大阪府立真田山学院高校演劇部公式ブログ・Vol・28
『ああ、自衛隊体験入隊! その2』
☆体験ピックアップ その二
昼からは「障害走路」
隊旗を持ったあたしを先頭に、あやめ、はるな、長曾我部先輩、淀先生と続いて「エッチ、エッチ、エッチネ、ソーレ!」と掛け声も勇ましく、500メートルほど駆け足。なんか藪の入口みたいなとこに着いた。
「ただいまより障害走を実施する。障害走とは……(あとは言葉が難しいんで、よう分からへん)……以上。かかれ!」
指導教官の説明のあと、返事だけはかっこよく、障害走にかかる。説明は、よう分からへんけど、見たら一目瞭然。簡単に言うたら『サスケ』の予選みたいなもん。メニューは以下の通り。
1 :飛び越え障害(これは簡単、20センチほどの柵越え)
2 :ロープ(4メ-ターほどのロープを登って降りる)
3 :丸太橋(8メーターほどの丸太の上を駆け足)
4 :囲壁(2メーターほどの壁を勢いつけて乗り越える)
5 :柵(50センチほどの木の柵を5つほど乗り越える)
6 :壕(要は小さな堀に飛び込んで出てくる)
7 :跨ぎ障害(40センチほどの鉄の柵を、いくつも跨いで走る)
8 :高鉄条網(高い鉄条網を、40度ぐらいの勾配でかけられた板に載って乗り越え)
9 :水平棒(ようは雲梯の親分)
10:壕飛越(6でやったような壕を飛び越える)
11:低鉄条網(やっとくぐれるぐらいに張った鉄条網を這いながらくぐる)
要は障害物競走。ただ、これを全行程走って5分以内に終わらんとあきません。一発でクリアしたんは予備自衛官の淀先生だけ。あやめがドンケツで7分30秒。全員が時間以内にできるまでやります。
何回やったかは内緒ですけど、5時になるとラッパが鳴って国歌君が代が流れます。ほんなら本職さんと淀先生は不動の姿勢になり、微かに見える日の丸が下ろされるのを、なんちゅうかキリっと見つめます。
これは強制されませんでした。
せやけど、本職さんらがやってると、長曾我部先輩が、これに倣い、気いついたらみんなでやってました。
宿舎に帰ってびっくり。
朝、きちんとメイキングしたベッドがメチャクチャ。シーツも枕もめくられ放られ。
「やりなおし、かかれ!」
で、もっかいやり直し。理由はシーツが2センチずれてたから。厳しい~!
晩御飯はフライの寄せ上げ、大盛りごはん、お味噌汁、サラダ。訓練はともかくご飯は美味しい。
あくる日、起床にまつわるゴタゴタは省略。トラックに乗って別の演習場へ。途中一般道を法定速度を守って走るよって、車が何台も追い越していく。ガラの悪そうな兄ちゃんらが「おお、自衛隊にも可愛い子おるやんけ!」嬉しいような、腹立たしいような……。
演習場に着くとエンピいう歩兵用の小さなシャベル渡されて、ひたすら壕掘り。一人一つずつ。どうやら、これがタコツボいうもんらしい。案外大変で、淀先生は30分ほどでやってしもたけど、全員が出来たんは、もうお昼前。
で、昼食(なんや食べてばっかり)飯盒炊爨でカレーを作って食べる。本職さんらといっしょに喋りながら食べる。食事のときは指導教官の人らが付いてくれはって、最初はぎこちなかった会話も自然になってきた。戦時中の女学生やる言うたら、女性隊員の人で詳しい人が居てて、昔の軍事教練の基本姿勢なんか教えてくれはった。えらい詳しい思たら、夕べうちらの話を聞いて、資料室で調べてくれはったそうです。感謝!
昼からは戦車に乗せてもろた!
