谷間の百合

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予告、昨日は今日の日曜は雨そう告げていた。
それなら出かけないと・・・そう思っていたが朝の空を見上げたら少し躊躇いが出て、
なんとなくぼんやり一日を過ごした私、
その予告通り日曜の朝は雨。
今は激しく降っていないが朝方にはかなり降ったのであろうか路面はかなり濡れ、
萌黄始めた樹の一葉、深みを増した草花、大輪の平戸、桜に代わってもう躑躅が咲く頃になって、初夏の訪れが近いことをこの霧雨の中で感じる。

今日は4月にさようならした皐月の初日、なんとなく重い一ページをめくる。
鈴蘭

いま真綿の花が咲いて
とても美しい鈴蘭
手に取り
口に含み
毒を秘めた私を貪るものはいない
・・・
私
眺めるだけの花

姿
・・・
深い緑
清楚な花びら
紅い実がなる前に花を摘み花束を作り
愛するあなたに届けたい

初夏の花それが私。