笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

忙中閑あり 「カサノバ」

2006年07月07日 23時40分19秒 | 映画
W杯観戦が中休みの本日(笑)、「カサノバ」を観てまいりました。
上映館が少ない上に来週でオシマイ、と聞き急遽仕事帰りにGO! 地元藤沢の映画館は金曜日がレディスデーということもあり、混みを覚悟で行ったのですが、笑えるくらいガラガラです。(笑いました…)

この映画、主役自身が「ポップコーンムービー」と言うように、超豪華な脱力系大活劇ラブコメディなのですよ。
しかも実力のある役者たちが、もう楽しんで楽しんで作りました~、というくらい隅々まで行き届いたゴージャスな映画!
ところが、なにを勘違いしたのか、プロモーターの描くこの作品のイメージがこれ。君たちはお子様か、と言いたい。何ですか「恋愛至上主義」って(笑)
しょーもない国内公式サイトはこちら
ポスターを見た私の知り合いの第一声。「なんか怪しいプレイボーイの、いやらしい映画じゃないの?」。。。

主役のカサノバはヒース・レジャー。ヒールの枢機卿役がジェレミー・アイアンズ。 悩める青年と中年を演じさせたら超一流の二人が、「こんなに楽しんでお金もらっちゃっていいんですか~?」と言ったに決まってる、というくらいリラックスして演じています。
特にヒース・レジャーは、この年のほぼ同じ時期にゲイ・カウボーイの超シリアス映画を撮っていたはずだから、状況が天と地ほど違っていたことでしょう(笑)
俳優のリラックス度で言えば「ギャラクシー・クエスト」に匹敵するところでしょうか。。

主人公を囲むキャラクターもいいです。特にパブリッツィオ。私の中では、登場した時と物語のラストではその好感度が180度変わっていたくらいでしたから。カサノバよりある意味魅力的なキャラかもしれません。
ラストはもちろんハッピーエンド。 疲れた頭へのスッキリ効果バツグンの作品でした。
それにしても、当時の貴族たちがかぶるかつら、ヒース、ぜんぜん似合ってませんでした(笑)

カサノバのオフィシャルサイトはこちら。 (ムービークリップがいっぱいです♪)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神がかりジダン フランス-ポルトガル戦

2006年07月06日 22時47分52秒 | 2006年ワールドカップ
ここまで強かった。デコが参加して更に強くなっているはず。。という緩みでもあったのでしょうか。いやいや決してそんなハズがない。
ポルトガルを応援していた私としては、なんともかんとも納得のいかない試合でした。あ~。。
先制され、得点を追う立場になってからがいけません。必要もないファウルプレー(シミュレーションというのだそうです)の連発で、技術レベル以前の「格」で、完全にフランスに引けを取ってしまっていました。
正直、後半戦のポルトガルは観ていて「痛かった」です(涙)。
仮にも彼らはプロ中のプロ。なのにどうしてあんなにもことごとく内側から壊れてしまったのでしょう。(私にとって)今までで一番良くない試合運びでした。

フィーゴのヘディングも本当に惜しかった。あのヘディングがもし決まっていたら、ポルトガルの怒涛の攻めが始まったかもしれない。。などと徹夜明けの電車の中で考えていました。
でもこれがW杯の「経験値の差」のようなものなのでしょうね。 例えば、頂上とどん底を4年ごとに繰り返して、十数年に一度優勝できるかできないかの戦いに参加する。 誰もが「自分の代で成し遂げたい」と思いながら歴史の絨毯の下に消えていくW杯。
プレーヤーの技術力やチームの戦術だけではない「力」が、W杯には確実に働いているようです。

それを引き寄せるのは、W杯に参加していくことにより、個人やチームに積み上がる「見得ざる叡智」のようなものでしょうか。
どのように強くなればいいのか、どのように弱さを克服すればいいのか。。
つまりW杯は「とにかく参加することに意義がある」と。
その「見得ざる叡智」の体現者が、今回のジダンなのでしょうか?

