ムッチャンのイレギュラーマガジン・36
『オビツ150に春物Aラインを』
ファッション雑誌なら、もう手遅れなのですが、遅ればせながら春物Aラインを着てもらいました。
何度も書いていますがオビツ150は胴が極端に短く身長は144センチしかありません。服を着せるには150への改造が不可欠です。
Aラインとは
Aラインというのはファッションデザイン用語で、フランスのクリスチャン・ディオールが1955年に発表したコレクションのラインナップのひとつであります。肩のあたりが華奢で小さく、肩から裾に向かって広がっていくのが特徴で、そのカタチがアルファベットの大文字のAを感じさせます。このことからAラインは、洋服を着たときの外側のラインを表す言葉として用いられるようになり、今ではポピュラーな女性の服のパターンとして定着しています。
Amazonで買いました
定価1万円のものを1680円で買いました……というと、ものすごく得をした気になりますが、通販にはよくある価格の表示法で、おそらく元から1680円のものだったのでしょう。
サンプルのモデルさんの服を見た時から、実物は少し違うことを覚悟で買いました。
サンプルはもう少し丈が長く、その分裾の花柄のパッチワークの部分が1/2以下の短さで、軽やかな印象です。黄色い部分にスリットがあるのがお分かりになるでしょうか。サンプルは、ここがもっと大きくスリットから花柄の生地が見えて、とても粋です。
これも覚悟していたのですが、染が甘く、かなり色移りするだろうなと思い、下には色移り防止用のタンクトップを着せてあります。アップの写真の襟ぐりのところに、両肩から白いラインが覗いていますが、これがタンクトップの肩の部分で、重ね着の感覚を出している……つもりですが、色移り防止用なので、白いタンクトップで、あまり重ね着の効果は出ていません。
色移りは予想以上で、着せて袖に腕を通しただけで手の甲に黄色い染料が染みついてしまいました。撮影後すぐに脱がせましたが、色移りしない程度に染料を落とすのは、三回くらい強烈な洗剤で洗わなければならないでしょう。
工夫したところ
サンプルは、きれいなAラインになっていましたが、コットン素材のTシャツの親分みたいなものなので、当たり前に着ると、大昔のアッパッパのように寸胴なシルエットしか出ません。
――パニエをかましてるな――
サンプルを見て直感しました。人形にも長めのパニエを穿かせています。
本来なら肩からのきれいなAラインになるはずなのですが、オビツの純正品のスタンドを使っているので、どうしても胸の下にハンガーがくるので、ラインを損ねています。
どのような衣装にも対応するには腰や胸元でホールドする純正のスタンドには限界があります。不安定にはなりますが、股間で支えるスタンドでないと、裾の広がったドレスや、帯の大きな和服は着せられないでしょう。
オビツ150にはAラインが似合います
肩幅36センチ、ウエスト56(うちのは57ですが)のオビツ150は、言ってみればオードリーヘプバーンの5/6くらいの相似形なので、Aラインが良く似合います。通販でAラインのワンピなどは安く出ていますのでお勧めです。