タキさんの押しつけ映画評・6
☆アメイジングスパイダーマン
いやはや、10年前のサム・ライミバージョンが「滓」に見えます(実際、カスでしたけどね アハッ) 以前有った映画シリーズをリセットして新たに作り直すのをリメイクと区別してリブート(再起動)とか申しますが、別にそんなことはどうでもよろし。
今回、3Dを見るつもりやったんですが、時間の関係で2Dになりました。結果、大正解。スパイダーマンが飛び回るシーンが3Dにうってつけだと思ったのですが、画面を見る限りそう効果的なシーンは有りませんでした。3Dはきれいさっぱり無かった事にしましょう。
画像が良く出来ているのは当然として、今作はストーリーとキャスティングが抜群です。前シリーズに比べ、今作は初期スパイダーマン原作を充分にリスペクトしており、これこそが原作ファンが本当に見たかったスパイダーマンだと断言出来ます。サム・ライミバージョンを見た時に「なんでこんな半端な話にしてしまう?」と不思議に思ったり、フラストレーションが生じたものですが、今回は大丈夫でした。大体が前シリーズのパンフレットには、その辺の話は皆無(そらそうやろね)でした。
なら、原作を知らないと楽しめないのかっちゅうとそんな事はゴザンセン。そこいらはストーリーが上手いのと、キャストの格が違います。見事なものでございます。これ以上は止めときます、華丸オススメ!
バットマンが「私と公の間で悩めるヒーロー」だとすれば、スパイダーマンは「極私的な悩み」の中にいます。その分、スケールの小ささが指摘されたりするのですが、ここで発揮されるのが役者の上手さ、キャラクターの掘り下げと抜群の演技力でリアルワールドを構築しています。
唯一不満をぶち上げるとすれば、スパイダーマン以外に怪物が目視されているのに、スパイダーマンだけが警察の捕捉目標となる事で、これは原作の設定と同じですが、50年前の原作発表時はそれで良くとも、現在では不自然です。その点バットマンには物語の中に理由が組み込んであるので、まんま受け入れれば良いのですがスパイダーマンにはそれが納得できる工夫がいります。ところが、無いんですなぁ本作には…ここまで作っておいて、なんでこの点だけマヌケなんでしょうねぇ?
☆臨場
どうか最後まで一気に見ていただきたい。ラスト1/3くらいから納得の作品になります。導入部はまぁったくアキマヘン、どないもナリマヘン。実際見ていて「なんでこんなん作ったん?」と?マークが10個程、私の頭上を飛び回っておりました。
冒頭の殺人現場、リアルの対局にある…っちゅうかまるっきりのウ・ソ…ようまあこんなヒドいシーンが取れたもんで、恐らくは現実に同じシチュエーションの事件が有ったから配慮したのかもしれないが、それはこの映画の意味を半減させる事になる。殺人・事故・災害…実際に遭遇した人々には忘れ去りたい事実である。しかし、映画がそれに配慮してリアルに撮らないならば、その映画は存在の意味が無くなる。悪趣味にそっくり同じに設定する事もないが、見ていて嘘っぱちにしか見えない映画で何が表現できるというのか?
