大阪府立真田山学院高校演劇部公式ブログ・Vol・29
『生意気ですがスランプです』
☆どうしても入ってこないかおるという役
いったんは完成しました『すみれの花さくころ』大女優佐藤恵さんや、先輩の坂東はるかさんに言われて、あと一歩のところがつまっていないことを気にかけて、自衛隊の体験入隊までやってきました。
それで気が付いたのは、思っていたより遠いかおるとの距離でした。
自衛隊の体験入隊で感じたんですが、カタチからして、全然あたしはできてへんいうことです。自衛隊の身のこなしには旧軍のものが、そのまま受け継がれているものもあります。それがあたしにはできませんでした。動画サイトで、女学生の勤労動員の様子なんかも調べました。これは、この作品に取り掛かったころにも見たんですけど。そのときは、こんなもんチョロこいと思てました。
せやけど、稽古が進んで、自衛隊の体験入隊もやって見直してみると、全然違うんです。
どな言うたら分かってもらえるでしょう……。
4月の終わりごろに、学校で仲間の生徒を見ると、ああ、この子は一年、この人は三年となんとなくわかります。制服の新しい、古いもあるんですけど、発してるオーラが違うんです。ちょっと分かってもらえます? この感覚は学年が上がるほどよう分かります。つまり、高校生活を続けてるうちに分かるようになるもんなんです。
わたしのかおるは、まだ一年生です。言い方悪いかもしれませんけど、勉強できて態度がええ子でも、やっぱり一年は一年のオーラです。以前、コンクールに出たら、地区大会優勝ぐらいはいけてるなんて生意気いいましたけど、全然自信がありません。
坂東先輩にメールしたら、「役者は誰でも通る道。苦しめ苦しめ!」いう、ドSなメールが返ってきました。根拠のない自信が、あたしの取り柄やったんですけど、完全に自信喪失。もう逃げ出したいくらいです。
☆○○高校さんの芝居を観て。
ご招待の案内がきたんで観に行きました。学校名も、どんな評も書いてええいわれたんですけど、やっぱり○○とさせてもらいます。
戦争ものやいうことだけ書いときます。
正直、頭の中でこさえた戦争やと思いました。全編通して真面目で悲惨なんです。あたしも戦時中のかおるという役をやるんで、調べたり、お話を聞いたりしました。言い方難しいんですけど、朝礼、訓示を受ける時、天皇陛下の言葉が出た時ぐらいは瞬間ビシっとします。
せやけど、作業を含め日常は「ああ、お腹すいた」いう気持ちで、淡々と作業やってました。映像で残ってるようなもんは、カメラで撮ることを意識してるんで、どえらい力がこもってますけど、お年寄りに聞いたら、程よいペースでやってたようです。緊張してばっかりやったら、長時間の勤労には耐えられません。また怪我やらの事故もあります。せやから○○さんのは、高校演劇としては、そこそこのできでしたけど、似たような芝居やってると、違ういう意識が強くなりました。
ただ、うちと違うて、臨時のスタッフ入れて10人以上でやってはるのは、羨ましくもあり、○○さんの日ごろの努力の結果やと思いました。そこは正直脱帽です。
☆しんどいクラブを見せてもらいます
111校ある加盟校でうまいこといってるのは一握りのクラブです。大方は、うちみたいに兼業部員入れても5人以下いうとこばっかりです。そういうとこと連帯していきたいと思います。連帯てな大げさなこと言いましたけど、みんなが、それで元気に、立派なクラブになるちは思てません。ただ、そいうクラブがあるいうことを、みなさんに知ってもらいたいんです。立派な演劇部ばっかりやないいうことを。小烏高校さんは、盛んにブログ出して張ります。読ませてもろたら、勇気もため息も湧いてきます。世の中には、こんな演劇部もあるのかということも勉強になります。うちらは、そこからこぼれてる高校に(こんな言い方失礼かなあ)焦点をあてていきたいと思います。
☆文化祭の取り組み
コンクールとは別のことします。『すみれ』は、ええ本ですけど、文化祭みたいなお祭り行事には向いてません。で、10分ぐらで楽しいことをやってみよ思います。いまアイデアを出し合うてるとこですけど、4人おったら、みんな意見がちゃいます。
まあ、まとまったらご報告します。
※ このブログは、改編しない限りご自由にお使いください。出典だけ書いてもろたら嬉しいです。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
