澄んで冷たい空の青
冷たい北からの風が齎す染みを剥ぎ取った空の青美しい人冬美人。美しい冴えた表情は冷たく「ふん!」そう言って私をあしらう冷たい風、空は澄んだ顔しているけれど、その顔は厳しく...
落日
雪のない町の空に広がる薄青の冷たい空、
でも、初冬の空は北からの寒気によって目まぐるしく変化して、直ぐに表情が曇って時には哀しい空色をみせる。
晴れ、降り注ぐ陽射しは弱々しく、小春日和も段々少なくなり、太陽の領域を蝕むように白と黒の個体が、互いに絡み合い、縺れ、乱れ、離れ、青空が蔭る、
その陰りが齎す気温の低下、影の中に潜む寒さ、その寒さが周りを巻き込みながら拡がっていく夕暮れ、今日も太陽の陰りが早い。
消滅
落ち
陽の沈みは早く
夕暮れが齎す冷気は意外と寒く
体が防御と抵抗へ動く
カップに満たされた温もり
その冷めは早く
暖めた温もりを抱きしめることなく
温もりが体から抜け落ちていく
焚き火跡の温もり
再び燻ぶることなく
途絶える。
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