しかも、本作はテレビシリーズを見ていないと魅力が半減する。シリーズのお約束が判っていないと充分に楽しめない。キャラクターのアクがあまりにも強い為、映画で初めて見ると面食らう。それにしても松下由樹と平山浩行の下手くそ加減は呆然とする。高嶋政伸は359度歪んではまり込んでいるのだが、松下・平山はテレビでの演技すら忘れてヤッツケで演技している、全く度し難い。
主演の内野・平田満・長塚京三がガップリ組み合う辺りから見応えが出てくるのだが、本作はもっと巧く作れた筈である。脚本・演出に半分ずつ責任があるとおもうが、キャストにも責められる部分がある。松下・平山の救いがたさは別格として…あっもう一人、若村麻由美もド下手で、彼女の演技力の無さは定評あるのになんでキャスティングしますかねぇ。柄本佑がなんでこんなに鈍臭いのかも不明、この人天才なんですけどねぇ…やっぱ監督の責任っすかねぇ。この作りで、最終的に見られる作品に仕上げた内野・平山・長塚のお三方を褒め千切るのが正しい評価だと思います。
☆アメイジングスパイダーマン
いやはや、10年前のサム・ライミバージョンが「滓」に見えます(実際、カスでしたけどね アハッ) 以前有った映画シリーズをリセットして新たに作り直すのをリメイクと区別してリブート(再起動)とか申しますが、別にそんなことはどうでもよろし。
今回、3Dを見るつもりやったんですが、時間の関係で2Dになりました。結果、大正解。スパイダーマンが飛び回るシーンが3Dにうってつけだと思ったのですが、画面を見る限りそう効果的なシーンは有りませんでした。3Dはきれいさっぱり無かった事にしましょう。
画像が良く出来ているのは当然として、今作はストーリーとキャスティングが抜群です。前シリーズに比べ、今作は初期スパイダーマン原作を充分にリスペクトしており、これこそが原作ファンが本当に見たかったスパイダーマンだと断言出来ます。サム・ライミバージョンを見た時に「なんでこんな半端な話にしてしまう?」と不思議に思ったり、フラストレーションが生じたものですが、今回は大丈夫でした。大体が前シリーズのパンフレットには、その辺の話は皆無(そらそうやろね)でした。
なら、原作を知らないと楽しめないのかっちゅうとそんな事はゴザンセン。そこいらはストーリーが上手いのと、キャストの格が違います。見事なものでございます。これ以上は止めときます、華丸オススメ!
バットマンが「私と公の間で悩めるヒーロー」だとすれば、スパイダーマンは「極私的な悩み」の中にいます。その分、スケールの小ささが指摘されたりするのですが、ここで発揮されるのが役者の上手さ、キャラクターの掘り下げと抜群の演技力でリアルワールドを構築しています。
唯一不満をぶち上げるとすれば、スパイダーマン以外に怪物が目視されているのに、スパイダーマンだけが警察の捕捉目標となる事で、これは原作の設定と同じですが、50年前の原作発表時はそれで良くとも、現在では不自然です。その点バットマンには物語の中に理由が組み込んであるので、まんま受け入れれば良いのですがスパイダーマンにはそれが納得できる工夫がいります。ところが、無いんですなぁ本作には…ここまで作っておいて、なんでこの点だけマヌケなんでしょうねぇ?
☆臨場
どうか最後まで一気に見ていただきたい。ラスト1/3くらいから納得の作品になります。導入部はまぁったくアキマヘン、どないもナリマヘン。実際見ていて「なんでこんなん作ったん?」と?マークが10個程、私の頭上を飛び回っておりました。
冒頭の殺人現場、リアルの対局にある…っちゅうかまるっきりのウ・ソ…ようまあこんなヒドいシーンが取れたもんで、恐らくは現実に同じシチュエーションの事件が有ったから配慮したのかもしれないが、それはこの映画の意味を半減させる事になる。殺人・事故・災害…実際に遭遇した人々には忘れ去りたい事実である。しかし、映画がそれに配慮してリアルに撮らないならば、その映画は存在の意味が無くなる。悪趣味にそっくり同じに設定する事もないが、見ていて嘘っぱちにしか見えない映画で何が表現できるというのか?
しかも、本作はテレビシリーズを見ていないと魅力が半減する。シリーズのお約束が判っていないと充分に楽しめない。キャラクターのアクがあまりにも強い為、映画で初めて見ると面食らう。それにしても松下由樹と平山浩行の下手くそ加減は呆然とする。高嶋政伸は359度歪んではまり込んでいるのだが、松下・平山はテレビでの演技すら忘れてヤッツケで演技している、全く度し難い。
主演の内野・平田満・長塚京三がガップリ組み合う辺りから見応えが出てくるのだが、本作はもっと巧く作れた筈である。脚本・演出に半分ずつ責任があるとおもうが、キャストにも責められる部分がある。松下・平山の救いがたさは別格として…あっもう一人、若村麻由美もド下手で、彼女の演技力の無さは定評あるのになんでキャスティングしますかねぇ。柄本佑がなんでこんなに鈍臭いのかも不明、この人天才なんですけどねぇ…やっぱ監督の責任っすかねぇ。この作りで、最終的に見られる作品に仕上げた内野・平山・長塚のお三方を褒め千切るのが正しい評価だと思います。