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四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

初雪

2008-12-26 | Weblog
微量の雪。

今日の空の目覚め、機嫌悪く最悪。
太陽が布団から抜け出そうと顔を擡げても、迷いこんだ雪雲が直に待ったをかけ、
「駄目・・」そう言って太陽を雲と風で抑えている。
空の暗雲からこぼれる天使の涙、風のなかで舞ながらヒラ・・と落ちて来る。
私が素手の手のひらで受けると、哀しそうな目で私を見つめ、
灯のような私の温もりで、哀しそうに融けていく初雪。
初めての出会い今年最後の一期一会、待ちわびたように北から飛んで来て、
止まり木を見付け嬉しかったのか、私が手のヒラを差し出すと、
直に止まって「ね!綺麗でしょう、冷たいでしょう」
そんな表情をみせた一片の初雪

雪の朝。

暗いな・・・重いな・・・
そんな表情をみせる朝が目覚める
この暗さ・・・重さ・・・
空から感じるこの威圧感
全て雪雲のせい
目覚め前に降ったのか
初雪がうっすらと屋根に生きている
朽葉に残る雪に触れると冷たく
落ちて間もない感じがする
初雪か・・・
そう言いながら手でかき集め
小さな塊にして頬に当てる
冷たい
この感触こそ雪そのもの

朽葉に積もる
表面の雪を集め軽く握る
キュ・・・小さな悲鳴をあげて 
私の微かな温もりのなかで儚い旅を終える一片の塊
幼子の雪は初心で冷たさも軟らかく
直ぐに融けて手のひらから一滴となってこぼれる
悲しい・・・
街に迷い込んだ初雪だから直ぐに消えてしまう
生きているのは私が目覚める数時間前
会って直にさよならしてしまう
もう少し・・
そう思うけど
雪は静かに日の出と供に旅たつ。

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