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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Buffalo Springfieldの解散

2022年06月10日 | West Coast Rock

1967年の前作、Buffalo Springfield Againの出来が良かったものの、ベーシストのブルース・パーマーがドラッグの使用で逮捕されバンドから脱退。代わりにジム・メッシーナが加入も、バンド全体にドラッグが蔓延していたことからほぼメンバー全員が逮捕されバンドは解散することに。

ただレコード会社との契約上のレコード制作義務が残っていたため、過去未発表音源やメンバー個々の音源をかき集めてジム・メッシーナの手によるプロデュースで3作目かつ最終アルバムとなるLast Time Aroundがなんとか完成し、翌年の発売に漕ぎ着けた。

ただ寄せ集めによる編集アルバムみたいな形なのでバンドの一体感はやや感じられないかも知れないが、それぞれの曲は味わいがあって中々よろしいのでは?

活動時期は2年ちょっとと短かく実力を出しきれずにドラッグ禍による解散だったが、そこからアメリカのウエスト・コースト・サウンドを代表する2大バンド、CS&NとPocoが誕生したのは彼らの個々の実力からするとそれは必然的だったと思う。

おっと、ヤングさんのソロ活動も忘れてはいけない。

(何故かヤングさんのみソッポを向いて、しかもそこで板もキレイに割れている。ワシ、ソロ活動するけんね!って意志がしっかり読み取れる)

冒頭のヤングさん作、On The Way Homeのモータウンチックなアレンジには度肝を抜かれる。歌っているのはリッチー・フューレイだが...

正調ヤング節を聴きたければ、CSN&Yのライブ盤、4 Way Streetsに収録されたアゴギ・バージョンがおすすめ。


癒しのプログレ

2022年06月09日 | PROG ROCK

ルネッサンスというプログレ・バンドが英国にある。つい最近結成50周年ツアーなんてやっていたので、非常に息の長いバンドである。

元々ルネッサンスは1969年、ヤードバーズのメンバーだったキース・レルフとジム・マッカーシーが中心となり、キースの妹ジェーンや後にストローブスに加わるジョン・ホーケンらによって結成されたバンドで、ヤードバーズの路線とは全く異なるフォーク・ロックにクラッシックがかぶさったプログレ系バンドだった。

デビュー・アルバムは創設メンバーで録音されたが、その後キースらが抜けてバンドが分裂状態になり外部のミュージシャンを入れてなんとかセカンド・アルバムを完成させたものの、1972年の3枚目のアルバム、Prologueではメンバー総入れ替えで第2期ルネッサンスとしてスタート。

本日はその第2期ルネッサンスのアルバム、Prologueでも。

ジャケのデザインはヒプノシスによるもの。これは一体何を意味するのやら。浮遊する未来の海上都市?

攻撃的なシンセやメロトロンが飛び交ういかにもプログレって感じではなく、結構抑えめで叙情的な味付けのサウンドで、ボーカルの紅一点、アニー・ハズラムの透き通った癒しの歌唱がバンドの売りですかね。

Kievなんてタイトルの曲もあって、これを聴いていると早く戦争終わって欲しいと願うばかりである。


人生はターンの連続

2022年06月08日 | West Coast Rock

今日はバーズの1965年のセカンド・アルバム、Turn! Turn! Turn!でも。

前作の延長線上のアルバムであるが、新米メンバーの演奏力も上がって前作の様な外部ミュージシャンの起用も無くなり、グループとしてまとまってきたのではないか…

と思いきや、中心メンバーのジーン・クラークが次のアルバムの完成を待たずにバンドから脱退。

人気が出てきたことでライブ・ツアーが行われるが、ジーンが大の飛行機嫌いで飛べないバードはバーズじゃないって事で脱退。それ以外にもジーン作の曲のアルバムに締める割合が多くなりそれに従って収入格差が生じ、それがバンド内での軋轢を生んだって事も脱退の原因だとか…

ビートルズやストーンズの対抗馬になり得るって囁かれていた矢先だったのに…

Turn! Turn! Turn!(To Everything There Is A Season)の如くバーズもターニング・ポイント迎えることに。

まあ物事ずっと同じ様には続かない、いつかどこかでターンが待っているって事ですな。

1965年のバーズ

アセイラム・レコードのデビッド・ゲフィンの呼びかけによる1973年のオリジナル・メンバーでのリユニオン。

風貌が変わったのは、それぞれがターンしたってことね。


ロックばかりじゃなかったあの頃

2022年06月07日 | JAZZ・FUSION

70年代の半ば頃になるとそれまで私の中では天下をとっていたハード・ロックやプログレ・ロックに以前より引かれるものがあまり感じられなくなった。ちょうどその頃このアルバムが登場。

それがジム・ホールの1975年のアルバム、Concierto。

自身で買ったのではなく、当時私の兄弟が友人から借りてきたレコードを聴かせてもらったのだ。

ジム・ホールのリーダー・アルバムとしてCTIレーベルから出たアルバムで、レコードのサイドー2にアランフェス協奏曲が1曲収められてあった。

それまでジャズなど見向きもしないでハード・プログレ一辺倒で聴いてきた自分にとってはこんな世界もあったのかと結構新鮮に感じた。

これを機にジョージ・ベンソンやデオダートあたりのフュージョン系も聴いていくきっかけになった記念すべきアルバムだったといえる。

またそれ迄全く知らなかったポール・デズモンド、チェット・ベイカー、ロン・カーターにスティーブ・ガッドらバックを固める著名ミュージシャンによる出しゃばらないジェントルな演奏に心地よさを感じたものだ。


