末尾

６月の最後は晴れ
朝の躊躇いがいまの私に悔いを生んでいる

これならいけたのでは・・・
そう思う私
末尾、
今日で半年が過ぎたか、そんなこと一々考える人はいない。
思い巡らすのは、世ほどの暇人か、時間が押し迫っている族かどちらかだろう、そのうちのひとりが私かも知れない。
そう思ういながらいつも一日のページをめくっている。
その一日に訪れる変化など在りはしないのに、分かっていながら毎日の現実を消そうとしないで先の変化に期待する私。
変化など無理、毎日なんて単調で退屈なもの、それが分かっているのに、季節に咲く花のように淡い期待をする私。
私

梅雨の頃
紫の小花を沢山咲かせるアガバンサス
どう
今日の私可愛いでしょう
そう言っているアフリカリリー

紫陽花に先を越されて
私の咲く頃は誰も振り向いてくれない
背丈が在り小花も沢山咲いて
ブーケにしているのに
・・・
地味かしら私

花
淡い紫の花色
雨期にも乾期にも映えるのに
私の美
誰も相手にしてくれない

この知的な装い
冷たく映るのかな・・・
ひとり考えながら梅雨空に遊ぶ私。