去るひと
街に秋が来た・・と告げながら
中秋のなかで鳴きを静めるツクツクボウシ
彼等は不思議場もので
出番と去りを予感で感じるのか
季のなかでRhythmを奏でながら
演奏を終えていく秋蝉
その去りになぜか哀しさを感じない。
去る秋蝉
秋蝉のツクツクボウシは羽化したばかりの時は透き通るような薄緑がとてもきれいな蝉で、秋を感知し謳歌しながら寂しい表情をみせることなく去っていくひと。
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私の目覚め
一日を終えて眠り
眠りが不完全燃焼のまま
早く起きろとAlarmに起こされ
目覚め
意識朦朧のなかで止めても
覚めは虚ろで
覚めに時を要する
遅くなったいまの私の目覚めのReset。
朝のChangeが遅くなった
いまの私の目覚め。
目覚め
いつもなら時間を跳ね返す目覚めも、いまではその時間にしがみつくようになった私の朝の目覚め。
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咲く野花
秋の野花で彼岸花以外は地味で
花も小さく控えめ
林縁の山道で人知れず咲いて
秋の訪れを告白し
咲を終えていく秋の野花
その野花に秋をみて
先に待つ樹木の染まりを夢見て
童と戯れる秋の一日。
秋の野花
秋の訪れを告げる小さな野花たちの咲が、居残る夏の暑さに阻まれ、季節が秋に進んでも灯りを点す気配はなく未だ転寝している九月の終り。
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わたしのであい
私が生を受け
終りに至るまでの間で出会う
出会いは
一期一会であり
私にはであいとわかれの繰り返し
それはうれしい反面楽しく
喜怒哀楽を生み
そのであいのなかで私を崩していく。
出会い
私のであいはこの一期一会から始まり 容を崩してそのであいを終える。
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求める一輪
夏の終りに咲く一日花に思う
遠き夏の淡い想いで
それは儚く終わった
私の一夏の出会いと別れ
いま夏彩の残るなかで咲く
淑やかな花彩に想い出を重ね
萎む瞳から生まれる一涙が
冬彩となって街に映える枯芙蓉。
芙蓉の花
アオイ科の芙蓉が我が町で咲くのが八月の終りから九月の始め、花彩は柔らかでピンクと白、朝咲いて夕には萎む一日花。
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