1967年の前作、Buffalo Springfield Againの出来が良かったものの、ベーシストのブルース・パーマーがドラッグの使用で逮捕されバンドから脱退。代わりにジム・メッシーナが加入も、バンド全体にドラッグが蔓延していたことからほぼメンバー全員が逮捕されバンドは解散することに。
ただレコード会社との契約上のレコード制作義務が残っていたため、過去未発表音源やメンバー個々の音源をかき集めてジム・メッシーナの手によるプロデュースで3作目かつ最終アルバムとなるLast Time Aroundがなんとか完成し、翌年の発売に漕ぎ着けた。
ただ寄せ集めによる編集アルバムみたいな形なのでバンドの一体感はやや感じられないかも知れないが、それぞれの曲は味わいがあって中々よろしいのでは?
活動時期は2年ちょっとと短かく実力を出しきれずにドラッグ禍による解散だったが、そこからアメリカのウエスト・コースト・サウンドを代表する2大バンド、CS&NとPocoが誕生したのは彼らの個々の実力からするとそれは必然的だったと思う。
おっと、ヤングさんのソロ活動も忘れてはいけない。
(何故かヤングさんのみソッポを向いて、しかもそこで板もキレイに割れている。ワシ、ソロ活動するけんね!って意志がしっかり読み取れる)
冒頭のヤングさん作、On The Way Homeのモータウンチックなアレンジには度肝を抜かれる。歌っているのはリッチー・フューレイだが...
正調ヤング節を聴きたければ、CSN&Yのライブ盤、4 Way Streetsに収録されたアゴギ・バージョンがおすすめ。