Mamas & The Papas といえば一般的にCalifornia Dreamin’の印象が強いが、自作曲はもとより高い歌唱力によるスタイリシュなコーラスを十二分に使った一味違うアレンジのカバー曲(BeatlesのI Call Your Name、Do You Wanna Dance、Spanish Harlem、Dancing In The Streetなどなど)もなかなかの出来。

短い活動期間ではあったが当時の西海岸のミュージック・シーンをビーチ・ボーイズと共に引っ張ったと言っても過言ではない。キリッ!

The Mamas & The Papasのイメージと言えば個人的にはこのコミック調のイラストが一番しっくり来るかな?

 


かっ、かっ、火事だあ〜!

2021年01月02日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

Led Zeppelinが初日に登場すれば次はこの方々しかない。

そうDeep Purple!

その彼らのシングル盤、Smoke On The Water。

1972年の来日公演の音源とアルバム、Machine Headに収録されたスタジオ録音のカップリング。

両者ともシングル盤にフイットする様に音源を短縮して編集されている。

ところでSmoke On The Waterって一体何のこと? 空気と水の寒暖差によって水面上に発生する霧のこと?

いえいえ、そんな神秘的な風景ではありません。

当時彼らはスイスのモントルーのホテル内のカジノで次のアルバムのレコーディングを予定していた。

その直前に同じカジノのステージでフランク・ザッパがライブ公演を行っていた際、観客の一人がフレア・ガン(信号弾)を打ち上げたそうな。

それが天井の木材に引火しカジノを含むホテルが全焼し、パープルのレコーディングは別の場所で取り行う羽目に。

即ちSmoke On The Waterとは火災によって発生した煙がレマン湖の湖面に漂う光景を目撃しそこで一句って事じゃないかと...

レコード(CDでもオーケー)でイアン・ギランとスモ〜ク・オン・ザ・ワァ〜ラ〜♪と合唱する時は、是非かっ、かっ、火事だあ〜!って情景思い出していただければ...

 


今年最初の日のこの一枚

2021年01月01日 | LED ZEPPELIN関連

今年最初の日、何を聴こうかと考えた。

やっぱりロックで派手にスタートするのが良いと思い取り出しましたるはLed Zeppelin の2年ぶりの6枚目スタジオ・アルバム、Physical Graffiti(物理的?、それとも肉体的落書きとでも訳すのだろうか?)。

(昼の部)

(夜の部)

(内ジャケを出し入れして暫しの間遊べる仕組み)

新曲8曲に過去3枚のアルバムの未発表曲(選に漏れたアウト・テークと言うべきか?)7曲を加えた計15曲からなるLed Zeppelin初の2枚組アルバムで基本的メタリックなハード・ロックをベースにバラエティーに富んだ内容で聴き応え抜群。

(アトランティック・レーベルとの直接の契約が切れて自身のレーベル、スワン・ソングからの第一弾Death!)

英語の歌詞をストレートに聴き取ることは出来ないけれど、彼らの熱い演奏 楽しもうではありませんか。

ジョンの唸るベース、ロバートのパワフルなボーカル、お馴染みジョンのヘビーなドラムスにジミーの切れ味鋭いソロ・ギター。

コレだけでおかず無しにご飯3杯いける。

今年もよろしく!

 

ちょっと、そこの貴方! 去年アップした記事を手抜きの如く使い回してるじゃないの!

イャ〜、Led Zeppelinもアウト・テーク7曲使ってるし、使えるものはこの際再利用する省エネ・ブログってことでご理解を…

文才が足りないのは承知の上、敢えて一言。

いつ終了してもおかしく無いヘボ・ブログに対して、Led Zeppelinは永遠不滅であります!

コレで何とかお許しを。