KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★マルタ島に決めた理由

2009年09月20日 | 旅の物語
                【夜の横浜港】

どうしてマルタ島にしたの?
いいチョイスですね~!

などなど、いくつか書き込みもいただいたように
マルタにしたことへの反響が意外と多い。


すごくいいところだって聞いたことある!とか、
いつか行って見たいと思っていた国、とか、
初めて聞いた場所、など知識もさまざまなのである。

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きっかけは、私が9年来通っている
英会話スクールの語学留学プラン。

改めて数えてみたら10年目となる
近所の英会話教室は、1回30分だけの
短いプライベートレッスン。

予習・復習はもちろん、宿題もまともに
やらない、ホントにただ続けているだけの
落ちこぼれ生徒で、いつまでたっても
上達しない状態をずっとキープしているのだが、
なぜだかこれが私にとっては、
すごく楽しい時間なのである。

決して流暢に、たくさんのボキャブラリーや
正しい文法で、カッコよくしゃべることなんて
出来ないし、中学生級の英語を並べ立てるだけ
なのだが、あちらの言いたいことは、
だいたいのカンジで聞き取れる。

その会話の内容がいつも楽しくて、
新しい発見があって気がついたら10年近くも
続いてしまったんだろうと思う。


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今、私の担当の先生は20代のアイルランド人女性。

いつだったか、髪の色を落ち着いた
ブラウンに染め直した時、
「Wooo! So cute!!!」って褒めてくれた。

そして、(もちろん英語で。でもぜんぜん文章にできない…)
「日本人は本当にキレイ。
特に、あごのラインがはっきりしていてうらやましいわ。
それから頬骨が出ているのがすごくいいのよね。
モデルなんか、わざわざシリコン入れて
アジア人のマネすることもあるぐらいなのよ。

それから肌の色が白くて、
顔全体が全部同じ色なのがキレイ。
肌の白と髪と瞳の黒のコントラストがすごく美しいの。
Westarn people(白人)は頬は赤くておでことあごだけ
真っ白だし、肌が白すぎて髪の色が黒かったりすると
なんだか気持ち悪いわ。」と、日本人やアジア人の
どこが美しいと思っているかを次々話してくれる。

「え?でも、私たち日本人の顔は凹凸がなくて
白人の彫りの深い顔をすごく羨ましく思っているのよ。
みんな、鼻も高いし。」というと、

「え?こんな大きな鼻?」といって
恥ずかしそうに鼻を隠した。

そう、白人と呼ばれている人たちに
「鼻が高いね!」というのは、決して
褒め言葉ではないのだそうだ。

あと、「外人(ガイジン)」と呼ばれるのも
イヤなんだそうな。
「外国人(ガイコクジン)」といって欲しいんだとか。

理由はよくわからない。
響きが心地よくないのか不明だが
実際に私もスイス人の友だちEVEちゃんに
「(ガイジンじゃなくて)ガイ・コク・ジン!」と
強調されたことがある。

あ、ホントの話だったんだ。と思った記憶がある。

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いつだったか、以前のブログでも載せたことがあるが
昭和40年代の世相観を、白黒つけないグレーの感覚と
教えてくれたカナダ人の先生の話など、
外側から見る日本の話や、人種の違い、
または同じ人間同士の共通点など
テレビや教科書では知ることの出来ない
生身の会話から得られる情報が、
新鮮な発見と、奥深い世界を広げてくれる。

「自由に、枠にとらわれずに生きる」ということを
実践していくためには、
魂としてのスピリチュアル的な観点も、
仕事人としての経済的な観念も、
女性としての恋愛的な感情も、
母親としての母性的な愛情も、
人間としての自立も、
そしてジャンルや職業や、国籍を超えた
グローバル的な視点もすべて備えていってこそ、
本当の自由を手に入れることができるのでは
ないかと思っている。

…かといってソレを強い信念のもと
行動しているわけではない。

気がついたら、無意識のうちに
そうかな~と思って実行に移してきていたような
気がする。ただそれだけである。

なんとなくピン!ときて、したいな、と思いつき
タイミングが合えばピョン、と飛び乗る。

もう、今は違うかも~と思えば
方向転換に踏み切る。

そして、決断も意外に早い。

レストランでは、ほとんどの場合
入った瞬間に迷わずメニューを決める。
時々迷うが、やっぱり最初に戻るし、
料理が運ばれて味をみて、
時に失敗した、と思っても後悔せずに
「次は、コレはやめておこう!」と次回の
教訓にするだけなので、クヨクヨしない。

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だから、今回のマルタに関しても
実は即決した。

英会話スクールには、さまざまな語学留学プランが
あってシーズンごとに壁に貼りだされているのを
以前からなんとなく眺めていて、
いつか行ってみたいな、と思っていた。

もともと、イギリスに本校があり
全世界にも教室を展開している学校なんだ、と
入学してから知ったのだった。

そもそも、通うきっかけはウチのポストに
チラシが入っていたからだった。

ゴチャゴチャ投げ込まれているさまざまな
業種のチラシに混ざってある日のこと、
「体験入学キャンペーン!」と
書いてある小さな紙を読んで、
当時小学生だった息子を参加させたのが始まり。