う~む、妙に哲学的になってきたな~(笑)なにしろ寝てないし。

画像はポルトガルの若い衆が束になっても勝てなかったジダンと、試合終了後、笑顔でその勝利を祝福したフィーゴ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戸締りがっちり、攻めと奪いは速攻で イタリア-ドイツ戦

2006年07月05日 15時32分05秒 | 2006年ワールドカップ
W杯もいよいよあと4試合(準決勝、決勝、3位決定戦)です。
ここまで来ると、試合の間に休みがあるので、選手同様付き合う側も万全の体調で観戦できます(笑)

4年に1度のこのお祭りをそれなりにきちんと観戦できる機会は、時差や仕事の関係などでなかなかあるものではありません。
でもW杯の試合はその後、何十年も語られる歴史になるわけですから、観戦するひとりひとりが歴史の生き証人になれるわけです。
中田英寿の最後のW杯を観たファンが、もし数十年後に知り合った誰かに、「2006年W杯の中田を観た」と言えば、同じ時間を共有した経験を持つ相手なら、それがたとえ初対面でも「仲間」としてすぐに打ち解けることだって可能かもしれません。

さて、決勝戦進出を決めたイタリアです。
「24年ぶりの決勝進出!」というアナウンサーの声を聞いて、「スペイン大会だよね~」と反応できる自分がいたりします(笑)
私の初W杯観戦がこのスペイン大会でしたから。
当時のイタリアにはパウロ・ロッシというFW(?)がいて、ハットトリックでイタリアを決勝戦進出だったか優勝だったかに導いたように記憶しています。
「FW(?)」と書いたのは、このロッシがいまどきのFWってイメージじゃないから。 むしろ「ラッキーボーイ」。雰囲気もヒョロっとした可愛い男の子って感じで。
「イタリアからパスが出ました!。 ゴール前には…。。。またロッシがいます!」って感じで、「なぜかそこに、ロッシがいる」状態でした。ちなみにその当時のイタリアでさえ、(後で調べたところ)44年ぶりの優勝だったわけですね。

画像は、決勝進出にダメ押しの一点を挙げた、デルピエロ。
イタリアは何度か勝利の女神に肘鉄を食らってましたが、最後の最後には粘り勝ち「口説き落としたぜ」って感じでした(笑)
それにしても、イタリアのメンバー交代のタイミングには思わず唸りましたね~。。。

1982年スペイン大会関連記事はこちら と こちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

背番号10は重かった? フランス-ブラジル戦

2006年07月03日 23時16分17秒 | 2006年ワールドカップ
私は熱狂的なサッカーファンでも論者でもないので、バルセロナでロナウジーニョがどれだけ活躍しているプレーヤーかはわかりません。ただ、W杯前にNHKの特番で見た彼のボールさばきには、正直「これ見たいわ~」と思いました。なので「今回ブラジル戦は全部観るよ~」と決めたのも、「タイガーウッズのプレーやイチローのプレーなら観たい」の延長で、「ロナウジーニョのスーパープレーが観たかった」のが理由です。

で、くだんの番組の中で、今回のW杯で背番号10を付ける気持ちについて、「ブラジルチームの背番号10は特別なものだから、とても光栄だし、恥じないプレーをしたい」と静かな表情で語る彼の様子を見て、ん?、と思ってしまったのですよ。
背番号10は、ペレやジーコといったブラジルサッカーの英雄たちの背番号で、それを付けてプレーすることはかの国では特別中の特別なのだそうです。

結果的に、ブラジルは負けてしまったのですが、普段のプレーを観ていない私でさえロナウジーニョは全然「冴えて」なかったように感じました。パス回しのうまいごく普通のブラジルの選手。。。。
もちろん徹底したマークに合い、思うようなプレーをさせてもらえなかったのも事実ですけれど。

背番号について言えば、彼もプロですから若干のプレッシャーはあったにしろそれが不振の理由ではないと思うのですね。
ここからは、あくまでも私の想像&憶測なのですが、ひょっとしたら、彼は魔術師と言われたこれまでの「自分のための自分らしいプレー」を、「ブラジルチームのための、チームに貢献するためのプレー」に変えてしまったのではないでしょうか(うまく言えないのですが)。。。。
自分のための楽しいサッカーをしたい、そう言っていた彼のプレーがブラジルの10番、という「呪縛(?)」に消されてしまったように感じました。 これが「ブラジルの10番」のプレッシャー?
自分のプレースタイルを見せつけながら、チームを勝利に導くカリスマ性。ブラジルの10番に求められるのは、これなのか~と。
テレビで見た、真面目で素直で優しそうな若いロナウジーニョには、ひょっとしてまだ10番は早かったのかもしれません。

あるいは、ここまで比較的に楽な戦いをしてきたブラジルに、僅かな気の緩みがあったのかもしれませんね。
対してフランスのジダンはこのW杯で引退です。ここまでの自分の人生の全てをかけてプレーしています。
ブラジルがそれに気づいたのは前半終了間際になってからでしょうか。後半本気を出したものの、結局人間ジダンの意地に負けた、という印象を受けました。ジダンもフランスの10番でした。

