
冬の朝の目覚めは遅く、そこに来て北からの雪雲が千切れるように冷えた空を越えて来るから、余計に朝の夜明けは遅く、暗い。
時折舞う雪も地に着くと同時に消えていく淡雪、哀しいね・・・
それは儚い兵どものなれの果てか?それとも戦いに敗れた残党の行く末か、
パラ・・落ちるように降る雪に私の末裔を重ね、夜明け前の歩く人の少ない街の表情を眺めながら、今日も同じ顔、形か・・・呟く。
合いも変わらず陽射しが遅いと言うか、封じ込められているな、そう思う朝のひとコマ。
朝の顔

暗
・・・
解れるのは6時過ぎ
空には彩色された雲が微妙に絡み合い
町は重たい雰囲気に包まれ
空気は淀み街路は腐った水に満たされて
全体が重く
暗い
冷たい
明
・・・
バランスが崩れるのは7時
吐く息で拭っても・・直ぐに消され
洗えきれない表情がそこに
流れは止まり
朝の町からうまみは消えて淀み
底に沈む
朝は今日も同じ表情をみせる。

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