最初は、行きたくないよ~!と渋っていた彼を
ひとまず行ってみよう!となんとか説得して、
一緒についていった。

オーストラリア人の男の先生と一緒に
クラスに入り、ほんの数十分後
教室から出てくると、ニコニコ笑顔で
楽しかった~!入りたい!と言うのである。
ボール遊びをしたり、カードやおもちゃで遊んだり
おもしろかった!そうなのだ。

入学手続きをしながら、ふと思った。
自分が英語ができないから、その夢や希望を
子どもに託すなんて、ちょっと違う・・・。

そう思った瞬間、
「すみません!私の分の入学手続き書類も下さい!」と
言っていた。

ちょうど、お花の教室にも外国人の
生徒さんがたくさん入学してきていて、
もうそろそろ始めないと!と思っていた時期でもあった。


高校受験を機に息子は辞めてしまったが、
私だけは細々と続けていて今日に至る、というわけである。

そんなことがきっかけで、しっかり入念な下調べもせずに
入ったスクールはちゃんとした母体をもった
イングリッシュスクール日本校なのだった。

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ロンドン校、オーストラリア校、ニュージーランド校、
南アフリカ校、ベトナム校・・・

他にもカナダ、アメリカ、ハワイ、
アイルランドにも提携校があるのだそうで、
たくさんの国から、今回選んだのがマルタ校だった。

きっかけは、受付の人に
「私、短期留学してみようかな、って
思うんです・・・。」つぶやくように言いながら
パンフレットを手にした瞬間、
「それなら、マルタがオススメですよ!
すごく評判がいいんです。他のプランよりも
なぜか安いし、いい所なんですって。」と
言う言葉が返ってきた。

それで、あ!決まり!と思ったのだった。

マルタは、先日の「モジバナ」の写真の方が
去年だったか今年の始めに行ってきました、と
メールで送って下さっていて初めて知った地名だった。

マルタ共和国のひとつ、ゴゾ島にある教会に
若い頃のマリア像がありました。
美しいので、見てくださいね。という言葉
添えられていた。

ただそれだけの情報しか持っていなかったのだが、
同時にそのメールを思い出し、
マリア様にも会いに行きたい!と思ったのである。

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それが8月の終わり。

行けるとしても、10月かな。
まだ、10月からのプランが出ていなかったから
9月に入って、日程が発表になるのを待つことにした。

そして・・・。
出そろった企画を見ると、サーチャージが復活したせいか
どれも軒並み5万円ほどアップした料金だった。
同じ内容なのに。

え~・・・。9月なんて急すぎるなー。
予定入っているし。

行けるとしたら、27日発だわ。
16日間コースは予定があるからムリかな。
9日間コースならなんとかなりそう。

と思って再びパンフレットを見ると
ある、27日(日)発9日間コースが。

まだ空席があるか、すぐに電話を入れたら
大変申し訳ありませんが、
ミスプリントで26日(土)発なんです。
こちらのミスなので、1日サービス致します。
10日間コースとなりますがお値段はそのままで!
と言うのだが、残念。26日は仕事が
入っていて夜8時に羽田には戻ってこれないんです。
というと、そうですか・・・では27日発で
手配しますが、月曜スタートのレッスンには
間に合わないので火曜日から参加となります。
・・・わかりました。じゃあそれで調べて下さい。
と言って、いろいろな説明が始まった。

「パンフレットにも書いてありますが、
このコースだけ、成田発ではなく
羽田発、関空経由ドバイからマルタとなります」と
言われた瞬間、私は思わず叫んだ!

「あっっっ!私26日は関西で夜7時くらいまで
仕事してるんです!」

「じゃあ、間に合いますよ!
関空は夜の11時過ぎ発になります。
行きは関空発、帰りは羽田着でお手配しますね!」
と言うのである。

なんとまぁ、バッチリすぎるほどのハマりかた。

タイミングって、こんな風にしてパズルみたいに
ハマっていくんだと思う。

うまくいかないときって、
どうがんばっても、努力しても
空回りしていくような気がする。

だから、今回はきっと行ったら何か収穫あるよって
ことなんだと思っている。

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「マルタ島で、すべて洗い流されてくるよ。
私はスピリチュアルなんて
ぜんぜんわからないけど、そんな気がするの。

たくさんある教会の中で、いいなって思うところに
1時間でも2時間でも、ボ~っとしてきたらいいよ。
洗い流してもらえるよ!」と
先日久々に会った異業種交流会仲間の美容師さん、
同じ名前の「薫」さんが言ってくれた。

彼女は、最近の私のことなんて
ぜんぜん知らないのに、そう言うのである。

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語学は、実はおまけで
その他にきっと大切なことが発見できたり
クリーンナップできたりするんだと思う。



なにが待っているのか、
なにが始まるのか、
そして、
なにが終わるのか。

旅って、そんなワクワクするパワーを持っている。

でも、それって、
人生そのものなんだと思う。

短い時間にいかにギュッと凝縮し、
楽しむことができるか。

旅のチケットは、ひとりひとり違うけれど
たくさんの選択肢の中から
行き先を決めるのは、まぎれもなく
自分自身なのである。









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