正式には戦車とちごて、歩兵支援戦闘車「ライトティーガー」いうらしいです。鉄の塊が、あんな速いとはびっくりでした。
たった二日、それも、あたしの役作りのために、みんなもいっしょにやってくれて大感謝です。自分でも分かってきました。身のこなし方が、今までのはちゃういうことが。
コンクールの日程言うたら、本職さんらが、観に来てくえはるそうで、ただでも少ないコンクールの観客動員に繋がると、嬉しなりました。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
『ああ、自衛隊体験入隊! その2』
☆体験ピックアップ その二
昼からは「障害走路」
隊旗を持ったあたしを先頭に、あやめ、はるな、長曾我部先輩、淀先生と続いて「エッチ、エッチ、エッチネ、ソーレ!」と掛け声も勇ましく、500メートルほど駆け足。なんか藪の入口みたいなとこに着いた。
「ただいまより障害走を実施する。障害走とは……(あとは言葉が難しいんで、よう分からへん)……以上。かかれ!」
指導教官の説明のあと、返事だけはかっこよく、障害走にかかる。説明は、よう分からへんけど、見たら一目瞭然。簡単に言うたら『サスケ』の予選みたいなもん。メニューは以下の通り。
1 :飛び越え障害(これは簡単、20センチほどの柵越え)
2 :ロープ(4メ-ターほどのロープを登って降りる)
3 :丸太橋(8メーターほどの丸太の上を駆け足)
4 :囲壁(2メーターほどの壁を勢いつけて乗り越える)
5 :柵(50センチほどの木の柵を5つほど乗り越える)
6 :壕(要は小さな堀に飛び込んで出てくる)
7 :跨ぎ障害(40センチほどの鉄の柵を、いくつも跨いで走る)
8 :高鉄条網(高い鉄条網を、40度ぐらいの勾配でかけられた板に載って乗り越え)
9 :水平棒(ようは雲梯の親分)
10:壕飛越(6でやったような壕を飛び越える)
11:低鉄条網(やっとくぐれるぐらいに張った鉄条網を這いながらくぐる)
要は障害物競走。ただ、これを全行程走って5分以内に終わらんとあきません。一発でクリアしたんは予備自衛官の淀先生だけ。あやめがドンケツで7分30秒。全員が時間以内にできるまでやります。
何回やったかは内緒ですけど、5時になるとラッパが鳴って国歌君が代が流れます。ほんなら本職さんと淀先生は不動の姿勢になり、微かに見える日の丸が下ろされるのを、なんちゅうかキリっと見つめます。
これは強制されませんでした。
せやけど、本職さんらがやってると、長曾我部先輩が、これに倣い、気いついたらみんなでやってました。
宿舎に帰ってびっくり。
朝、きちんとメイキングしたベッドがメチャクチャ。シーツも枕もめくられ放られ。
「やりなおし、かかれ!」
で、もっかいやり直し。理由はシーツが2センチずれてたから。厳しい~!
晩御飯はフライの寄せ上げ、大盛りごはん、お味噌汁、サラダ。訓練はともかくご飯は美味しい。
あくる日、起床にまつわるゴタゴタは省略。トラックに乗って別の演習場へ。途中一般道を法定速度を守って走るよって、車が何台も追い越していく。ガラの悪そうな兄ちゃんらが「おお、自衛隊にも可愛い子おるやんけ!」嬉しいような、腹立たしいような……。
演習場に着くとエンピいう歩兵用の小さなシャベル渡されて、ひたすら壕掘り。一人一つずつ。どうやら、これがタコツボいうもんらしい。案外大変で、淀先生は30分ほどでやってしもたけど、全員が出来たんは、もうお昼前。
で、昼食(なんや食べてばっかり)飯盒炊爨でカレーを作って食べる。本職さんらといっしょに喋りながら食べる。食事のときは指導教官の人らが付いてくれはって、最初はぎこちなかった会話も自然になってきた。戦時中の女学生やる言うたら、女性隊員の人で詳しい人が居てて、昔の軍事教練の基本姿勢なんか教えてくれはった。えらい詳しい思たら、夕べうちらの話を聞いて、資料室で調べてくれはったそうです。感謝!
昼からは戦車に乗せてもろた!
正式には戦車とちごて、歩兵支援戦闘車「ライトティーガー」いうらしいです。鉄の塊が、あんな速いとはびっくりでした。
たった二日、それも、あたしの役作りのために、みんなもいっしょにやってくれて大感謝です。自分でも分かってきました。身のこなし方が、今までのはちゃういうことが。
コンクールの日程言うたら、本職さんらが、観に来てくえはるそうで、ただでも少ないコンクールの観客動員に繋がると、嬉しなりました。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)