
今日は雨の二日目、
自然のサイクルとわかっていても、つい考え込んでしまう雨の一日。
出鼻を挫くような激しい雨でない分まだましか、そう思って空を見上げるけれど、
亀裂が走りそうにもない一枚の塗り壁の空だ。
この分なら明日も雨だろう・・・
ああ・・・深い溜息が漏れる。
東菊

雨か・・・
その雨のなかで穏やかに咲いている
野辺の一花
都忘れ
順徳帝が流刑の地で京の都を偲び
花に付けた名前が都忘れ
花の紫は京の都を代表する美しい色
忘れられない一色
そのせいか
この雨
この空の下で
都忘れが哀しく見える
一花の美しい紫に古の京を偲び
野春菊がみせる穏やかな表情にしばし時を止め
ひと時の憩いに浸る。

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