2年後にお会いしましょう

2022年06月06日 | AMERICAN ROCK/POPS

ついこの間エルビスの自伝的映画が間も無く公開されるって話を耳にしネットで検索。

宣伝のトレイラー見るとある公演でピンクのジャケットを着たプレスリーが登場しそこで爆発的な人気を得てメンフィスからアメリカ全土にその人気が飛び火していく雰囲気が描かれていた。

1954年マイナーのサン・レコードからデビューし、その実力をパーカー大佐から認められ翌年エージェント契約を結び、1956年RCA レーベルからメジャー・デビューを果たしアルバムは全米1位となる。

今回パーカー大佐役にはトム・ハンクスが扮するみたいで、今回映画で彼がどの様にパーカー大佐を演じるのか興味深い。

ちなみに我が家にエルビスがやってきたのは1970年のThat’s The Way It Is(エルビス・オン・ステージ)で、彼の初期のヒット曲、Blue Suede ShoesやHeartbreak Hotelも知ってはいたが当時ビートルズ末期世代の私としたらそれほど興味はなかった様な…

ただ彼の活躍が無ければその後のアメリカでのロックン・ロールやR&Bの進化は望むべくもなく、その影響を受けたBritish Invasionなんて存在しなかったかも…

てな訳で、今からエルビスのデビュー・アルバムでも聴いて映画公開前の予習でもしてみようではないか。

やっぱり初期の頃はイキイキして歌もうまいね。

博士:それじゃ君、来月公開の前売り券でも買っておいてくれたまえ。

助手:あの~ 言いにくいんですけど、今月月末に市町村税と健康保険代、それにクレカの決済なんかも支払わなければならないので金欠です! 私に黙ってクレカで結構レコード買ってるじゃないですか。

博士:なぬ~! お金ないの?

助手:出来ればザ・バンドやエルトンの自伝映画のように、アマゾンのプライムで見れるまで持ってもらえれば…

博士:それではエルビスの映画は2年後にてなことで…


かって僕らは兄弟だった

2022年06月04日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

昨日アマゾンのプライム・ビデオのサイトでThe BandのOnce Were Borthersを発見。

エグゼクティブ・プロデューサーにマーティン・スコセッシやロン・ハワードら映像界の大物が並ぶ2020年製作のThe Band自伝的作品で中々見応えがあった。

ただこの作品ロビーの視点から制作されたもので、5人のメンバーのうち3人は既に鬼籍に、さらにガースこの映画についての発言が無かったのが残念。

多分バンド・メンバーによるドラッグ摂取がバンド崩壊の引き金になった事など概ね事実を描いていたと思えるも、他のメンバーからの解散に至った当時の発言なんかも盛り込めばよりバランスが取れた作品になったのでは…

兄弟のような存在だったメンバーが兄弟のようで無くなっていくのをみるのは悲しいことだが、最後の打ち上げ花火、ラスト・ワルツを催せた事で何とか帳尻が合わせられたと思う。

それにしても、ラスト・ワルツに出演したロニー・ホーキンスもまさか自身のバック・バンドだったThe Hawksと共に自身が世界のロック・スター達に囲まれて大団円を迎えるとは感慨深かったのではないかと….

なにしろロニーに乞われてロビーが若干16歳で単身でアメリカのディープ・サウスに乗り込まなければThe Bandは存在しなかったからね。

改めて彼らの1968年のデビュー・アルバム、Music From Big Pinkを聴いてみる。

当時から名盤と言われたこのアルバムを初めて聴いた時、1曲目のくら〜いイメージのTear Ofg Rageを聴いてなんて地味なアルバムかと...

あれから50数年、この映画のおかげでこのアルバムがさらに味わい深く感じられるように。

博士:オイラもこれでようやく大人になったって事。

通りすがりの人:大人ってよりはもうオジンでっせ!

兄弟だけでなくファミリー集合!


ちょっとポップ寄りになったかな?

2022年06月03日 | AMERICAN ROCK/POPS

ボン・ジョビのニュー・アルバム、Crushが前作、These Daysから5年ぶりのスタジオ・アルバムとして、Crushが2000年に登場。

5年のブランクを感じさせないと言うか、さらにアップ・テンポの曲の投入により新たなファンを獲得したのでは…

やっぱり何と言ってもミュージック・ビデオを含めた1曲目のIt’s My Lifeのインパクトが大でしたかね。


ソウル・ミュージックに少々接近

2022年06月02日 | SSW

ライナーによるとキャロル・キングは当時黒人シンガー、ダニー・ハザウェイに心酔していたとのことで、1973年の5作目のこのアルバム、Fantasyはアレンジは結構ソウル・ミュージックよりかな?

バックを務めるギターのデヴッド・T・ウォーカーやドラムスのハービー・メーソンらの演奏は軽快で心地よい。

前々作のお化けアルバム、Tapestryのような大成功は収められなかったが、その事がこのアルバムの価値を低くすることには決してならないと思う。