次回のW杯ではロナウジーニョも30歳。
更なる実力と人間の幅を持ったブラジルの10番で帰って来ることと信じてるからね~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PK戦は心臓によくない イングランド-ポルトガル戦

2006年07月02日 22時29分43秒 | 2006年ワールドカップ
昨夜のドイツ-アルゼンチン戦の時も思ったのですが、PK戦ってまるで「ちゃぶ台返し」なルールですよ、ホント(涙)。
応援していたのがアルゼンチンだったこともあるのですが。

実力が互角だから決着がつかないわけで、本当はどちらが次の試合に出ても不思議じゃないわけですよね。。
PK戦って、「あとは、運を天に任せよう」と半分は実力とは別次元で勝負しましょうね、なルールだと思うのですね。
まあ、PK戦がヤならそれまでの時間に得点取ればいいでしょ、と言われればオシマイなのですけれど、正直、延長を戦った後のPKじゃ名選手といえどもシュートの精度が怪しくなる場合だってあると思うのです。
じゃあ何で決めますか? と聞かれてもボールとゴールしかないスポーツですから、サッカーは。PK戦なんでしょうね、やっぱり。

残念ながら負けたイングランドですが、ベッカムと交代した19番君(アーロン・レノン)、背番号と同じ19歳だそうで、こういう大舞台での選手の使い方はさすがだな~と思います。今回怪我で出番がなかったオーウェンもたしか19歳くらいでW杯に出てたはずで、それがきっかけで注目が集まったように記憶しています。
19番君もオーウェンと同じように小柄な選手ですが、4年後のW杯が楽しみな動き方をしてました。イングランドの試合スタイルは私的にはあんまり面白いとは感じないのですが、こういう、選手の「お披露目手法」がこのチームの面白さなんですよね~。売り方を心得ているというか(笑) 

そしてPK戦をキーパーの活躍で辛くも勝ち抜けたポルトガルですが、次回は今回欠場だった選手も復活します!
(なんかいつの間にかポルトガルを応援している私(笑)) で、お願いですが、今後は私の心臓のためにも、くれぐれもPK戦になる前に試合を決めてくださいませ。次の相手は初顔合わせのフランスです。キックオフは6日午前4:00(やれやれ…)

今回の画像は、ほとんど活躍がないまま退場したベッカムです。
日本-ブラジル戦の後、アドリアーノが中田に言ったという言葉を送りましょう。
「サッカーは人生のようなもの、いい時もあれば悪い時もある」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ベッカムに恋して」-ただ今読走中

2006年07月01日 03時16分23秒 | 映画&読書&音楽
映画のscreenplayは探せば結構あるもので、台詞のお手ごろ感もあり、さっそく「ベッカムに恋して」をAmazonで注文してみました。
ちょっと目を引いたのが、冒頭の「A Note on the Language」のくだり。
要約すると、この小説には今日の英国の若者が言うようなSlangや表現が使われていて、それがもとでこの映画がPG-13に指定されたのだとか。なのでそれらの言葉は他人に対して使うと、不快に思われるので使うべきではありません、と。
それらの言葉には以下
slang offensive (不快)
slang extremely offensive (非常に不快)
slang taboo (禁句)
slang vulgar (品のない)

というマークを付けました。 だそうなのです。
「言葉」が映画の年齢制限に関係するなんて、日本とえらく違うんだな~と思います。
でも確かに最初の数ページから「ノータリン」だの「アイツはサイテー」みたいな台詞多いから(笑)
汚い言葉はできるだけ子供には聞かせたくないし、使わせたくないですしね。そのあたりが「大人の責任」として徹底しているのですね。日本語の「貴様」とか「テメエ」なんて言葉もよく考えれば子供には聞かせたくない言葉です。(”貴様”は時代によって使われ方が変化した言葉だと思うのですが…)

で、この本自体は100ページ程度の読み物なのですが、各ページの下に用語の対訳(英語)が付いていて、まるで英語の教本を読んでいる気分なのです。もちろん映画の字幕が記憶にあるし、大いなる斜め読みなのですが(笑)
私程度の英語力のヒトにも、かなり読みやすいです。

それにしてもつくづく、言葉の意味は一つや二つじゃないのね~と思いましたね。
「ゴージャス(gorgeous)」って「豪華・豪勢」って意味じゃなくてgood-looking、つまりイケメン(?)って意味でも使うなんて全然知りませんでしたよ。だいたい私が英語を習った時代に「イケメン」なんて言葉なかったし、ましてや受験英語に「二人のゴージャスなオトコがいた」なんてセンテンスが出てくるはずもないですしね~(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする