窓から

窓を通して外を見る
今日のこの空、晴れていると言うか曇っていると言うか判断に苦しむ天気。
一口に冬空と言ってしまえばそれですべての答えが出る今日の空、高層雲の広がりの中心は煤色になって重たく、縁は明るい乳白色になって、こぼれてくる陽射しを浴び、暖かいミルク色の綺麗な美を魅せている。
風はかなりの力強さで吹いているのか、垣根となっている常緑の類の木の葉などを揺さぶり余計寒さを演出している風。
風に操られる雲、その隙間を掻い潜って差し込む陽射し、阻止を図る雲。
窓から見る今日の空は冬の演出者が仕掛ける楽しい冬空、でも、風景は寒々として寒い。

窓から

窓から見える今日の一コマ
冬の表情（かお）

その顔は冷たく慈悲がない
風は温もりを奪い
主役の雲が空全体を蔽い　
太陽の陽射しを阻み
嘲笑う

その力に陰りが有るのか
太陽に屈し
陽射しを受け入れ
風は敗れ
止まる

この安息タイムが生じる一コマ
冬の息の短さを感じる

そう春は近い。

寒空に　楔打ち込む　陽射しかな