『生意気ですがスランプです』
☆どうしても入ってこないかおるという役
いったんは完成しました『すみれの花さくころ』大女優佐藤恵さんや、先輩の坂東はるかさんに言われて、あと一歩のところがつまっていないことを気にかけて、自衛隊の体験入隊までやってきました。
それで気が付いたのは、思っていたより遠いかおるとの距離でした。
自衛隊の体験入隊で感じたんですが、カタチからして、全然あたしはできてへんいうことです。自衛隊の身のこなしには旧軍のものが、そのまま受け継がれているものもあります。それがあたしにはできませんでした。動画サイトで、女学生の勤労動員の様子なんかも調べました。これは、この作品に取り掛かったころにも見たんですけど。そのときは、こんなもんチョロこいと思てました。
せやけど、稽古が進んで、自衛隊の体験入隊もやって見直してみると、全然違うんです。
どな言うたら分かってもらえるでしょう……。
4月の終わりごろに、学校で仲間の生徒を見ると、ああ、この子は一年、この人は三年となんとなくわかります。制服の新しい、古いもあるんですけど、発してるオーラが違うんです。ちょっと分かってもらえます? この感覚は学年が上がるほどよう分かります。つまり、高校生活を続けてるうちに分かるようになるもんなんです。
わたしのかおるは、まだ一年生です。言い方悪いかもしれませんけど、勉強できて態度がええ子でも、やっぱり一年は一年のオーラです。以前、コンクールに出たら、地区大会優勝ぐらいはいけてるなんて生意気いいましたけど、全然自信がありません。
坂東先輩にメールしたら、「役者は誰でも通る道。苦しめ苦しめ!」いう、ドSなメールが返ってきました。根拠のない自信が、あたしの取り柄やったんですけど、完全に自信喪失。もう逃げ出したいくらいです。
☆○○高校さんの芝居を観て。
ご招待の案内がきたんで観に行きました。学校名も、どんな評も書いてええいわれたんですけど、やっぱり○○とさせてもらいます。
戦争ものやいうことだけ書いときます。
正直、頭の中でこさえた戦争やと思いました。全編通して真面目で悲惨なんです。あたしも戦時中のかおるという役をやるんで、調べたり、お話を聞いたりしました。言い方難しいんですけど、朝礼、訓示を受ける時、天皇陛下の言葉が出た時ぐらいは瞬間ビシっとします。
せやけど、作業を含め日常は「ああ、お腹すいた」いう気持ちで、淡々と作業やってました。映像で残ってるようなもんは、カメラで撮ることを意識してるんで、どえらい力がこもってますけど、お年寄りに聞いたら、程よいペースでやってたようです。緊張してばっかりやったら、長時間の勤労には耐えられません。また怪我やらの事故もあります。せやから○○さんのは、高校演劇としては、そこそこのできでしたけど、似たような芝居やってると、違ういう意識が強くなりました。
ただ、うちと違うて、臨時のスタッフ入れて10人以上でやってはるのは、羨ましくもあり、○○さんの日ごろの努力の結果やと思いました。そこは正直脱帽です。
☆しんどいクラブを見せてもらいます
111校ある加盟校でうまいこといってるのは一握りのクラブです。大方は、うちみたいに兼業部員入れても5人以下いうとこばっかりです。そういうとこと連帯していきたいと思います。連帯てな大げさなこと言いましたけど、みんなが、それで元気に、立派なクラブになるちは思てません。ただ、そいうクラブがあるいうことを、みなさんに知ってもらいたいんです。立派な演劇部ばっかりやないいうことを。小烏高校さんは、盛んにブログ出して張ります。読ませてもろたら、勇気もため息も湧いてきます。世の中には、こんな演劇部もあるのかということも勉強になります。うちらは、そこからこぼれてる高校に(こんな言い方失礼かなあ)焦点をあてていきたいと思います。
☆文化祭の取り組み
コンクールとは別のことします。『すみれ』は、ええ本ですけど、文化祭みたいなお祭り行事には向いてません。で、10分ぐらで楽しいことをやってみよ思います。いまアイデアを出し合うてるとこですけど、4人おったら、みんな意見がちゃいます。
まあ、まとまったらご報告します。
※ このブログは、改編しない限りご自由にお使いください。出典だけ書いてもろたら嬉しいです。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)